Adobe Summit 2019においてAdobe Commerce Cloudを発表

アドビは、Adobe SummitでMagentoをAdobe Experience Cloudに統合したと発表したことに伴い、すべての顧客インタラクションをパーソナルなものにし、すべての顧客体験をショッピングに結びつけることで、あらゆる規模の企業を支援するというアドビのビジョンと戦略を、今後どのように実践していくのかについて発表しました。

デジタルコマースは現在、アパレル、消費財、出版、教育、医療、保険、卸売、製造などの様々な業界において、多くの企業が優先するチャネルとして急成長しています。その一方、共通の課題として、断片化、複雑化、そして急激な変化が進むデジタルの世界において、カスタマージャーニーを把握することが困難になっています。そのため、リアルタイムのインサイトを活用し、商品やサービスの発見から検討、購入、利用、再購入に至るまで、カスタマージャーニーの各ステップを最適化することで、顧客体験の進展に応じて事業全体を運営しつつ、顧客中心のビジネスへの変革がもたらす可能性を最大限に引き出せるようになります。

Adobe Commerce Cloudの提供開始

アドビは、顧客中心のビジネスへの変革がもたらす好機を企業が生かせるようにすべく、Adobe Commerce Cloudの提供開始を発表しました。Adobe Experience Cloudの中核サービスに仲間入りしたAdobe Commerce Cloudは、Magento Commerceを基盤として構築されており、Adobe Analytics CloudAdobe Marketing CloudAdobe Advertising Cloudと密接に連携します。Adobe Commerce Cloudは、複数のブランド、サイト、国に対応するグローバルなB2CおよびB2B企業のニーズに合わせ、あらゆるチャネル上でのコマースを統括できます。また、高度なカスタマイズや拡張が可能なエンドツーエンドのプラットフォームを提供し、すべてのタッチポイントにおいてコマース体験の管理、パーソナライズ、最適化を可能にします。

Adobe Commerce Cloudを利用するメリットは以下の通りです。

Adobe Commerce Cloudの一部となったMagento Commerce Proは、差別化されたコマース体験を提供し、新しい市場に短期間で優れた価値を届けることを目指すブランド企業を支援します。また、Magento Commerce Proは、デジタルコマース、受注管理、発送管理およびビジネスインテリジェンスを包括する、業界で最も柔軟かつ拡張可能なコマース向けクラウドスイートです。

Adobe Commerce Cloudの詳細についてはこちらをご覧ください。

※本記事は、2019年3月26日にアドビのエクスペリエンスビジネス部門コマース製品およびプラットフォーム担当バイスプレジデントであるジェイソン ウースリー(Jason Woosley)が公開したブログの抄訳版です。