パッケージデザインに革命をもたらす

Mattelはコストを削減し、クリエイティビティを高め、世界で最も有名な人形のパッケージをグレードアップしています。

会社ロゴ

創業

1945年

従業員:世界全体で25,000人以上

www.mattel.com

Adobe MAXのSal Velazquez氏によるセッションをご覧ください

3DとARのテクノロジーを駆使して小売デザインを再構築

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モックアップ用資材のコストを実質的に0まで削減

導入製品:

Adobe Creative Cloudエンタープライズ版 >

Adobe Dimension >

Adobe Aero >

Substance >

Adobe Stock(3Dアセット)>

Creative Cloud Libraries >

目標

パッケージデザインのワークフローを高速化したい

デザインのプロトタイピングやアイデアの創出段階で発生する無駄や資材コストを排除したい

デジタルデザインシステムを導入して、反復して実験するためのクリエイティビティを引き出したい

アセット検索を容易にするためにファイル管理を改善したい

成果

パッケージコンセプトの プロトタイプを短期間で作成 して、市場投入までの期間を大幅に短縮

3Dパッケージをアピールしてデザインの意図を強調し、デザインについての迅速な 完了報告 や推奨を実現

簡単に共有 できる3DデザインURLにより外部パートナーから同意を得ることで、デザインのレビューのための出張の必要性を排除

モックアップ用資材のコストを実質的にゼロまで 削減

デザインコンセプトの 短時間での反復リアルタイムのフィードバック により、デザイナーの制作作業の効率が向上

アイコニックな人形、アイコニックなパッケージ

最初のバービーは1959年に発売され、それ以来、バービー人形の製品ラインは世界で最も成功し、アイコニックな玩具ブランドの1つとなっています。バービーを開発した米国の玩具会社Mattelは、長年にわたり、このブランドを飛躍的に成長させるために尽力してきました。バービー人形には数えきれないほどの製品ラインがあるため、人形のクリエイターと同様に、人形のパッケージをデザインする従業員も多忙を極めています。

MattelのバービースタッフパッケージングデザイナーであるSal Velazquez氏は、次のように振り返ります。「デザインが承認される前段階から既に、パッケージのデザインプロセスに膨大な時間を費やしていました。新しいパッケージ資材を調達し、すべてのデザインコンセプト案をプリントアウトし、実際にパッケージを組み立て、経営陣にプレゼンテーションを行う必要がありました。デザインが承認されなかった場合は、やり直し、時には最初からすべてやり直さなければなりませんでした」

「死者の日バービー」パッケージと「バービー ドリームハウス」パッケージは、Adobe Dimensionを使用してデジタルで作成され、Adobe Aeroで提示されました。

Velazquez氏は、バービーの数多くの製品ラインすべてに携わっており、どの製品も明確なブランディングが設定されています。例えば、「バービーとおしごと!」、「ファッショニスタ」、人形コレクター向けの「バービーシグネチャー」などがあります。さらに、「バービー ドリームハウス」のような商品や、「バービー アンディ・ウォーホル」や「マーベル コミコン バービー」のような特別版もあります。パッケージデザインから生産に至るまでには、膨大な時間と費用がかかります。コスト削減とクリエイティビティの向上を目指し、Velazquez氏をはじめとするMattelのスタッフは、パッケージデザインプロセスを物理的なものからデジタルなものへ移行するために、Adobe Creative Cloudエンタープライズ版の様々なソリューションを活用しました。ソリューションには、3Dデザイン用のAdobe DimensionAdobe Aero、また、SubstanceCreative Cloud LibrariesAdobe Stockなどが含まれます。

「以前は、おもちゃの見本市用の物理的なプラノグラムを作成するだけでも、各パッケージにつき10種類以上のカンプを作成しなければなりませんでした。ありがたいことに、私のようなデザイナーでも新しい3Dや拡張現実(AR)ソフトウェア技術を利用できるようになり、私のワークフローは大幅に進歩しました」とVelazquez氏は付け加えています。

