建築を通じて感動を演出

Binyan Studiosは、Adobe Creative Cloudグループ版とSubstance 3Dコレクションを活用して心を揺さぶる画像を制作し、建築家やデベロッパーのビジョンを形にしています。

ロゴ

創業

2007年

従業員数:114名
所在地:シドニー、メルボルン、ブリスベン(オーストラリア)
ニューヨーク(米国)
www.binyanstudios.com

10倍

Adobe Substance 3Dで3Dアセットの開発スピードが最大10倍に高速化

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目標

建築プロジェクトのビジョンを売り込めるよう、クライアントをサポート

視聴者とのつながりを生む画像やビデオを提供

建築家、デザイナー、デベロッパーが描いた構想を細部まで忠実に再現

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成果

建築プロジェクトのフォトリアルな画像やビデオをデベロッパー向けに制作

Substance 3Dで3Dアセットの開発スピードを最大10倍に高速化

世界中のクライアントに最高品質の仕事を提供

参考資料をより詳細に再現し、デザイナーのビジョンを忠実に反映

建築をデザイン

建築用3Dレンダリングとアニメーションを精力的に手掛けるBinyan Studiosは、この分野のスタジオとしてはオーストラリアで最大、世界でも有数の規模を誇ります。2011年にシドニーのアパートの一室からスタートした同社は、今やシドニー、メルボルン、ブリスベン、ニューヨークに拠点を持ち、100名以上のスタッフを抱える会社に成長しました。

 

同社は世界中の不動産デベロッパーや建築家と提携し、住宅、ホスピタリティ、商業、小売、教育といった幅広い分野でハイエンドなプロジェクトを手掛けています。まだ建設されていないプロジェクトを売り込む必要があるとき、デベロッパーや建築家が頼りにするのがBinyan Studiosです。同社には、彼らのデザインやビジョンを忠実に再現する美しくフォトリアルな画像やビデオの制作に定評があります。


「私たちが制作する画像や映像には、テクスチャ、反射、屈折、シェーディングパスといった非常に複雑な情報が含まれるため、他のソフトウェアでは処理できません。本当に魔法のようなツールです」

 
Andrei Dolnikov氏

Binyan Studios、創業者兼CEO


2Dの図面に命を吹き込む

Binyanの仕事は2Dの建築図面を3Dモデルに変換するところから始まります。そして優秀なアーティストのチームが3DレンダリングソフトウェアとAdobe Creative Cloudグループ版のアプリ、Substance 3Dコレクションを併用し、これらの変換したモデルを最終的に美しく印象的な形に仕上げています。

 

「Adobe Creative Cloudは創業時から採用しており、私自身も20年前から愛用しています」と、Binyanの創業者でありCEOのAndrei Dolnikov氏は語ります。「私たちが制作する画像や映像には、テクスチャ、反射、屈折、シェーディングパスといった非常に複雑な情報が含まれるため、他のソフトウェアでは処理できません。本当に魔法のようなツールです」

 

BinyanのディレクターであるChris Worsfold氏もこれに同意します。「私たちが売るのは夢だと実感しています。その夢に命を吹き込んでくれるのがアドビなのです」

 

デザイナーはAdobe Photoshopを使ってフォトリアルなタッチを加え、技術的に正確な3Dレンダリングを芸術的かつ印象的で、真にリアルなものに変えることができます。この3DレンダリングをAdobe After Effectsに移し、あらゆる角度からデザインスペースを美しく見せるためのアニメーションを作成します。


「Substance 3Dを使うことで、アセットの制作時間を最大で10分の1まで短縮できると思います」

 
Mirko Venturi氏

Binyan Studios、3Dアセットアーティスト


3Dの細部まで緻密に表現

ここ数年、Substance 3Dはレンダリングプロセスの中核を担うツールとして多くの企業に採用されてきました。

 

「この5年間でビジュアル品質のハードルは劇的に上がりました」と、Binyanでエグゼクティブクリエイティブディレクターを務めるPaul Gannon氏は言います。「私たちは、デザインの雰囲気を写真のように忠実に再現することを常に心がけています。しかし、光の当たり具合で変わる柄や家具のファブリックの質感など、細部まで緻密に表現された画像でないと、世界中のクライアントは納得しなくなっています。

 

Substance 3Dアプリを使えば、アーティストはより詳細な3Dアートを短時間で作成することができるため、空間をより現実的でリアルに表現することに注力できます。Binyanの3Dアセットアーティスト、Mirko Venturi氏は、まずSubstance 3Dアセットでライブラリを検索し、制作しようとしている3Dエレメントにぴったりのモデルやテクスチャ、マップを見つけることがほぼ日常のルーチンとなっています。すべてのディテールを自ら作り上げるのではなく、Substance 3D Painterを使ってデコレーションを追加したり、マテリアルを重ねたりして、デザインをリアルな雰囲気に仕上げます。

 

