
Creative Cloudで市民にメッセージを効果的に届けるハワイ州
ハワイ州では、Adobe Creative Cloudで作成したビジュアルコンテンツを使って、市民とのコミュニケーションを効果的におこなっています。

6,000
購入ライセンス数
数千ものユーザーのライセンスを一元的に管理
目的
政府機関からの重要なニュースや情報を、他の機関や市民に効果的に伝える
すべての職員が効果的なビジュアルコミュニケーターになれる環境づくり
ハワイ諸島全体にまたがる何千人ものユーザーのライセンスを管理する
結果
印象に残る ビジュアルコミュニケーションで 重要なメッセージ を効果的に市民に伝えられた
ビジュアルFAQの作成で20%節約できた時間で、より高度な 市民サービスの提供 が可能になった
数千の職員 が使用する6,000ライセンスを、効率的に 1か所で集中管理 できた
職員は 高品質 なコミュニケーションを迅速に作成する 能力を獲得 した
重要なメッセージを市民に届ける
看板やテレビCM、インターネット上のニュースや広告など、現代人は常に情報にさらされているため、どれだけ重要な情報であっても他に埋もれていては意図した対象者には届きません。これは法律、規制、申請手続き、イベントなどを正確に伝えることを使命とする政府機関にとっては特に難しい問題です。
ハワイ州では、すべての職員が効果的なコミュニケーターになることを望んでいます。住民の質問に答えたり、新しいサービスを紹介したり、他の州職員に政策やイベントを知らせたりするために、看板やパンフレット、電子メール、ビデオなどのコンテンツを作成する必要があるからです。
ハワイ州エンタープライズテクノロジーサービス局 ITサービスデリバリー担当スペシャリストであるダリル ラホーラ(Darryl Lajola)氏は、こう述べます。「市民に情報を提供するために役場の掲示板に掲出するドキュメントの多くがテキストベースですが、残念ながら重要な情報が埋もれてしまいがちです。人は視覚的なコンテンツに惹かれます。洗練されたグラフィックと人目を引く色を使った、面白くてデザイン性の高いチラシを見れば、人々はそれを読み、メッセージが印象に残る可能性が高くなります」
政府機関は税金をできるだけ効率的に使わなければならず、デザインの外注やマーケティングにかけられる多額の予算はありません。つまり、多くの場合他に本業がある職員自身が、重要な情報の共有や市民への効果的な働きかけの主体となります。そこでハワイ州は、Adobe Creative CloudのETLA(エンタープライズタームライセンス契約)を締結することで、職員に適切なツールを提供し、コミュニケーション方法を変革することを決定しました。
「Adobe Creative Cloudは、あらゆる職員が効果的なコミュニケーターになることを可能にします。市民とのつながりを維持し情報を提供するために、わかりやすく、視覚的に説得力のあるメッセージを作成できるのです」
ダリル ラホーラ氏
ハワイ州エンタープライズテクノロジーサービス局 ITサービスデリバリー担当スペシャリスト
ハワイ州では、いくつかの役場で個別にAdobe Creative Cloudアプリを使用していましたが、ETLAによってライセンスを統合することで、エンタープライズテクノロジーサービス局全体としてのコスト削減とライセンス管理の合理化を実現しました。職員はAdobe Creative Cloudをダウンロードし、Federated ID(シングルサインオン)を使ってサインインすることができます。Creative CloudのアプリやサービスをインストールするためのITサポートも不要な場合が多く、離島の小さな役場でも新しいリソースをすぐに活用できます。
「ETLAによって、あらゆる規模の役場でプロフェッショナルな創造力を発揮するAdobe Creative Cloudのアプリケーションやサービスを平等に利用できるようになりました。Adobe Creative Cloudは、あらゆる職員が効果的なコミュニケーターになることを可能にします。市民とのつながりを維持し情報を提供するために、わかりやすく、視覚的に説得力のあるメッセージを作成できるのです」と、ラホーラ氏は述べます。
市民との対話を改善
多くの機関では、職員がワープロソフトを使って看板やチラシを作成していました。しかし、ワープロソフトはビジュアルコミュニケーション向けに設計されていないため、簡単な看板の作成でも必要以上の時間がかかってしまいます。その結果、記憶に残らないこともしばしばありました。一方、Adobe Creative Cloudでは、ビジュアルコミュニケーションに特化したアプリやサービスを利用できます。
