「Adobe Summit」の最新情報をギュッと凝縮してご紹介!「Best of Adobe Summit - Japan Edition」ダイジェストレポート

ステージで演奏するバンドと観客 自動的に生成された説明

2024年6月4日、東京ミッドタウンにおいて、「Best of Adobe Summit - Japan Edition」を開催しました。本イベントでは、2024年3月に米国のLas Vegasにて開催された「Adobe Summit」で披露された基調講演や最新テクノロジー、グローバル企業の最新事例などを、日本の皆様に向けて凝縮してお届けしました。

アドビのユーザー様同士のネットワーキングに加え、アドビのエキスパートやパートナーブースでのコミュニケーションなどをお楽しみいただける時間もあり、東京ミッドタウンの会場は大盛況となりました。

本稿では、当日の模様をダイジェストでお届けします。

Agenda

・Adobe Summit ハイライト- Adobe Message, Technology Update

・Japan Adobe Advocates授与式

・パネルディスカッション- Adobe Summitから学ぶ、グローバルマーケティング情勢

・カスタマーセッション①KDDI株式会社:デジタル変遷を背景にしたこれからのブランドコミュニケーションの作り方

・カスタマーセッション②ライオン株式会社:Contents Supply Chainを最適化するライオンの戦略的アプローチ

・AI時代がもたらす顧客体験管理の進化- AI Supercharging Digital Experiences -

・Closing Message

・ネットワーキング

<Adobe Summit ハイライト>

はじめに、アドビ デジタルエクスペリエンス事業本部 マネージング・ディレクターのジョージ フロニスが登壇し、会場にお集まりいただいた皆様にご挨拶と共に、アドビの今後のビジョンについてお話しいたしました。

人, 男, 立つ, 持つ が含まれている画像 自動的に生成された説明

その後、Adobe Summitで発表されたアドビ製品群の最新テクノロジーについてご紹介しました。

グラフィカル ユーザー インターフェイス が含まれている画像 自動的に生成された説明

▲AIをはじめとする最新のテクノロジーをフル活用して、コンテンツサプライチェーンを変革するアドビのビジョン

<Japan Adobe Advocates授与式>

Japan Adobe Advocatesは、アドビが年に一度、Adobe Experience Cloud製品のユーザーの中から、製品エキスパートとして情熱を持ち、高い目標に向かってチャレンジし、ユーザーコミュニティやイベント参加を通じて社内外でマーケター市場の活性化に貢献したユーザーに贈呈する称号です。

今回、2024 Japan Adobe Advocatesに輝いた8名の皆様の授与式を行いました。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。

<パネルディスカッション- Adobe Summitから学ぶ、グローバルマーケティング情勢->

続いては、「Adobe Summitから学ぶ、グローバルマーケティング情勢」と題し、パネルディスカッションを実施しました。

Las Vegasの「Adobe Summit」に参加された、東京海上ホールディングス株式会社 デジタル戦略部 デジタルマーケティンググループ 橋本 彩香氏、三菱電機株式会社 宣伝部 デジタルコミュニケーショングループ グループマネージャー 兼 本社 DXイノベーションセンタービジネスインテリジェンス戦略推進部 浅尾 陽子氏、株式会社リクルート データ推進室 データテクノロジーユニット 橋本 はるな氏の3名をお招きし、アドビ デジタルエクスペリエンス事業本部 デジタルストラテジー&ソリューションズ 執行役員 中田 早都次の進行で、現地で感じたことや印象に残っているセッションなどについて、共有していただきました。

ステージでギターを弾いている男性 自動的に生成された説明

<カスタマーセッション①KDDI株式会社:デジタル変遷を背景にしたこれからのブランドコミュニケーションの作り方>

最初のカスタマーセッションでは、ゲストにKDDI株式会社 ブランドマネジメント部 エキスパート 神戸 崇人氏、モデレーターにデロイト トーマツコンサルティング合同会社 Customer & Marketing マネージャー 梶田 環嗣氏を迎え、最新技術を活用したサイト制作の現状について、お話しいただきました。

KDDI株式会社では、2017年のauサイトリニューアル時に、Adobe Experience Managerを導入。同時に、社内外の変化への柔軟性を高めるために、アプリ開発体制を構築されています。梶田氏の「内製化と外注のどちらが良いか?」という問いに対し、「各社によって最適な解は異なるため一概には言えない。ただ重要なのは、目先のコストではなく、Test&Learnによって如何にベネフィットを積み上げられるかを考えておくことだ」と語る神戸氏。

