多彩なデスクトップアプリを駆使して魅力あるTV 映像コンテンツを生み出す

 

株式会社テレビ東京

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創業

1964年

所在地:東京
https://www.tv-tokyo.co.jp

チーム作業を効率化

多数のアカウントを一元管理

課題

・万全なアカウント管理

・作業効率の向上

成果

番組制作に欠かせない部分を担うアプリケーション

画像の切り抜き・テロップ入れから、高度な映像編集・加工までサポート

ライセンスの追加と管理が容易

即座にライセンスを追加でき多数のアカウントを一元管理

優れたユーザーインターフェース

どのアプリも直感的に操作でき、ツール間の連携性も抜群

ライブモーションキャラクターを簡易に作成

動きのある2Dキャラクターのライブ配信が可能に

関東広域圏を対象とする地上波テレビジョン放送を行う株式会社テレビ東京(以下、テレビ東京)は、放送やネット配信、各種イベント向けの多数のコンテンツを制作・配信している。番組制作においては、独自のアイデアで魅力あるコンテンツ作りをしているのが特色であり、「他局にない発想」を大切にする姿勢は、『バス旅』シリーズや『家、ついて行ってイイですか?』をはじめとする人気番組の数々に結実している。


「局内の映像制作ワークフロー全体をカバー。万全なアカウント管理のもと、スピーディな制作を支援してくれます」

 

技術局 制作技術センター 映像技術(CG) 副参事 太田 佳彦


ETLA契約で一元的なアカウント管理とフレキシブルなライセンス取得が可能に

 

同社のコンテンツ制作をサポートするのが、放送業界でスタンダードなツールとなっているCreative Cloudだ。スタジオやロケで撮影された映像は、番組ディレクターがPremiere Proで大まかに編集してからポスプロ(ポストプロダクション= 映像の仕上げ編集)に回される。テロップ制作や番組のタイトルロゴ、キャラクターの広報用の加工ではIllustratorやPhotoshop、プロ野球中継で配球を表示する仕組み作りにはAnimateが使われるなど、多様なツールは局内のさまざまな現場で日常的に活用されているという。撮影した映像をディレクターがPC上で手軽に編集できることから、同社はCreative Suite 2以降のアドビ製品をコンテンツ制作に利用。2016年に新社屋が完成して放送設備も一新されたのを機に、ETLA(エンタープライズタームライセンス)契約でAdobe Creative Cloudが利用されるようになった。

「ETLAによって万全なアカウント管理ができるようになり、放送素材の漏えいリスクも低減しました。急きょ利用ユーザーを増やしたい場合でも、各部署の必要に応じてライセンスを即時発行できますし、予算が不足している場合は翌年度の予算枠に回せるのも非常に便利ですね」と技術局 制作技術センター 映像技術(CG)副参事の太田 佳彦氏は語る。

高度な編集技術を要するポスプロ作業も効率化

 

Adobe Creative Cloudのデスクトップアプリは、ポスプロを担うテレビ東京グループの株式会社テクノマックスでも用いられている。

「ポスプロのメインツールとしてPremiere Proを活用するようになってからは、ディレクターがオフライン編集をしたシーケンスを、そのまま引き継いで仕上げの工程に進むことができるので、作業効率が大幅にアップしました」と話すのは、放送技術本部 編集技術部 主事の米沼 元之氏。CG合成や色調整、デフォーカスなど、より複雑な映像加工にはAfter Effectsが活用され、Premiere Proと連携しながら同一のタイムライン上で編集できるのが利点だという。

「編集後は、音楽やナレーションなどを付け加えるMAに渡すファイルや、ディレクターにプレビューしてもらうためのファイルに変換します。これまでエンコード(ファイル作成時の書き出し)は時間がかかる作業でしたが、Media Encoderを使用すれば、複数のエンコードを効率的にこなしてくれるので、トータル的な編集時間の短縮に貢献してくれています」

米沼氏はそのように評価したうえで、「Premiere ProとAfter Effectsの機能が一体化し、アプリ間連携というより1つのアプリとして編集作業ができるようになれば、さらに作業効率がアップし、クリエイティブな表現を高めることができる」と、エディターならでは視点から要望を述べる。

カメラから動きを取り込み、リアルタイムでアニメーション化。顔の動きはもちろん、体の揺れにも対応。

リアルタイムで動く2Dキャラクターが生放送に登場

 

テレビ東京は、2D キャラクターからアニメーションを作成するCharacter Animatorにもいち早く着目。アニメ番組『テレビ野郎ナナーナ』のスピンオフキャラクター「ナナオハ」を作成し、2019年4月には子ども向けバラエティ番組『おはスタ』の生放送に登場させた。

「2018年4月にラスベガスで開催された全米放送機器展『NAB』でCharacter Animatorのデモを見て、キャラクターがリアルタイムに表情を動かすのに目を奪われました。Adobe Creative Cloudエンタープライズ版でコンプリートプランを利用しているユーザーは、このツールをそのまま即座に使えることを知り、ぜひ当社のコンテンツ制作に活用したいと思いました」と語るのは、当時テレビ東京技術局に所属し、現在はビジネス開発部の香月翔氏。

Character Animatorはキャラクターを演じる人物の顔をトラッキングしながら、Photoshopに登録された複数の画像レイヤーをデータベースとしてスピーディにアニメーション化する。

「既存の手法で同じことをしようとすると大がかりなプログラミングを要しますが、Character Animatorにはそれと同様の仕組みが備わっています。アニメーションのライブ配信が、既存の機材のセッティングだけで簡単にできることに驚かされました。レイヤーを追加すれば表情や動きのバターンを無限に増やせるのも魅力です」(太田氏)

「今後は、Character Animatorで作成したオリジナルのアニメーションを、放送のみならずイベントなどでも積極的に活用していきたいとも考えています」(香月氏)

アニメ・ライツ本部ビジネス開発局ビジネス開発部 主任香月 (左)、制作技術センター 映像技術(CG) 副参事 太田 佳彦 (右)

新技術も積極的に採り入れながらより高品位なコンテンツを制作する

 

「独自の発想」をコンテンツ作りの根幹に置くテレビ東京にとって、アドビのツールは自分たちのアイデアをミニマムコストで具現化するために不可欠なものだという。両氏は、Adobe Creative Cloudに対する期待を次のように語った。

「Photoshopで作った素材をPremiere Pro に取り込み、それをAfter Effectsで加工するというように、アドビ製品のラインアップの中でコンテンツ作りのワークフローが完結します。どのアプリのユーザーインターフェースもある程度共通していて、初めて使うソフトでも直感的に操作できるのも魅力です。ただしその活用レベルにはスタッフによりバラつきがあるのが現状なので、今後は全社的にツールの習熟度を高め、より高品位なコンテンツ作りを目指すつもりです」(太田氏)

「最近は放送業界でもAIの活用が注目されており、Adobe Senseiのような最新技術をコンテンツ作りに活かすことで、これまでにない表現を生み出したり、製作時間を短縮したりできるのではないかと考えています。AIの利用でコンテンツ作りがいっそう効率化し、人間は企画などに注力するようになれば、コンテンツプロバイダーとしてさらなる発展ができるのではないかと考えています」(香月氏)

 

※掲載された情報は、2019年9月現在のものです。

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