「Adobe Dimensionを導入する前は、承認を得る前に物理的なパッケージのカンプを作成するために、物理的なテストプリント、エンボス加工、スポットニス、箔押し、実際の紙資材など、あらゆるもののアウトソーシングにコストを費やしていました。今では、Adobe DimensionやSubstance Sourceを使用して、3Dでデザインをすばやく作成し、これらの素材をすべて適用できます」

Sal Velazquez氏

Mattel、Barbieのパッケージングデザイナー

Adobe Dimensionをパッケージングデザインのワークフローに組み込むことで、Mattelはデザイナーにとってよりポジティブで反復的なワークフローを実現しました。Velazquez氏と同僚のデザイナーは、Dimensionでリアルな見た目の素材やデジタルパックアウトを使用して、3Dデジタルプラノグラムをすばやく効果的に作成しています。

「Adobe Dimensionを導入する前は、承認を得る前に物理的なパッケージのカンプを作成するために、物理的なテストプリント、エンボス加工、スポットニス、箔押し、実際の紙資材など、あらゆるもののアウトソーシングにコストを費やしていました。今では、Adobe DimensionやSubstance Sourceを使用して、3Dでデザインをすばやく作成し、これらのマテリアルをすべて適用できます」とVelazquezは言っています。

パッケージングデザインチームは、3Dモックアップを使用して、各事業部門にデザインコンセプトを提案し、コンセプトの承認を得ています。その際、資材を一切無駄にすることはありません。「物理的なコンプを作成しないことで、紙代だけでも毎月数千ドルを優に節約できています。それから、接着剤、テープ、チップボード、特殊素材、組み立てにかかる人件費などのコストは言うまでもありません」とVelazquez氏は言います。

Mattelのパッケージングデザイナーのほとんどは3Dに関する知識を持っていませんでした。それでも、MattelのデジタルパッケージングデザインモデルをDimensionに導入する新しいワークフローを簡単に導入できました。デザイナーは、提案時にデザイン意図を表現するために、Adobe Stockの3Dモデルライブラリを頻繁に活用しています。例えば、最近発売された「バービー ワンダーウーマン」のパッケージでは、デザインチームがリンカーン記念堂の3Dモデルを購入し、それを人形のパッケージの背景部にレンダリングしました。

Velazquez氏は、デザインをARに取り込んで小売環境で展示することで、デジタルパッケージングデザインのワークフローをさらに進化させました。「Adobe Aeroを利用すれば、デザインをARで共有し、さらにプラノグラム上に配置して、現実世界でデザインがどのように見えるのかを伝えることができます。現在、私たちは皆、仮想環境で作業していて、デザインのプレゼンテーションに物理的に立ち会う必要がないことから、このプロセスはさらに有益です」と同氏は言います。

「デザインアセットにアクセスするために、作業中のソフトウェアを終了する必要がなくなりました。アセットをCreative Cloudライブラリにドロップするだけで準備完了です。また、自分のライブラリとスタイルガイドを同僚はもちろん社外のベンダーとも共有できるので、共同作業も簡単に行えます」

Sal Velazquez氏

Mattel、Barbieのパッケージングデザイナー

幅広い製品ラインにわたるシームレスなアセット管理

バービーチームはCreative Cloud Librariesも利用してアセットを管理し、チームの全員が必要なときに必要なものに簡単にアクセスできるようにしています。以前は、パッケージデザイナーがプロジェクト用のクリエイティブアセットを見つけたり整理したりするのが難しく、アセット管理やブランドの一貫性の確保が複雑になっていました。

しかし、もうそんなことはありません。現在、MattelのチームはCreative Cloudライブラリ内で、各ブランドセグメントや作業ごとにフォルダーを作成してアセットを分類しているので、どのアドビアプリを使用していても、すべてのデザイナーがアセットにすばやくアクセスできるようになりました。これにより、チームの作業が迅速化されるだけでなく、デザインの一貫性を確保することも容易になりました。

