学習者と大規模にエンゲージ
The Open Universityは、Adobe Connectを活用して20万人の学生にオンライン学習へのアクセスを提供しています。


The Open University
創業:1969年
従業員数:10,000人
学生数:200,000人
イギリス、ミルトン・キーンズ
www.open.ac.uk
販売パートナー:Collaborate
www.collab8.com
150%
オンライン学習のライブイベントが4年間で増加
導入製品:
目標
従来の会議ツールを、より堅牢なオンライン教育イベント用プラットフォームに置き換えたい
学習効果を高め、ヘルプデスクへの問い合わせを減らしながら、コースへの出席率を向上させたい
すべての学生に、クロスデバイスでのアクセスと使いやすいインターフェイスを提供したい
成果
20万人の学生を対象に、年間約80,000件の魅力的な学習イベント を作成、150%増加
6,500万分のオンラインコースミーティングをサポートする規模に拡大 し、2倍以上の成長を達成
スタッフと学生がアクセスしやすく、一貫性があり、スムーズな体験 を保証
包括的で質の高い遠隔学習への取り組み
生涯教育テクノロジーの専門家であるZoe Gipson氏は、すべての学習者のアクセシビリティ向上に尽力しています。イギリス最大であり、ほとんどの授業がオンラインで行われる大学で約20年間、同氏は包括的な遠隔学習体験の推進に取り組んできました。
現在、The Open University(OU)のプロダクト開発担当シニアマネージャーを務めるGipson氏は、自身が監督するバーチャル学習プラットフォームを継続的に改善する文化を推進しています。しかし、2015年にその努力を台無しにしかねない、予想外の事態が起こりました。大学が使用しているweb会議ツールのベンダーがサポート終了を発表し、そこにはOUが頻繁に使用していた機能の廃止も含まれていました。課題は、サービスの継続性を確保するだけでなく、教育の質と学生のエンゲージメントを向上させるための、より優れた機能を提供するツールを見つけることでした。
より多くのオンライン学習者に扉を開く
まず、OUは新しいソリューションに必要な要件を300以上リストアップしました。OUのMoodle仮想学習環境と統合し、対面式のコースワークを提供する大学と同等の質の高い学習エクスペリエンスを提供する必要がありました。オンライン環境は学生やスタッフにとって使いやすく、ITヘルプデスクにサポート依頼が殺到することなく、快適な体験を提供できるものが求められます。
OUは、身体に障害のある学生の26%を支援するために、スクリーンリーダーとの互換性やキーボード操作などの機能でアクセシビリティを強化したいと考えました。また、急増する学生数に対応するために、強力なデータ保護、柔軟性、拡張性も備えたソリューションへの置き換えが必要でした。
競合製品との評価プロセスを経て、OUはAdobe Connectを選択しました。OUの要件に最も適したソリューションであり、学生のエンゲージメントを向上させるものだったからです。同大学は、Adobe ConnectのプラチナパートナーであるCollaborateの支援を受け、このソリューションを導入し、スタッフトレーニングを実施しました。密接な共同作業によるユーザビリティのテストとモニタリングにより、チームは18か月足らずで大学全体にプラットフォームを展開しました。Gipson氏はチームとともに、オンラインコースのミーティングスペース用のテンプレートを積極的に設定し、教職員の時間を節約するとともに、成人学習のベストプラクティスの標準化を推進しました。
年間約60,000件にのぼるオンライン学習ライブイベントのスケジュール設定は、ほとんどの組織にとって困難な作業ですが、OUにとってはそうではありません。Connectによる綿密な計画を活用して、OUは200,000人の学生、4,500人以上の非常勤講師、5,500人の教員、研究者およびサポートスタッフが、予定されたチュートリアルやその他のイベントに、事前に設定された方法で簡単にアクセスできるようにしています。
「Adobe Connectを使用すると、非常勤講師は複数の共有ポッドを同時に使用できます。例えば、1つのポッドで一連のスライドを表示しながら、もう1つのポッドで注釈や数式を入力できます。他の類似製品ではできないことです」
