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羨望されるデジタル体験の構築

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羨望されるデジタル体験の構築

2X

デザインの承認プロセスがスピードアップ

75%

インタラクティブなUIプロトタイプ作成がスピードアップ

headshot

 「デジタル化への劇的なシフトは、クルマのデザインへのアプローチに多大な影響を与えました」

 

ランドローバー

インテリアデザイン担当クリエイティブディレクター

マーク バトラー(Mark Butler)氏

クルマだけにとどまらないレガシーの創造


マーク バトラー(Mark Butler)氏は、常に車やトラックデザイン情熱注いできました。自動車業界で成功を収めた彼のキャリアを予見するかのように、6歳の時には大胆にも、初めて描いたスケッチ数点を大手自動車メーカーに送っています。現在、ランドローバーのインテリアデザインのクリエイティブディレクターを務めるバトラー氏は、ランドローバーの大ヒット商品のインテリアデザインを手がけ、常に調和のとれた直感的なドライビング体験の創造を目指してきました。しかし、彼の最新プロジェクトほど彼自身の経験に根ざしたものはないかもしれません。

「私の子供たちがまだ小さかった頃、ランドローバーDEFENDER所有していましたが、彼らそのクルマよじ登るのが大好きでしたね」と、バトラー氏言います。「DEFENDERを復活させると決めたときは、オリジナルの精神への回帰がとても重要でした。それは、成長した子供たちがよじ登っても平気なほどの、頑強さと耐久力です」

ランドローバーの歴史の中でもDEFENDERは、どこへでも行ける、何でもできる万能車であり、その68年の歴史を通じて冒険家や探検家から定評を得てきました。そして2019年、ランドローバーは、多くのファンを喜ばせたDEFENDERを刷新して市場に再投入する時期に来ていると考えました。そのゴールは、21世紀の人々に向けてこの象徴的な車を再発明することであり、同時にDEFENDERの無骨な精神に忠実であることでした。

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新型DEFENDERのデザインが決まると、チームはエクステリアの実物大クレイモデルを作成し、リアルな外観を再現するために塗装を施し、クリエイティブ面の開発を進めました

バトラー氏:「私が20年以上前にランドローバーに入社したとき、DEFENDERのインテリアデザインはクリーンでシンプルなもので、スクリーンはありませんでした。ところがそれ以降に起きたデジタル化への劇的なシフトは、クルマのデザインへのアプローチに多大な影響を与えました」

バトラー氏にとっては、DEFENDERのドライバーとパッセンジャーの乗車体験を、最新のツールとテクノロジーを駆使して再構築するという、刺激的な挑戦でした。ランドローバーのデザイン哲学を考えると、それは、耐久性と美しさに優れた素材を使って、クリーンで調和のとれたインテリアをデザインすることを意味していました。また、ダッシュボードに設置したデジタルタッチスクリーンのための全く新しいユーザーインターフェイス(UI)を構築する必要がありました。

そのためにバトラー氏は、インターフェイスデザインマネージャーの フィル ヒッグス氏はじめとする高度なスキルを持つデザインチームの専門知識に目を向けました。ヒッグス氏は、UXデザインチームが結成されたばかりの2008年にジャガー・ランドローバーに入社しました。それ以来、彼のデザイナーチームは、顧客体験の向上のために、年々進化するスクリーン表示テクノロジーを最大限に活用してきました。

ヒッグス氏:「2007年にiPhoneが登場したとき、それは人々のスクリーンとの関わり方を一変させるゲームチェンジャーでした。デザイナーに新しい可能性の世界を開いたのです。それ以来、私たちはその限界に挑戦し続けています」

バトラー氏とヒッグス氏はどちらも、新型DEFENDERのインテリアを担当する準備ができていました。関わる誰にとっても有意義で充実した仕事になることが明らかだったからです。

ランドローバーのチーフクリエイティブオフィサーであるジェリー マクガバン(OBE)教授は、こう回想します。「DEFENDERは、私たちの製品ポートフォリオの中核としての重要な役割りを担い、なおかつ世界中の人々の多大な情熱と感情を呼び起こすモデルです。自動車デザイナーにとって、これは自動車業界が受け継ぐ数少ない象徴的なクルマのひとつを再定義するという、一生に一度の機会といえるでしょう」


「Adobe XDおかげで、すべてのデジタル要素を統合し、実現したいことを鮮明に描くことができました」



ジャガー・ランドローバー

インターフェイスデザイン担当マネージャー

フィル ヒッグス(Phil Higgs)氏

 