「デザインアセットにアクセスするために、作業中のソフトウェアを終了する必要がなくなりました。アセットをCreative Cloudライブラリにドロップするだけで準備完了です。また、自分のライブラリとスタイルガイドを同僚はもちろん社外のベンダーとも共有できるので、共同作業も簡単に行えます。これだけでも、はるかに機敏かつ効果的に作業を進めることができます」とVelazquez氏は付け加えています。

Adobe Dimensionは、「バービー カラーリビール!」と「バービー ドリームキャンパー」の両方のパッケージレンダリングをデジタルで作成する際に活用されました。

クリエイティビティを引き出す

3Dデザインワークフローに移行する主な利点の1つは、よりクリエイティブになれる機会が増えることだとVelazquez氏は言います。Adobe Dimension内ですばやく反復できるため、パッケージングデザインチームは、資材を無駄にしたり、何時間もかけて作成した物理的なコンポジションを破棄したりすることなく、デザインの様々な側面を試すことができます。しかし、新しい可能性を探求する上でチームが大いに期待したのが、Adobe Aeroです。

「私は、パッケージの説明書きにQRコードを適用するコンセプトに取り組んでいます。それをスキャンしてAeroを開くと、ARでおもちゃのすべての機能を場所を問わずに、店舗の通路からでも確認できるのです。現在、1:1のAR店舗マーチャンダイジングコンセプトを定期的に使用し、様々な角度から確認してデザインの決定に役立てています」とVelazquez氏は付け加えています。

また、チームは、ダイラインが作成される前段階から、エンジニアと3Dパッケージングコンセプトを共有するために、Dimensionを使用しています。これにより、エンジニアは、デザインに多大なリソースが投資される前に、アイデアや意見を提示できます。また、Mattel全体でより多くの共同作業が可能になり、最終的には関係者がクリエイティブなプロセスにさらに貢献できる機会が生まれます。

Velazquez氏は、よりスムーズなプロセスにより、Mattelの全体像について考えることできるようになったと述べています。「私は常に新しいトレンドやテクノロジーからインスピレーションを得るように努めています。そこから得た情報や知識を、バービーのパッケージデザインに適用する方法を模索するのに役立てることができます。当ブランドは60年の歴史がありますが、そのDNAとメッセージは、現代という今以上に、ふさわしいときはありません」

「いい意味で、これまでのプロセスをひっくり返すチャンスが数多くあるため、制作期間が短縮されるだけでなく、お客様へのメリットにもつながります。それは本当にエキサイティングなことですし、その可能性に心躍らせ期待しているマーケティングパートナーを見ると、さらに嬉しくなります」

Sal Velazquez氏

Mattel、Barbieのパッケージングデザイナー

より遊び心のある未来

Mattelにとって、クリエイティビティを高めるテクノロジーへの投資は最優先事項です。パッケージデザインチームは、ARやVRを活用して自社のビジョンを伝える新しい革新的な方法を常に模索し、パッケージとその目的について人々が考える限界を押し広げています。

「いい意味で、これまでのプロセスをひっくり返すチャンスが数多くあるため、制作期間が短縮されるだけでなく、お客様へのメリットにもつながります。それは本当にエキサイティングなことですし、その可能性に心躍らせ期待しているマーケティングパートナーを見ると、さらに嬉しくなります」とVelazquez氏は述べています。

Adobe StockCreative Cloud Librariesの助けを借りてAdobe DimensionAdobe Aeroに移行したことで、誰もがさらに「既成概念にとらわれない」考え方をできるようになりました。チームは既に、バービーのファンが小売環境で製品を購入したり、製品とやり取りしたりする方法について、新しい(極秘の)コンセプトに取り組んでいます。

Adobe MAXのSal Velazquez氏によるセッション、3DとARのテクノロジーを駆使して小売デザインを再構築をご覧ください。

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