コピー用紙をはじめとするオフィスサプライの供給からIT ソリューション提案に至るまで、今日の企業が直面する課題を「オフィスまるごと」サポートする株式会社大塚商会。同社は、クラウド製品の機能紹介を目的に、Premiere Rush による動画制作をスタート。内製化による外注コスト削減に加え、紙では説明しづらかった製品の動きがひと目で分かるなど、お客様への新たな製品訴求スタイルが生まれたという。
求められるタイミングで動画を提供したい
全国の中小企業から大企業まで、幅広いニーズにワンストップでソリューションを提供する大塚商会。コロナ禍もあり、リモートワークへの注目が集まった2020年1 月~ 6 月、この時期、実に約1万9000 社、延べ22万7000人へのソリューション支援するなど、企業がその時々に抱える多様なニーズに迅速に応えている。こうした同社のビジネスモデルは、全国に展開する数千人規模の営業チームとその活動を支援するマーケティングチームから成り立つ。マーケティングチームの役割として販促ツール開発があるが、近年は提案書やチラシなど紙ベースのツールだけでなく動画の活用が進んでいる。クラウド製品のプロモーションを担当するマーケティング本部 クラウドアプリプロモーション課では、これまで協力会社に委託して販促動画を制作してきたが、少なからぬ課題があった。同課 課長の高柳 英和氏はこう説明する。
「営業チームから求められるタイミングで動画ツールを提供することはかなり大変でした。動画を制作するには、制作会社との打ち合わせを重ねる必要があるうえ、その後プロット、撮影、編集と各工程に時間がかかることがその理由です。また、外注コストの兼ね合いもあり、必要に応じて柔軟に動画を制作できない点も課題の一つでした。そのため今後は、効果的な動画を提供するには内製化が必要だと判断したのです」
こうした課題を受け、同社が注目したのが、スマートフォンでの撮影を前提とした動画作成・編集アプリPremiere Rush だった。
未経験者でもすぐに動画制作が可能
動画制作に携わった経験を持つスタッフがいない状況で、内製化に舵を切ることには不安も少なくなかった。しかし実際には、Premiere Rush による社内での動画制作は予想以上にスムーズに進んだという。動画編集を行った同課の海原 千紗子氏はこう振り返る。
「私自身、これまで動画を編集した経験は一切ありませんでした。しかし、アドビさんの『Premiere Rushことはじめ』というWeb コンテンツを見ただけで、操作方法が具体的にイメージできましたし、実際の編集作業も直感的に行えたため、意外なほど簡単に作ることができたという印象です。最初に制作したのは、大型電子ホワイトボードのイベント用紹介動画でしたが、スマートフォンのカメラ機能を使った撮影からタイトルやテロップ挿入などの編集作業も含め、約90 秒の動画を1 時間程度で作ることができました。チラシなどの紙ベースのツールで紹介する場合、製品のサイズ感を伝えることが難しいという課題があったのですが、動画による説明はサイズ感を分かりやすく伝えるという点でも非常に効果的でした」
操作の容易さを裏付けるエピソードがもう一つある。同課では今春入社の新人にPremiere Rush による自己紹介動画制作を課題として与えたところ、まったく未経験であったにも関わらず、すぐに操作方法を習得し、魅力的な動画を制作したという。