webパーソナライゼーション戦略で、チャネルをまたがる一貫した体験を提供する方法

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人々が購入の意思を決定するまでの過程は、大きく進化しています。最新のデジタルマーケティングテクノロジーでは、あらゆるチャネルがシームレスに連携し、どの顧客接点でも一貫した体験を提供することができます。 パーソナライズされた体験に対する顧客の期待は、もはやwebサイトだけにとどまるものではありません。 パーソナライズへの取り組みでは、あらゆるチャネルや顧客との関係のあらゆる段階において、顧客の行動を反映させる必要があります。

本シリーズのパート1では、現在のマーケティング施策とシームレスに連携して拡大できる、効果的なwebパーソナライゼーション戦略を構築する方法について解説しました。今回は、パーソナライゼーションの取り組みをwebサイト以外のマーケティングチャネルと統合する方法と、企業のエコシステム全体で一貫した顧客体験を実現するために各チャネルに情報を提供する方法について解説します。

パーソナライゼーションにより、webサイトとほかのマーケティングチャネルとの間で、シームレスで一貫した体験を構築

顧客が複数のデバイスを利用して購入することが一般的になってきたため、チャネルをまたがりシームレスでパーソナライズされた体験を提供することも当たり前になってきています。実際、B2Bの顧客は、メールや電話といった従来のチャネルから、モバイルアプリやwebチャットといった最近のチャネルまで、バイヤージャーニーで9つ以上のチャネルを利用しています。

顧客があるチャネルから次のチャネルに移動する際に、シームレスな体験を提供するために、あらゆるマーケティング活動を連携する必要があります。webサイトは、ほかのあるゆるマーケティングチャネルに接続するハブとして機能し、広告やメールへのリンクや製品レビューなどを提供します。 マーケティングオートメーション(MA)プラットフォームは、クロスチャネルを実現するために、顧客に関する単一の統一された像を実現するのに役立ちます。

マーケティングオートメーション(MA)プラットフォームであらゆるチャネルを統合

MAプラットフォームは、マーケティングワークフローの自動化を支援するソフトウェアです。メール施策、ソーシャルメディアへの投稿、リードジェネレーション、リードナーチャリングなど、繰り返しの多い作業や時間のかかる作業を自動化し、プロセスを合理化するためのプラットフォームです。

MAプラットフォームは、顧客とのパーソナライズされたコミュニケーションを、リアルタイムかつ大規模におこなうクロスチャネル戦略を実施する上で、重要な役割を果たし、次のような方法でビジネスをサポートします

marketing automation platform

  1. マーケティング施策の構築と管理: MAプラットフォームでは、メール、ソーシャルメディア、デジタル広告などのマルチチャネルのマーケティング施策を容易に計画、実行、管理することができます。
  2. オーディエンスのセグメンテーションとターゲティング: MAツールは、オーディエンスのセグメンテーションと、パーソナライズされたメッセージによる顧客ターゲティングによって、データ分析と顧客インサイトを簡素化します。
  3. リードジェネレーションとリードナーチャリング: リードジェネレーションとリードナーチャリングを自動化することで、既存のリードを自動的にフォローアップし、セールスファネルを導くことができます。
  4. 施策の測定と最適化: 適切なMAプラットフォームは、分析とレポートの機能を提供し、施策をリアルタイムで測定して最適化することができます。

MAとwebパーソナライゼーションを組み合わせることで、さまざまなチャネルから収集したデモグラフィックデータや行動データにもとづいて、詳細な顧客プロファイルを構築できます。これにより、ターゲットを絞ったマーケティング施策の実施、オーディエンスのセグメンテーションの改善、リードの育成など、ビジネスの成果を向上するためのさまざまな機能を強化できます。

例:デジタル広告のパーソナライゼーション

webパーソナライゼーションは、あらゆるチャネルでのマーケティング活動を強化し、投資収益率(ROI)などの指標を向上させるのに役立ちます。企業がパーソナライゼーションを利用する方法のひとつに、デジタル広告施策におけるリターゲティングがあります。 この戦略では、広告ネットワークを介してディスプレイ広告を掲載し、オンライン購入などの期待されるアクションを起こさずに離脱したwebサイト訪問者をターゲットにします。 この戦略をさらに効果的にするために、各訪問者に対する広告をパーソナライズすることができます。 サイトでの閲覧状況、デモグラフィック、ビジネスに関連するその他のデータにもとづいて、広告を変更することができます。

たとえば、顧客関係管理(CRM)プラットフォームの購入に高い関心を示したビジネス担当者に対して、訪問先のサイトのディスプレイ広告でデモをオファーすることができます。また、複数のチャネルでつながっているが、購入には至っていない訪問者に、割引や送料無料などをオファーして、顧客になってもらうこともできます。

すでに興味を示している訪問者に広告をターゲティングすることは、ROIを向上させるための優れた方法です。これらの広告にパーソナライズされた要素を加えることで、さらに成果を高めることができます。

webパーソナライゼーション戦略を拡大し、顧客とのつながりを構築

Expand your web personalization strategy to connect with your customers

webパーソナライゼーションがクロスチャネルマーケティングを強化することを理解したら、次はいよいよ実行です。webパーソナライゼーションのガイドをダウンロードして、あらゆるマーケティングチャネルにパーソナライゼーションを導入し、顧客とのより深いつながりを構築する方法について詳しく学びましょう。

Adobe Marketo Engageについて

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