Adobe Express:アドビのコンテンツサプライチェーンソリューションに、マーケティング、セールス、人事向けのブランドに沿ったコンテンツ制作機能を導入
03-18-2025

Adobe Summitにおいて、アドビは、AIを活用してブランドに沿ったコンテンツをすばやく簡単に制作できるアプリケーションであるAdobe Expressに、新しいエンタープライズ機能を導入することを発表しました。こうした機能や統合により、ブランドやテクノロジーの責任者は、コンプライアンスや効率性を強化するために、さらに多くのツールを利用できるようになります。さらに、マーケティング、ソーシャル、セールス、社内コミュニケーションなどの各部門は、キャンペーンの成果、成約、売上の増加に必要なコンテンツを簡単に制作し、カスタマイズできるようになります。
アドビの最新の調査では、企業は2年前よりも多くのコンテンツを制作していることが明らかになっています。企業の大多数(89%)が、2025年のコンテンツ需要が2倍以上、半数が3倍以上増加すると予測しています。こうした需要の急増とリソースの制約が相まって、コンテンツの混乱が生じています。各部門は、業務を遂行するために不適切なアプリケーションを使用するようになっています。こうしたツールは、企業のソフトウェア購入、コンテンツ制作、ガバナンスプロセスの範囲外で、非公式に導入されることが多いです。その結果、ブランドやIT部門の責任者による監視はほとんど、あるいはまったく行われず、法的リスクや評判リスクが生じる可能性があります。
コンテンツの混乱を鎮める
Adobe Expressは、アドビの業界をリードするクリエイティブソリューションとアセット、安全に商用利用できるAI、エンタープライズコンテンツの専門知識、重要なブランドコントロールを備えた使いやすいアプリケーションを組み合わせることで、企業がコンテンツワークフローの混乱を最小限に抑えられるように支援します。
「包括的なキャンペーンのローカライゼーションとローンチを担当するリージョナルマーケターであれ、翌日のミーティングに向けて資料をカスタマイズする必要があるセールス担当者であれ、Adobe Expressは、マーケターやビジネス担当者が質の高いコンテンツを制作できるように支援し、ブランドやテクノロジーの責任者に安心感を与えます」と、Adobe Express担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるGovind Balakrishnanは述べています。
2025年夏にリリースされる新しい機能は、次のとおりです。
- Adobe Workfrontとの統合:Adobe Workfrontとの統合により、企業は、クリエイティブ部門とマーケティング部門のレビューおよび承認ワークフローをつなぎ合わせて、生産性を向上させ、コンテンツ制作を大規模に推進できるようになります。さらに、Adobe Photoshop、Illustrator、InDesign、Lightroomなどの主要なAdobe Creative Cloudアプリ、ライブラリ、紐付けられたアセットとの相互運用性により、Adobe Expressのテンプレートを常に最新の状態に保ち、同期できます。Adobe Express内でAdobe Experience Manager Assetsに直接アクセスして編集し、ファイルをシームレスに保存することもできます。
- ネイティブなレビューと承認:各部門と連携して、レビューおよび承認ワークフローを確立し、Adobe Expressを離れることなくブランドの一貫性を維持できます。
- カスタマイズされた基盤:あらゆる従業員が最新のブランドテンプレートやアセットに簡単にアクセスして、ブランドに沿ったコンテンツ制作をすぐに開始できるようにします。
- ワンクリックでのブランド設定:承認済みアセットやブランドに沿ったファイルをアップロードすることで、ブランディングを加速させることができます。Adobe Expressは、ブランドのロゴ、色、フォントを自動的に抽出して整理します。顧客は、ブランドアセットやテンプレートを継続的に追加し、チームと直接共有することができます。
世界有数の大手ブランドのコンプライアンスと効率性を強化
Accenture、AstraZeneca、dentsu、PGA TOUR、Prudential Financial、楽天グループ、Red Hat、RICOH Japan、Virgin Australiaなどのグローバル企業は、マーケティング、ソーシャル、セールスなどの各部門とオーディエンスのエンゲージメントを促進し、成果を高めるために、Adobe Expressを活用しています。
電通は、Adobe Expressを活用して、約120の市場や地域に分散したマーケティング部門やソーシャルメディア部門を支援し、これまで以上に効率的にブランドに沿ったコンテンツを市場に投入できるようになりました。「Adobe Expressを使用すれば、分散したマーケティング部門の大きなギャップを埋め、クリエイティブスタジオのブランドに沿ったテンプレートを活用してローカライズできます。これにより、ソーシャルコンテンツ、ニュースレター、ポスター、デジタルマーケティングアセットを以前よりも70%速くアクティブ化できるだけでなく、クリエイティブ部門が戦略的な作業に専念できる時間を20%増やすことができます。エンタープライズグレードのプラットフォーム、安全に商用利用できるAI、アドビの主要なクリエイティブアプリとのシームレスな統合を備えたAdobe Expressは、大きな価値を提供する信頼できるパートナーです」と、同社のブランドおよびデザイン担当グローバル責任者であるSakura Martin氏は述べています。
業界をリードするアドビのマーケティングアプリで、コンテンツをすばやく簡単に制作および編集
Adobe Expressは、スタンドアロンのコンテンツアプリとして大きな価値を提供します。さらに、Adobe GenStudio for Performance Marketing、クリエイティブ制作、Adobe Journey Optimizer、Adobe Marketo Engageとの統合により、マーケターは、ワークフローの中でコンテンツを迅速かつ簡単に制作および編集できるようになりました。
Adobe Expressは、Adobe Acrobatとも緊密に連携するため、ビジネス担当者は画像をすばやく追加および編集して、重要なドキュメントを簡単にカスタマイズし、洗練させることができます。Adobe Expressを使用してPDFを編集する場合、アプリ内で直接ドキュメントのスタイルを設定したり、強化したりできます。
強力で拡張可能なエコシステムを企業に提供
Adobe Expressは、ビジネス担当者やチーム向けの信頼できるパートナーエコシステムです。ビジネスに不可欠な統合や 225 を超えるアドオンにより、シームレスなクロスアプリワークフローを実現し、あらゆる顧客が場所や方法を問わず作業できるように支援します。Adobe Express Add-Onマーケットプレイスのアプリライブラリは、2024年に規模が4倍に拡大しました。使用できるアプリには、ワークフローの合理化に役立つツール(Dropbox、Google Drive、Experience Manager Assets)、表現力の向上に役立つツール(TikTokのSymphony AssistantおよびCommercial Music Library、HeyGenのAI Avatars)、アクセシビリティやインクルーシブなデザインを支援するツール(Contrast Checker、Color Blindness Simulator)などがあります。
Adobe Expressは、既存のパートナーであるSlack、Google(Google Slides、Google Drive、Google Photos)、ChatGPT、Hubspot、Webflow、Wixに加えて、新たなプラットフォームパートナーである Miro、Raksul、One Career、Box との統合を通じて、過去1年間で法人顧客へのリーチを大幅に拡大しました。これにより、場所を問わず、数百万人ものマーケターやビジネス担当者を支援できるようになりました。さらにアドビは、Microsoftとのパートナーシップを通じて、Microsoft Copilot向けのAdobe Expressエージェントを開発しました。これにより、法人顧客の従業員のクリエイティビティや生産性を新たなレベルに引き上げます。
Adobe Expressの詳細や導入については、こちらをご覧ください。
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