【イベントレポート】記念すべき第1回|Adobe Experience Manager ユーザー会
9月28日、 Adobe Experience Manager 初のユーザー会(以下、AEM UG)がソフトバンク株式会社(東京ポートシティ竹芝オフィスタワー)にて開催されました。
ユーザー会は、アドビ製品のユーザー同士が集まり使用中に生じる悩みや課題を語り合い、お互いの知見を出し合うことで課題解決のヒントを見つける場です。記念すべき第1回 AEM UGは、 Adobe Experience Managerのユーザーでもあり、2023 Japan Adobe Adovocates に選ばれたエキスパートも在籍するソフトバンク株式会社に、約20人計8社のAdobe Experience Managerユーザーが集いました。
まずは初のユーザー会ということで、各社がどのように活用しているのか、そしてAdobe Experience Managerを楽しんで使えているかを3-4名のチームごとに分かれ共有し合いました。Adobe Experience ManagerはB2 C/B2B、コーポレートなど、幅広い用途で利用されています。多くの企業参加者から「ここまで多くの自社ブランドを取りまとめて管理できるのはこの製品しかない」「社内で内製化を進めるには必要不可欠」など、好意的なコメントが寄せられました。一方でまだ使い始めて数か月の参加者からはまだまだ活用しきれていないなどの課題コメントもあり、「ユーザー同士のナレッジシェアがほしい」という声が寄せられました。
続いて、今回ユーザー会を主催したソフトバンクの法人マーケティング本部での活用事例が紹介されました。
以前のソフトバンクでは、 web制作やメンテナンスは基本的に外注のみで行われており、 webチームはプロダクトからの制作依頼を受けて、 web制作の協力会社に依頼をする、というディレクション業務を主に担当していました。しかしこれではマーケター自身がお客様について考える余裕がなく、プロダクトファーストな webページが量産されてしまっていました。そして何より、 webコミュニケーションの最適化や顧客体験の向上など、本来のマーケティング業務が手つかずの状態でした。
その状態を脱却しようと、導入されたのがAdobe Experience Managerでした。ソフトバンクが感じたメリットは、大きく分けて次の4つです。
- クラウド版を利用することでシステム面の管理が不要。マーケティング部門で導入が完結。
- HTMLのコーディングが不要で webの制作、リニューアルが内製で対応可能。
- Eラーニング、ヘルプ、サポート、コミュニティなどが充実しており、自分たちで学習が可能。
- 先行導入していたアドビ製品との親和性やグローバルでの高評価。
さらに、Adobe Experience Manager導入を機に完全内製化に踏み切ったソフトバンク。しかし、大きな変化には不安がつきものです。今まで外注で回していたものを一気に内製化するのではなく、自分たちの習熟度にあわせて徐々に内製化を進める中で、メンバーの意識にも顧客ファースト、勉強の習慣化など、良い変化が現れてきました。現在は、よりクイックで効果的なwebサイトの運営を進めるべく、日々様々な工夫を行っています。
最後に、ユーザーの皆さんがどんな課題を抱えているのか、いくつかのグループに分かれてディスカッションをしてもらいました。
中でも多かったテーマは、コンテンツ管理の手法や内製化の悩みでした。大量の画像や動画などのアセット類を正しくタグ付けして管理できれば、webやアプリなどの制作は大幅に楽になります。しかし、何が正しい手法なのか分からず、上手く活用出来ていないというユーザーは少なくないのではないでしょうか。
特別な知識が多くなくてもマーケター自身で十分にwebページを構築できるということは、Adobe Experience Managerの強みです。しかしソフトバンクもそうだったように、実際に全て内製でwebサイトを運営できるかは、ユーザー企業にとって大きな不安と課題をもたらします。全てではなくてもどこから手を付けるべきか、そしてどこまで内製で行うべきなのか、今後のAEM UGでもより詳しくユーザー同士で意見交換できる場を設けたい、という声も上がりました。
今後も、Adobe Experience Managerユーザー会は定期的に開催される予定です。ユーザー会はどんなユーザーにも開かれた場所です。ぜひ日々の業務で疑問や悩みを抱えている際には、ユーザー会に参加し、参加者の皆さんに尋ねてみてください。きっと何か解決の糸口が見つかるはずです。
次回のユーザー会情報は、AEM UGページでお知らせ予定です。AEM UGメンバー登録してお待ちください!
https://main--bacom-blog--adobecom.hlx.page/jp/blog/fragments/customer-success-softbank