視覚化できて作れないものなどない

 

チームは、DEFENDERの魅力を損なわずに、プレミアムな快適性と洗練さを加えながら、いかにDEFENDERを根本的に再定義するかを考えるのに多くの時間を費やしました。それには、そのクルマに初めて乗り込んだときの体験を考えることが重要でした。

バトラー氏:「しっくり来るフィールを演出することは、私たちにとって絶対的に重要なことです。私たちのクルマはみな、オンロードでもオフロードでも独特の存在感とキャラクターを示すようにデザインされています」


デザインプロセスのこの段階では、ビジョンがすべてです。バトラー氏とヒッグス氏は、車内のインテリアとタッチスクリーンインターフェースのビジョンを共有し、共通の目標に向けてチームを調整し、関係者を納得させました。より良い結果を得るには、ビジョンの明確な共有が不可欠です。物理的な空間に関しては、バトラー氏は、色や素材のルック&フィールを人々に実際に感じてもらうために、没入感のあるスタジオ空間を作ることに成功しました。


しかし、タッチスクリーンインターフェースのデザインモックアップは、クルマのインテリアのビジョンを伝える没入型のスタジオスペースとは程遠いレベルのものでした。チームがタッチスクリーンの動作を意思決定者に視覚的に伝え、フィードバックを得るために用いたのは、一連の静止画像でした。このため、タッチスクリーンのビジョンを伝える難度は高く、意思決定も遅くなります。これは、デザインチームが俊敏かつ迅速であるべき業界では問題となり得ます。

デザイナーやソフトウェア開発者は、この眼前にある課題を検討しながら、ビジョンを実現するための新しい方法を模索しました。彼らは、反復的改善とフィードバックサイクルを加速させたいと考えていました。また、コラボレーションを簡素化し、バージョン管理やファイルの互換性の問題も排除したいとも考えていました。相互のやり取りが少ないほど、進捗は早まります。

結果的に、DEFENDERの「PIVI Pro」タッチスクリーンベースのインフォテインメントシステムAdobe XD設計され、開発中そのエクスペリエンス視覚化するのに役立ちました。

スケッチからプロトタイプまで、エレガントなエクスペリエンスをより早く形にするには



ランドローバーが新型DEFENDERのデザインプロセスに向けて準備を進めていたのとほぼ同じ時期に、ヒッグス氏はAdobe Creative Cloudファミリーに含まれる、興味深い新ツール試していました。

「Adobe Creative Cloud各ツール統合してプロトタイプ素早く簡単構築する方法は、それまで存在しなかったのです。ベータ版Adobe XD知ったとき、プロトタイプモックアップ迅速作成でき、なおかつすでに使用しているすべてのツールと統合された素晴らしいソリューションだと思いました」

この発見は、ランドローバーのデザインチームにとって新しい時代の幕開けとなりました。タッチスクリーンシステムは、ユーザーが指先だけですべての重要な機能にアクセスできるメニュー構造を備えた、エレガントでシンプルなものでなければなりませんでした。ナビゲーション、音楽のストリーミング、電話との統合といった機能。そしてすべてのランドローバーの特徴である、特注のオフロードビジュアライゼーション。現代のクルマに必須のこれら機能すべてがカスタマイズ可能です。

バトラー氏:「私たちは常にテクノロジーを私たちの価値観に合わせて使用しており、その逆ではありません。私たちの目標は、DEFENDERの顧客体験を向上させ、周囲の環境に調和したタッチスクリーンシステムを作ることでした」

ヒッグス氏のチームは、Adobe PhotoshopIllustrator作成したビジュアル要素組み合わせ、Adobe XD使ってインターフェイスインタラクティブプロトタイプの開発を開始しました。忠実度の低いプロトタイプを作成することで、デザイナーやその他の関係者は、不便な機能や混乱しやすい機能、不要な機能を、俯瞰して見極めることができます。その結果、さまざまなアプローチを迅速に検証でき、デザイン承認プロセスを最大50%短縮することができました。

これには、ハイレベルな機能について意思決定者たちと組織横断で、早期に合意をとることも含まれます。従来、デザインチームは、インタラクティブスクリーンのルック&フィールを示すデモビデオを作成するのに数日から数週間を費やしていました。

ヒッグス氏:「XDを使用することで、インタラクションを含むデモビデオの作成時間を75%短縮できただけでなく、必要に応じて異なる経路を示す複数のバージョンのビデオを作成することもできます。そして、XDを使用すれば、実物のように感じられる表現力豊かなプロトタイプを作成できます。これによりビジョンがより明確になり、関係者からの賛同を得やすくなります」