また、「α、Z世代を中心に、モノを持たない『リキッド消費』を好むクラスターが増加傾向にありそうだ。この層は従来のマーケティング手法ではなかなかカバーできないため、『複数のクリエイティブパターンを高速かつ大量に回していく環境整備』と、『組織の柔軟性を高めていくこと』が求められる」と述べました。

ステージでギターを弾いている男性 自動的に生成された説明

<カスタマーセッション②ライオン株式会社:Contents Supply Chainを最適化するライオンの戦略的アプローチ>

もう1つのカスタマーセッションは、ライオン株式会社 ビジネス開発センター エクスペリエンスデザイン 戦略・開発グループマネジャー 榎本 裕美子氏による発表です。

ハミガキ、ハブラシカテゴリーに強みを持つライオン株式会社。D2Cのようなストック型のビジネスにも参入すべく、榎本氏の所属するエクスペリエンスデザイン 戦略・開発グループでは、デジタルを活用した体験設計にフォーカスされています。その中にあるテックユニットでは、社内に散在するデータを統合し、コンテンツサプライチェーンの最適化を図るべく、Adobe Experience Managerを活用して「製品情報ポータル」を構築されました。

ステージでマイクを持つ男性 自動的に生成された説明

「製品情報ポータル」には、製品の最新情報の閲覧や販売ステータスの管理、画像のダウンロードやセールスハンドブックの自動作成機能などが備わっています。これにより、ブラックボックスになっていたすべての製品情報を一元管理できるようになり、時間もお金もかかっていたマニュアルワークが自動化したことで、お客様の問い合わせ対応や営業資料の作成に要していた時間を大幅に削減。「異なるミッションを持つそれぞれの組織に、適切な状態でデータを提供できるようになった」と語る榎本氏。

「今後は、Adobe Experience Managerをブランドサイトやコーポレートサイト、メディアサイトなどとも連携して、集約した製品情報を人の手を介さずに参照できる世界観を目指したい」と展望を述べました。

<AI時代がもたらす顧客体験管理の進化- AI Supercharging Digital Experiences ->

最後のセッションは、「AI時代がもたらす顧客体験管理の進化 - AI Supercharging Digital Experiences - 」と題し、アドビ デジタルメディア事業統括本部 特別顧問 及川 卓也、同社 デジタルエクスペリエンス事業本部 デジタルストラテジーグループ プリンシパル エンタープライズ アーキテクト 田澤 孝之が登壇。同社 プロフェッショナルサービスセールス本部 本部長 田口 恭平がモデレーターを務め、企業がAIとどのように向き合っていくべきかについて議論しました。

ステージで演奏しているバンドと前にいる女性 中程度の精度で自動的に生成された説明

その中で及川は「大企業であればあるほど、部署ごとに方針を決めがちだが、AI活用においてはデータの量と質が肝となるため、全社的にワークフローをしっかりと整えてデータを一元管理していくことが重要だ」という見解を述べています。

<Closing Message>

最後に、今年4月より新たに就任したアドビ 代表取締役社長 中井 陽子より、皆様にご挨拶させていただきました。

ステージの上で電話をしている男性 中程度の精度で自動的に生成された説明

「今日は、お客様のセッションを通じて、『質/量ともに担保しながらデータを溜めていくこと』『短時間でテストを繰り返すこと』『ユーザーのマインドセットが変わる仕組み作り』の3つが重要であることを学ばせていただいた。アドビではこれからも今日のような皆様とユースケースを共有する場を最大限に提供していきたい。皆様のお力になれるよう、アドビ一丸となって取り組んでいく」と語り、イベントを締めくくりました。

<ネットワーキング>

会場には、参加者の皆様により楽しんでいただくための様々な仕掛けをご用意。鈴木心写真館のご協力のもと、参加者が無料でプロフィール写真を撮影できる「ビジネスポートレート 特設スタジオ」や、数々の著名なマーケターが推薦する書籍を、そのおすすめポイントとともに紹介する「マーケターの本棚」のコーナーを設けました。

ちなみに、「マーケターの本棚」で紹介されている書籍は、参加者に配布された“バッジ”の裏側にある絵柄が同じ参加者を見つけて、一緒にカウンターに行くことで限定アイテムをゲットできる企画「Connect 3 Challenge」の景品にもなっています。ペアになった参加者と同じ書籍を選ぶ必要があるため、はじめましての参加者同士で、「どの書籍にしましょうか?」と会話が弾むきっかけとなっていました。

ステージで演奏するバンドと観客 自動的に生成された説明 屋内, 人, 天井, テーブル が含まれている画像 自動的に生成された説明

「Best of Adobe Summit - Japan Edition」は来年も実施予定です。ぜひ次の機会もお楽しみに!