Marketo Engage | Adobe Experience Cloud 各ソリューションとの連携
Marketo Engageと、Adobe AnalyticsやAdobe Targetを始めとした他のAdobe Experience Cloud各ソリューションとのオーディエンス連携が可能だということをご存知でしたか?
この記事ではその連携概要と、連携によって実現可能となる、Marketo Engage単体では出来なかったシナリオについてご紹介いたします。
連携概要について
冒頭でもご紹介した通り、Marketo EngageとAdobe Experience Cloud各ソリューション間でのオーディエンス連携が可能であり、一部では双方向での連携も可能となっています。
●Adobe Analytics/ Adobe Audience Manager /Adobe Experience Platformは双方向で連携可能ですが、Adobe Audience Managerが必須です(それ以外はAdobe Audience Manager不要で一方向のみ)。
●Marketo Engage側はKnownリードのリスト(静的リスト)上で連携設定を行います(Unknown リードの連携は不可)。
●CookieのSyncも行われます。
・これにより、例えば、Marketo Engageで行った施策によるWeb行動情報とコンバージョンをAdobe Analyticsで詳細に分析する、といったことが可能となります。
・Marketo EngageのMunchkinの処理がECIDも取得可能なように変更されており、 それによってMarketo Engage側でMunchkinとECIDの両方を持ち、ECIDベースで連携します。(※Adobe Audience Managerがあればハッシュ化されたメールアドレスとも連携可能)
●連携自体に費用は発生しません。
Adobe Analyticsとの連携
≪解決すべき問題≫
(Adobe Analyticsユーザー)
・アクセス情報や購買情報などから顧客セグメントを切ることはできたが、次の打ち手が無い
・次の打ち手を行うソリューションとの連携実装に工数をかけたくない
(Marketo Engageユーザー)
・オンラインデータを活用した複雑なターゲティングシナリオを実現することができない
≪連携による解決シナリオ≫
● Adobe AnalyticsにMarketo Engageを連携
・セグメントに対して Marketo Engageからマルチチャネルでアプローチし、購買につなげていく
・セグメントの自動的・継続的な連携で連携設定に工数がかからない
● Marketo Engage にAdobe Analyticsを連携(※Adobe Audience Manager必須)
・Adobe Analytics 上で Marketo Engage で行った施策の対象者に絞って分析可能(MA施策がWeb行動に対してどのように寄与できているかを追える)
Adobe Audience Managerとの連携
≪解決すべき問題≫
(Adobe Audience Managerユーザー)
・チャネルやデバイスを跨いで一貫した広告施策を推進したいが、CRMやMAに格納されている精度高い情報を活用できていない
(Marketo Engageユーザー)
・展示会やWebinarの案内を自社サイトや実名化顧客への告知メールに頼って集客している
・メールを開封してくれない、サイトに来訪しない顧客へのアプローチが限られる
≪連携による解決シナリオ≫
● Adobe Audience ManagerにMarketo Engageを連携
・WEBサイトにおいてデバイスを跨いだ精度の高いターゲティング施策が実現可能
● Marketo Engage にAdobe Audience Managerを連携
・オーディエンス拡張から得られた潜在顧客に対し効率的な集客施策を実施
・MAから実施している施策に反応しない顧客に対し、複数のDSPや広告パートナーのネットワークを介してアプローチできる
Adobe Targetとの連携
≪解決すべき問題≫
(Adobe Targetユーザー)
・Adobe TargetでWebのCVRは上がったが、売上には影響していない
・他チャネルでのアプローチ時のチャネル連携設定の手間を増やしたくない
(Marketo Engageユーザー)
・複雑なパーソナライゼーションやレコメンデーションができない
・複雑なことをするためには難易度の高い実装が必要である
≪連携による解決シナリオ≫
● Adobe TargetにMarketo Engageを連携
・Maeketo Engageからマルチチャネルでアプローチし、購買につなげていく
・Marketo EngageのWebhookで他チャネルで顧客にアプローチ実施可能
● Marketo Engage にAdobe Targetを連携
・Marketo Engage のキャンペーンの対象者に対してより高度なパーソナライゼーションやレコメンデーションを実施することが可能
・Adobe Targetへの連携でシンプルに実装可能
Adobe Experience Managerとの連携
≪解決すべき問題≫
(Adobe Experience Managerユーザー)
・Web、メール、イベント担当等、複数チームから突発的にコンテンツ要望がある
・使用ライセンスが無効、ブランドガイドラインに反している等、適切な承認を得ていないクリエイティブが横行している
(Marketo Engageユーザー)
・イベントに必用な様々なチャネル/サイズ用の画像をその都度クリエイティブチームに依頼せざるを得ない状況がある
・クリエイティブをやり取りする手間が随所に発生している
≪連携による解決シナリオ≫
● Adobe Experience ManagerにMarketo Engageを連携
・複数のチャネルでコンテンツを活用し、オフラインコンバージョンまで含めた効果測定が可能
・Marketo Engage で使用するクリエイティブをAdobe Experience Manager経由にすることでコントロールが可能
● Marketo Engage にAdobe Experience Managerを連携
・最新の使用できる画像から選択可能、スピーディにコンテンツを作成・連携してもらえる
連携事例: Connecting Your B2B Adobe Stack with Marketo Engage (SAP Concur)
連携前
5年前はAdobe Analytics、Adobe Targetの契約があり、またAdobe Audience Mangerを契約したが利用用途が明確になっておらず、Marketo Engageもスタンドアローンで利用
連携後
現在はMarketo EngageからAdobe Audience Managerにリード情報を連携し、顧客の利用状況に応じて、ホームページ上でパーソナライゼーションを実施
(※参考URL)
Connecting Your B2B Adobe Stack with Marketo Engage - S116
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