「私たちにとって、デザインのリーダーシップとエンジニアリングの完全性は重要な差別化要因であり、私たちが製造するクルマすべてにこれらの価値をもたらすよう努力しています」



ランドローバー

チーフクリエイティブオフィサー

ゲリー マクガバン(Gerry McGovern)(OBE)氏


Jaguar Land Roverが導入したアドビ製品:

XD


webサイトやアプリのUI/UXデザイン

Photoshop


画像の補正や加工、webデザインなどに。画像編集ツールの決定版

Illustrator


デスクトップとiPadで美しいベクターやイラストを作成


一世一代のイベント、新型DEFENDERの発表にむけて



ランドローバーは、2019年フランクフルトモーターショー新型DEFENDER初披露しました。車内シームレス統合され、スマートフォンように扱えるインフォテインメントシステム、PIVI Proシステム共にです。速くて現代的で、オフロード愛好家にも街乗りドライバーにも刺激的新機能もたらすクルマ誕生です。

バトラー氏:「オフロードの経験の一部は、岩を越えたり、わだちを通ったりすることであり、ホイールが今どの方向を向いているか見ながら突破法を考えられるのは本当に便利です。PIVI Proにはクリアサイトグラウンドビューが搭載されており、車両の下の地面を見ることができます。これは、タイトなカーブや高い縁石、狭いギャップなど、トリッキーな地形や都市環境の走破に最適です」

もう一つの機能は、カメラ機能でDEFENDERの3Dビューを視覚化することで、実際のクルマの状態をミラーリングして、クルマの周囲の状況を把握できるようにしています。ドライバーがブレーキを踏むと、3Dモデルのブレーキランプが点灯します。ランドローバーのチームは、このような人目を引く機能をショールーム環境で実演するのは難しいことを知っていたので、観客に実際に体験してもらえるように準備しました。

 

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新しいDefender PIVI Proシステムは、車速オフロード走行シーケンスなど、ドライバーとって重要情報一目表示します。

 

新型DEFENDERの魅力を観客に伝えるため、デザインチームはXDAdobe After EffectsAdobe Premiere Pro使用し、モーショングラフィックス取り入れた没入感あるデモビデオ作成しました。車内の様子や感触、タッチスクリーンの操作方法、DEFENDERのオフロード走行の様子など、会場では車内に乗り込んでその全貌を体験することができました。

彼らは、このイベントの最初から最後まで大きな成功を収めたといえます。「PIVI Pro全く新しいシステムで、開発の成功は大きな成果でした」と、バトラー氏は言います。「DEFENDERを完璧なクルマに仕上げるための多大な努力を知る私たちは、この製品に誇りを持っています」




ビジュアライゼーションで未来を手中にしたランドローバー



このような象徴的な車を再定義するのは簡単なことではありません。忠実なファンを満足させなければならず、同時に新しい顧客も獲得しなければなりません。そのため、ランドローバーは新型DEFENDERの開発において、過去と未来のバランスを取る必要がありました。この点で、ランドローバーの成功には、強固なビジョンとそれを明確に表現する力を手に入れたことが大きく寄与しています。

ヒッグス氏:「新型DEFENDERの発売に先立ち、強力なバーチャル体験を作ることが鍵でした。Adobe XDおかげで、すべてデジタル要素統合し、実現したいことを鮮明描くことができました」

今では、デザイナーデジタル体験実現するためツール手に入れ、パッセンジャークルマ関わり新たな可能性視覚化できるようになりました。彼ら現在も、Adobe XD使用してDEFENDERソフトウェアアップデートプロトタイプ化し、ドライバー常に最新の機能を利用できるようにするために、PIVI Proシステム改善改良続けています。これには、音声コマンド、ソフトウェアやグラフィックの即時アップデート、さらにはクルマのインテリジェント化と応答性の向上を実現するためのAI機能なども含まれます。そういった現代化の一方で、ジャガー・ランドローバーは、自分たちの車を特別なものにしているのが何かを見失うことはありません。

「私たちは、ランドローバーブランドの本質を忠実に守りながら、この大きく変化する世界にあっても存在意義を示し、羨望を集める存在であり続けなければなりません」と、マクガバン氏は語ります。「私たちにとって、デザインのリーダーシップとエンジニアリングの完全性は重要な差別化要因であり、私たちが製造するクルマすべてにこれらの価値をもたらすよう努力しています」