Adobe Experience Manager Sitesのリアルユーザーモニタリング(RUM)による高いサイトパフォーマンスの維持

Maintaining high site performance with real-user monitoring (RUM) in Adobe Experience Manager Sites marquee

Forbesによると、利用者の47%は、webサイトの読み込みに2秒以上待つことはないそうです。この2秒が、コンバージョンに至るか、すぐに離脱するかの分かれ目になる可能性があります。最適なサイトパフォーマンスを維持することは、さまざまなチャネルをまたいで、コンテンツの需要が高まり続ける中、継続的な課題となっています。

ここでは、Adobe Experience Manager SitesのEdge Delivery Servicesが、組み込みのプライバシーを重視したリアルユーザーモニタリング(RUM)サービスを使用して、容易かつ先見的に高いパフォーマンスを維持する仕組みについて説明します。

リアルユーザーモニタリングが違いを生む理由

従来のパフォーマンスモニタリングツールが合成テストやシミュレーションに依存していたのに対し、RUMは一歩進んでCookieに依存することなく、プライバシーを維持しながら、ページの読み込み時間、デバイスの種類、ユーザーインタラクションなどのデータを、実際のユーザーのブラウザから直接取得します。

Adobe Experience Manager Sitesでは、訪問者の個人情報を収集したり、利用したりすることはないため、サイトでRUMを有効にするためにオプトインは必要ありません。

RUMは、ユーザーがwebサイトとどのようにやり取りしているのかを把握するのに役立つリアルタイムデータを提供します。こうしたインサイトを利用して、最適なサイトのパフォーマンスを測定および維持し、Google LighthouseやCore Web Vitalsのスコアを向上させることができます。

Google Lighthouseは、読み込み速度やアクセシビリティなど、さまざまな合成データにもとづいて0から100までの値で評価する、総合的なパフォーマンススコアです。Core Web Vitalsは、実際の訪問者に対するwebページの読み込み速度、インタラクティブ性、視覚的な安定性の測定にもとづいています。

ある研究によると、最適なサイトパフォーマンスを維持することで、次のような効果があります。

Adobe Experience Manager SitesのRUMの利用方法

アドビのRUMサービスは、収集したデータを使用して、デジタルアセットのパフォーマンスを継続的かつ先見的に監視および診断します。RUMは、次の主要なCore Web Vitals指標を収集します。

Core Web Vitalsに関する情報を収集することで、RUMサービスはパフォーマンス上の問題点を特定できます。Adobe Experience Manager Sites は、パフォーマンスの低下(LCP が 2.5秒から4秒に増加して、Core Web Vitalsに影響した場合など)を先見的に検出して通知し、迅速に解決できるようにします。また、RUMサービスは、Core Web Vitalsの平均値に加えて、Googleが定義する指標の良い範囲または悪い範囲に入る訪問者の割合も提供します。

Edge Delivery ServicesのRUMで最先端を維持

Adobe Experience Manager SitesのEdge Delivery Servicesは、規模の大小にかかわらず、サイトをスムーズに運営するのに役立ちます。エッジアーキテクチャ段階的なレンダリング永続的なキャッシュにより、ページの読み込みがこれまで以上に速くなります。また、組み込みのRUMサービスは、サイトパフォーマンスを継続的に維持できるように、リアルタイムでインサイトを提供します。そうしたツールを連携して活用することで、トラフィックを改善し、直帰率を減らし、コンバージョンを増加させ、ビジネス目標を達成できます。

Adobe Experience Manager SitesのRUMサービスの詳細については、ユーザーガイドをご確認ください。