人気ユーチューバーを擁する制作会社がユニークな動画制作にCreative Cloud を活用

UUUM 株式会社

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創業

2013年

所在地:東京
https://uuum.jp/

イメージをすぐに具現化

4K動画やエフェクト作業など、他社製品と比較して待ち時間が 2/3 に削減

導入製品:

課題

・データ容量の上限を超えるファイルのやり取りが頻繁に発生

・大規模な編集工程におけるスムーズな共同作業

成果

高効率なデータ圧縮

Premiere Proの高効率なデータ圧縮でスムーズなデータのやり取りを実現

他社製品と比べ効率的

4K動画やエフェクト作業など、他社製品と比較して待ち時間が2/3に削減

多彩なフォントが利用可能に

テロップなどにTypekitフォントを活用、またビジュアルサーチ機能で作業が効率化

モバイルアプリの活用

モバイルアプリの活用でスマートフォン、タブレットによる迅速な作業が実現

UUUM株式会社は、YouTube上のインフルエンサーマーケティングをリードするコンテンツ制作会社だ。所属する人気クリエイター(ユーチューバー)の感性と求心力を生かしたクリエイティブなプロモーションプランは大きな注目を集めている。同社は動画や所属クリエイターによるYouTube上のチャンネルのカバーデザインにCreative Cloudを活用。業務の効率化やクリエイターとのスムーズなコラボレーションに大きな効果を挙げている。

「スピード感を持ってコンテンツをデリバリーするためのコミュニケーションツールとして、Adobe Creative Cloudは欠かせない存在です」

コーポレートユニット  能村 理一氏

YouTube市場拡大と共に成長を続けるコンテンツ制作会社

UUUM株式会社は、YouTube上のインフルエンサーマーケティングをリードするコンテンツ制作会社だ。2013年に「セカイにコドモゴゴロを」を企業理念として代表取締役 鎌田 和樹氏が起業し、現在HIKAKIN、はじめしゃちょーなど日本を代表する人気クリエイターの所属会社としても知られる同社の歴史は、日本におけるYouTube動画の影響力拡大の軌跡と完全に重なっている。同社所属クリエイター動画が2014年では月間再生数が約5 億回。それが2017年には約30 億回にも及ぶ再生回数に達した。それ以上に興味深いのは、YouTube上の商品プロモーション動画視聴者が商品購入に至る割合の高さだ。ある調査ではその割合は6%に達しているという。これは既存マスメディアでは考えられない数字だ。こうした中、同社は所属クリエイターのサポート、企業へのプロモーション提案、オリジナルコンテンツ制作などの業務を通し、業容拡大を続け、2017年には東証マザーズ市場上場を実現している。

Premiere Proで社外クリエイターとのスムーズなコラボレーションを実現

所属クリエイターの動画作成やチャンネル画面作成のサポート、オリジナルコンテンツ制作などを一手に担うのが、動画編集者とデザイナーで構成されるメディアユニットだ。現在メディアユニットでは約50名のスタッフが在籍し、斬新なクリエイティブワークに取り組んでいる。その仕事を支えるのが、PhotoshopやIllustratorからPremiere Pro、After Effectsなどの動画編集ツールまでを網羅したCreative Cloudだ。主に動画編集を担当する三輪 智成氏はそのメリットをこう説明する。

「動画編集は当初、他社の編集ソフトを使用していたのですが、それと比較すると、Premiere Proは細かな作業がよりスムーズに行えることに加え、画質を犠牲にすることなく高効率の動画圧縮が行えるというメリットがあります。当社の仕事では、所属するクリエイターとのデータのやり取りが必要になることも多いため、データ容量が抑えられることはとても助かりますね。以前はクラウドストレージにアップロードできないデータ容量になることも多かったのですが、Premiere Proへの移行後はそうした問題はなくなりました」

高効率なデータ圧縮が読み込み待ち時間の大幅削減を実現

効率的なデータ圧縮を行うPremiere Proは、業務効率化にも貢献している。

「編集段階でエフェクトを加えても容量が大幅に増えるということがないため、データ読み出しの待ち時間が短縮できています。4K動画の場合、ただ待つほかない待ち時間が、体感的には2/3程度に削減できています」(三輪氏)

動画編集の経験を積んだクリエイターがPremiere Proに移行する動きも目立つと三輪氏は語る。

「私が知る限り、トップレベルのクリエイターはPremiere Proを使っていることが多いですね。最初はフリーソフトでスタートし、他のユーチューバーとの差別化のため、プロレベルの編集機能を備えるPremiere Proに移行するというケースが多いようです。最近はグループとして仕事を分担して行うクリエイターも増えていますが、ライセンス認証が2台のPCで行える点も支持される理由の一つではないでしょうか」

Typekit で多彩なフォントをテロップに活用

三輪氏がCreative Cloudで高く評価するサービスが多様なフォントを提供するTypekitだ。

「テロップやサムネイルなど、さまざまな場面でTypekitのフォントを活用しています。フリーで使えるフォントは少なくありませんが、それらと違いTypekitはクリエイターが安心して使えるフォントであると感じています。クリエイターからかっこいいサムネイル画面を作りたいという相談を受けることも少なくないのですが、Creative Cloudユーザーであれば、まずはTypekitのフォントを使うことを提案しています」

ビジュアルサーチ機能で気になるフォントを検索

メディアユニットにおいて唯一、グラフィックデザインを専門にしているのが柳下ちかげ氏。彼女がCreative Cloudの新機能で高く評価するのが、アートワークの一部を自由に変形できるIllustratorのパペットワープツールだ。

「私の場合、クリエイターから素材を受け取り、チャンネルヘッダー画像を作ることが多いのですが、そうした際、画像を自由に変形できるパペットワープツールはとても魅力的ですね」

また柳下氏は、気になるフォントデザインを見つけたらその画像から似通ったフォントを探し出してくれるTypekitのビジュアルサーチ機能にも注目している。

「以前使ったフォントをまた使いたいときに、正確な名称を思い出せないことは少なくありません。そうした際に画像を使ってTypekitに納められた似たフォントが検索できるのはとても便利ですね」

(左から)能村 理一氏、三輪 智成氏、柳下 ちかげ氏

モバイルアプリが機動性の向上に貢献

同社は主催イベントの終了後、即座にメディアに画像をはじめとする報道用資料を提供する取り組みを続けている。コーポレートユニットの能村 理一氏はその狙いを「より魅力的な情報発信のための取り組み」と説明する。会場で撮影した画像の迅速な処理に貢献しているのがCreative Cloudのモバイル版アプリだ。

「イベント会場には、大掛かりな機材を持ち込めないことも少なくありません。そうした場合もモバイルアプリを使って、スマートフォンやタブレット上でRAW画像の現像を行っています」(三輪氏)

三輪氏が現在注目するツールは、Creative Cloudグループ版・エンタープライズ版の映像制作ツールに標準搭載されるコラボレーション機能である「チームプロジェクト」だ。

「ドラマなど大掛かりな編集作業を短時間で行うには共同作業が不可欠ですが、ファイルを分けてしまうと後工程が煩雑になってしまいます。安全にシーケンスやコンポジションを共有し、作業が行える『チームプロジェクト』は、分業が必要な大規模な編集作業をスムーズに進める上で有効な方法であると考えています」

同社はCreative Cloudによる品質向上と業務の効率化を、今後も推し進めていく考えだ。

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