MQLとSQLの違いを理解することは、効率的な運営を可能にすることから、マーケティング部門と営業部門にとって不可欠です。MQLとSQLはバイヤージャーニーの別々の段階にあるリードであり、その適格基準を理解することで、それぞれのリードに送るべきマーケティングメッセージやセールスメッセージを判断することができます。
MQLとSQLの仕組みを導入することで、営業チームとマーケティングチームの連携が強化されます。これは、リードが営業に引き渡す準備が整ったことを示すスコアリング基準やベンチマークを定義することで実現されます。また、各部門は、リードの引き渡しや、使用している指標の評価のために、定期的にコミュニケーションをとる必要もあります。
MQLとSQLをセールスファネルにマッピングする方法
MQLは、認知と興味の段階にあるリードです。一方、SQLは、意思決定や行動のフェーズに進んでいるケースが一般的です。MQLとSQLがセールスファネルのどの段階にいるかを見極めるには、まず「リードの行動」と「リードスコア」という2つのデータセットを分析することから始まります。
リードの行動
リードの行動 とは、見込み客が自社とやり取りしている間にとるあらゆる行動のことです。見込み客がWebサイトやソーシャルメディアチャネル、その他のプラットフォームでどのように行動しているかを観察することで、その顧客が購買ジャーニーのどの段階にいるかを把握する手がかりが得られます。
webサイトのトラッキングの行動分析機能により、次のようなリードの特定の行動を調べることができます。
- リードが訪問したページ、およびその訪問順序
- Webサイトでの滞在時間
- 入力したフォーム
リードのサイトでの行動がわかれば、どのバイヤーペルソナに当てはまるか、SQLになる可能性があるかどうかを特定することができます。
この判断を行う方法の一つが、BANT評価モデルの活用です。BANTとは、予算(Budget)、権限(Authority)、ニーズ(Need)、タイムライン(Timeline)の頭文字を取ったものです。
- 予算:見込み客は購入予算を持っているか?
- 権限:見込み客には購買決定権限があるか?
- ニーズ:ソリューションは、見込み客の課題に対処し、ニーズを満たすことができるか?
- タイムライン:見込み客の組織が購入を決定するまでに、どれくらいの期間を要するか?
マーケティングツールによっては、これらの ステップを自動化 できるため、手作業でおこなう必要はありません。
リードスコアリング
リードスコアリング は、リードの適格性と行動のリストにもとづいてポイントを割り当てることによって、セールス活動に対するリードの準備状況をランク付けする方法です。一定の リードスコア に達したコンタクト先は、営業部門に引き渡すことができます。
すべてのリードが、すぐに営業対応可能な状態であるとは限りません。しかし、リードは育成することができます。マーケティングチームがすべての問い合わせを営業チームに送ってしまうと、営業リソースの時間を浪費するだけでなく、顧客体験の低下にもつながります。ときには、そうしたリードの中に、単に課題で読むためや試験勉強のために電子ブックを求めている学生も含まれることがあります。場合によっては、できるだけ多くの情報を収集しようとしている求職者である可能性もあります。
したがって、各リードの真の意図を注意深く分析することが極めて重要です。こうした意図を的確に読み取るには、行動に基づく正確な指標、つまり詳細なリードスコアリング指標が欠かせません。
リードスコアリングポイントの割り当て基準:
- デモグラフィック情報
- 会社情報
- その他のオンライン行動
- メールエンゲージメントと購読状況
- ソーシャルエンゲージメントのレベル
たとえば、ターゲット企業の意思決定者であれば、小規模企業やエントリーレベルの役職のリードよりも多くのポイントを付与してスタートします。Webサイト訪問によりリードスコアに数ポイントが加算され、電子ブックのダウンロードではさらに多くのポイントが加算されます。
高い関心を示す行動があった場合、見込み客をMQLへ移行させる契機となるはずです。例としては、製品やサービスの仕様ページを再訪する、価格ページを閲覧する、送信したメールの大部分を読む、カートに商品を残したままにする、などが挙げられます。時間の大部分はMQLに関する正確な指標の作成に費やされますが、MQLからSQLへの移行は、より明確に識別することができます。具体的な例としては、無料トライアルへの申し込み、セールス担当者とのディスカバリーコールの設定、またはそれに類する活動が挙げられます。
セールスチームとマーケティングチームが、リードをMQLからSQLへ移行させるべきかを示すスコアリング基準について合意することが極めて重要です。両チームで話し合い、認定に必要なリードのスコアリング指標を決定してください。また、リードのデモグラフィック適合度と、購買意欲を示す行動やアクションの両方をスコアリングする方法についても合意する必要があります。これらの行動には、Webサイトでの活動、ダウンロード数、メールでのやり取り、ソーシャルメディアでの交流などが含まれます。
マーケティングオートメーションソフトウェアを活用して、各アクションに数値を割り当てるリードスコアリングシステムを構築できます。さまざまな基準や行動にポイントを割り当てて、ソフトウェアがシステム内のあらゆるリードのスコアを追跡します。