中でも「Adobe Spark」は、その使いやすさから職員に好評です。豊富なビジュアルテーマを使って、デザイン性の高い看板、ポスター、Webページ、SNSへの投稿、さらには短いビデオまで、素早く作成することができます。職員はデザインに費やす時間を減らし、本来の仕事に集中できるようになりました。
土地天然資源局のある職員は、市民へのサービス向上のためにAdobe Sparkを使い始めました。1日の大半が許可証の申請方法や公園の開園時間などの基本的な問い合わせへの対応に費やされていることに気づいた彼女は、よくある質問に答えるための目立つチラシをSparkで作成することにしたのです。
ラホーラ氏は、こう語ります。「デザイン性の高いチラシは、単純な文字だけのチラシに比べ、人々の目を引くことがわかりました。そして彼女は、同じ質問に繰り返し答えていた20%の時間を節約し、その時間を市民からのより高度な問い合わせに充てられるようになったのです」
コミュニケーション開発の加速
コミュニケーション担当者や広報担当者など、対外的な仕事に関わる職員は、以前からAdobe Creative Cloudのアプリケーションを使用し、報道機関や一般の市民を対象に、プロフェッショナル品質で視覚的に魅力的なコミュニケーションを作成してきました。Adobe Creative Cloudアプリケーションと統合されたAdobe Stockが利用できるようになった現在、写真、イラスト、グラフィックをさらに迅速に作成できるため、コミュニケーションにさらなる親近感と魅力を盛り込めるようになりました。
蚊が媒介する病気からハワイを守ることを目的とした保健局の「Fight the Bite」キャンペーンでは、Adobe Stockの画像を使用してSNSのページ でシェア可能な投稿を作成しています。庭の写真は、水が溜まって蚊が集まりやすい場所の例を示しており、ビーチにいる家族の写真は、虫除けを塗って家族を守ることを呼びかけています。
「政府機関としては、広く一般に発信するコミュニケーションに使う画像、ビデオ、グラフィックは、例外なく適切にライセンスされたものを使いたいと考えています。Adobe Stockを使えば、広報担当者は何百万点ものロイヤリティーフリーのストックアセットを閲覧し、欲しいものをより早く見つけることができます」と、ラホーラ氏は述べます。
「Adobe Creative Cloudの強みは、一般市民や内部チームの職員が本当に見たい、読みたいと思うようなプロ品質のコンテンツを作れることです」
ダリル ラホーラ氏
ハワイ州エンタープライズテクノロジーサービス局 ITサービスデリバリー担当スペシャリスト
インパクトのあるビジュアルコミュニケーションを実現
同州の12,000人の職員のうち、約7,000人が毎日Adobe Creative Cloudを使用しています。アドビはラホーラ氏と彼のチームと協力して、Creative Cloudを使用して時間の節約とより良いコミュニケーションの恩恵を受ける方法を各部局が理解できるように支援し続けています。職員の多くはすでにAdobe Acrobatに慣れ親しんでいるため、氏はInDesignやIllustratorで作成したニュースレター、看板、報告書などが、プロフェッショナルで安全性の高いPDF文書に素早く変換できるという情報も共有しています。
また、ラホーラ氏は、より多くの部局でビデオコンテンツを作成できるようになることを期待し、Adobe Premiere ProとAdobe Premiere Rushに大きな可能性を見出しています。旅行者にハワイの美しい景色や音を知ってもらうための重要な手段である観光プロモーション用ビデオはもとより、いくつかの部局ではトレーニングや情報提供のためにもビデオを使い始めています。ビデオチュートリアルは、新しいスキルを教えたり、質問に答えたりするのに有効な手段であり、職員が一般的なソフトウェアの問題を解決しようとしている場合でも、市民が申請プロセスを理解しようとしている場合でも効力を発揮します。
ラホーラ氏は、このように締めくくります。「Adobe Creative Cloudの強みは、一般市民や内部チームの職員が本当に見たい、読みたいと思うようなプロ品質のコンテンツを作れることです。私たちは、視聴者の注目を集め、より効果的な方法でメッセージを伝える能力を、部局を横断して組織全体に提供しているのです」