The Open University、プロダクト開発担当シニアマネージャー、Zoe Gipson氏
教育イベントの柔軟性と標準化を推進
様々な教授法や学習法に対応するため、教育セッションの堅固な枠組みを確立するために、時間をかけて改良された複数のレイアウトテンプレートを使用して、数千もの教室が事前に設定されています。OUのスタッフは、それぞれのニーズに合わせて事前に、またはその場でレイアウトをカスタマイズできます。
「Adobe Connectを使用すると、非常勤講師は複数の共有ポッドを同時に使用できます。例えば、1つのポッドで一連のスライドを表示しながら、もう1つのポッドで注釈や数式を入力できます。他の類似製品ではできないことです」とGipson氏は言います。「さらに、スムーズなプレゼンテーションを行うために、事前にポッドバンクを用意しておくことができます。また、学生から質問があった場合のバックアップリソースも用意できます。これにより、より柔軟な対応が可能になり、講師陣もより自信を持って授業に臨むことができます」
学生のエンゲージメントを高めるため、学生と講師は学習イベント内で複数のチャットポッドを使用します。「講師と学生は同時に複数のチャットポッドを立ち上げ、異なるトピックをカバーすることができます。これにより、様々なテーマのディスカッションをより迅速に、容易に行うことができます」とGipson氏は述べています。
講師たちは、教育と学習をサポートするプラットフォームの豊富な機能を高く評価しています。「これほど個別指導に適した強力なシステムは他に知りません」と、OUのある講師は言います。
学生たちはアクセスのしやすさの違いに気づいています。「Adobe Connectは個人的に気に入っています」と、OUのある学生は言います。「私のアシスティブテクノロジーの設定と相性が良いようです」
アクセシビリティを大規模に向上
新しい学習イベントプラットフォームは、学生の出席率を向上させることに成功しました。2018年には、OUは11,000のConnectルームを使用し、ピーク時の同時接続数は4,300人に達しました。2022年には、オンラインルームの数は19,000に増加し、ピーク時の同時接続数は6,000人に達しました。4年間で、コースミーティングの合計時間は2倍以上の6,500万分に達しました。OUの直近の教育セッションの開講初日には、1日で100万分以上のライブイベントが開催され、2,000以上のセッションに30,500人の学生が参加しました。
「The Open Universityの細かい要件を時間をかけて理解し、それに応じて製品を改善してくれるサプライヤーと仕事ができるのは、とても貴重なことです」
The Open University、プロダクト開発担当シニアマネージャー、Scott Redrup氏
Gipson氏は、モバイルデバイスやノートPCに関わらず、プラットフォームの操作性とアクセシビリティの継続的な改善を重視しています。例えば、学生はチャットポッドのテキストのサイズや背景色をカスタマイズして、読みやすさを向上させることができます。また、Gipson氏のチームは、Connectのデスクトップ版とモバイル版のキャプションの初期テストをアドビと共同で行いました。
「学生が他の重要な要素も確認できるように、キャプションを移動できることが重要だという私たちの意見を、アドビは歓迎してくれました」とGipson氏は語ります。
OUでGipson氏の同僚であるプロダクト開発担当シニアマネージャーのScott Redrup氏は、「The Open Universityの細かい要件を時間をかけて理解し、それに応じて製品を改善してくれるサプライヤーと仕事ができるのは、とても貴重なことです」と付け加えています。
AIを活用した機能の可能性
Gipson氏は、アドビをOUにとって強力な重要パートナーと考えています。「Adobe Connectの今後のAIを活用した機能、例えば話者ダイアライゼーションなどを期待しています。そのような機能により、チュートリアルや関連する録画コンテンツが学生にとってより使いやすく、アクセスしやすくなります」とGipson氏は言います。「アドビが提供する新しい機能を最大限に活用し、優れた学習体験を提供し続けたいと常に考えています」