「Substance 3Dを使うことで、アセットの制作時間を最大で10分の1まで短縮できると思います」とVenturi氏は説明します。Substance 3D Samplerには、ファブリックのサンプルから塗壁の模様まであらゆるコンテンツが揃っているので、とにかく感動しました。さらに、わずか数クリックでフォトリアルなマテリアルに変換できます。おかげで、クライアントのために品質のレベルを上げることができました」

ニューヨークの心象風景

Binyanは年間数百件ものプロジェクトに取り組んでおり、その中には世界的な不動産およびライフスタイル企業、Relatedによるマンハッタンの巨大再開発プロジェクト「Hudson Yards(ハドソンヤード)」も含まれています。西半球で最も高い展望デッキ「The Edge(エッジ)」は、360度の眺めを楽しみながら空に浮かんでいるような感覚が味わえるユニークなデザインになっています。建設工事が完了する前に、Binyanはこの体験のワクワク感を表現する魅力的な画像を作成しました。

 

「Relatedの35 Hudson Yardsは、とても象徴的な超高層ビルになると考えられ、ニューヨークで最も重要なプロジェクトのひとつとなっています」とDolnikov氏は語ります。「クライアントは、このプロジェクトの広角画像を印刷したいと考えていましたが、物理的に正しいにもかかわらず、その画像は正しく見えないという問題が生じました。そこで、Photoshopを使ったポストプロダクションに重点的な投資をおこない、正しい視覚的な美しさを生み出しました」

 

隣接するビル「15 Hudson Yards」については、インテリアデザイナーとしてエル・デコのAリストに挙げられている4名と協力し、マンハッタンで飛ぶように売れるコンドミニアムに住むことがどのようなものなのかをテーマに、4つの異なるビジョンを作成しました。あるデザインでは、ゴミであふれたゴミ箱からキャンディの包み紙がこぼれ落ちそうになっていたり、別のデザインではサルバドール・ダリのロブスター・テレフォンが置かれていたりと、それぞれのデザイナーがオリジナリティのあるエレメントを加えて、生き生きとした空間に仕上げました。アーティストたちはSubstance 3D Painterを使い、複数のテクスチャを重ねて3Dモデルを家具やフローリング、インテリアにすばやく変換し、どの角度から見ても、クローズアップして見ても、同じようにリアルに仕上げました。

 

「ファブリックは非常に重要で、例えば、光の当たり具合によって柄が変化するイタリア製のファブリックをデザイナーが指定してくることがあります」と語るVenturi氏。「Substance 3D Samplerを使ってこのファブリックをライブラリに追加し、Substance 3D Painterで調整すれば、このような特徴的な柄も3Dで再現することができます」

歴史的建築物を再現

中東にも意欲的に取り組んでいるプロジェクトがあります。完成すれば尖塔を含めた高さが世界一となるDubai Creek Towerです。

 

「このすばらしいプロジェクトは、Santiago Calatrava氏がデザインしたタワーを中心に開発されています」とWorsfold氏は説明します。「巨大な建築物が、空に向かって雲の上までそびえ立っているのです。数多く作成した画像の中でも、白黒で作成したものが市内の空港前にある巨大ビルボードに表示されました」

 

また、サウジアラビアのリヤドでのプロジェクトでは、歴史的なナジ建築の極めて独特なスタイルを再現することに挑みました。プロジェクトに参加したアーティストたちは、この建築様式を徹底的に研究し、特徴的な泥レンガの外観を忠実に実現しました。

 

「最もよく検索するのは、大理石や木材、コンクリートといった自然なマテリアルです」とVenturi氏は言います。「Substance 3Dアセットには多種多様なテクスチャが揃っており、それらを重ねたり組み合わせたりすることで、部屋の中にまったく同じものが存在しないようにすることができます」


「私たちが制作するどの画像にも、Adobe Creative Cloudを使用しています。このツールがなければ何も始まりません」

 
Andrei Dolnikov氏

Binyan Studios、創業者兼CEO


互いに成長

Binyanで働くアーティストとクリエイターは、自身の責任を重んじて仕事に取り組んでいます。お客様がどこで暮らしたいのか、いつ新居を購入するのかという決断が左右されるほど、Binyanが制作するものには多大な影響力があり、彼らはこのことを理解しています。

 

Worsfold氏は「お客様はレンダリングを見たうえで、物件を購入しています」と語ります。「レンダリングを見て、どのプロジェクトに投資すべきかを判断しています。これは決して些細なことではありません。私たちは、彼らが安住の地を見つけるサポートをしているのです」

 

成長と進化を続けるBinyanは、Adobe Creative Cloudアプリの新機能をそれぞれ活用して制作のスピードを上げ、クライアントのクリエイティブな可能性を広げています。今後はSubstance 3Dコレクションも活用し、アーティストがさらに洗練されたビジュアルを制作できるよう、よりカスタマイズされたエレメントやアセットを作成していきたいと考えています。

 

Binyanが人々の感情を揺り動かす画像を作成するうえで、Adobe Creative Cloudはなくてはならない存在です。Dolnikov氏は「私たちが制作するどの画像にも、Adobe Creative Cloudを使用しています」と語ります。「このツールがなければ何も始まりません」

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