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Xero、小規模企業との良好な関係を構築
Xeroは、アドビ製品を利用して、スムーズなコラボレーションとモーショングラフィックスの共有を実現し、クリエイティブなストーリーテリングを推進しています。
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1,636件
スムーズなコラボレーションと効率的な計画により、1年間で完了したデザインプロジェクト
課題
世界中の小規模企業や金融パートナー向けのマーケティング、サポート、UIに優れたデザインを取り入れたい
成長するグローバルな顧客基盤に効果的にメッセージを伝えるため、よりダイナミックなメディアを提供したい
グローバルに広がる、デザイン、マーケティング、イベントなどのチームと連携したい
デザイナーがクリエイティビティとストーリーテリングに集中できるように、新しいコンテンツの提供時間を効率化したい
成果
100人以上のデザイナーが、1,000点にのぼる独自のイラスト要素をライブラリを通じて共有することで、ブランドの一貫性を向上
生産性と効率性の向上 により、1年間で1,636件のプロジェクトを完了
プリプロダクションから最終アセットの納品に至るまで、あらゆる関係者がモーショングラフィックスを検索できる 単一基盤 を構築
プロジェクト概要の自動化により、プロジェクト計画に要する時間を25%短縮
デザイナーであるNadim Malvat氏は、真のストーリーテリングとデザインを通じて、良好な人間関係を育むことができると確信しています。オンライン会計プラットフォームを提供するXeroにおいて、同氏はモーショングラフィックス担当責任者を務めています。同氏は、自身の業務を含め、人とのつながりはあらゆる業界において重要であると考えています。同氏の優れたデザインにより、Xeroはリーチを拡大し、180ヶ国で370万人の顧客と良好な関係を維持しています。
「当社では、会計士や財務パートナーと連携し、よりスマートに業務をおこなえるようにすることで、数百万社の小規模企業を支援しています。その一環として、プラットフォームの利便性の向上から、人々に喜びを与えるキャンペーン、トレーニング、サポートの提供に至るまで、お客様の生活をより良くするためにできる限りのことをおこなっています」と、Malvat氏は述べています。
Malvat氏が率いるグローバルモーショングラフィックスチームは、Xeroの社内クリエイティブエージェンシーである「Hub」の一部門として活動しています。Hubは、webサイトのグラフィック、マーケティングキャンペーン、ソーシャルメディアコンテンツ、イベント、製品チュートリアル、ソフトウェアインターフェイスなど、企業全体で使用されるコンテンツを制作しています。
同社のブランドコンテンツは、大胆な色彩とダイナミックな動きを特徴とする、ミニマルなイラストとアニメーションを通じて、同社のポジティブで協力的なエネルギーを表現しています。あらゆる顧客接点をまたいで、一貫性のある明確なブランド哲学を維持することは、Malvat氏とXeroの双方にとって重要な目標です。
「創造性を制限するのではなく、一貫性を重視することで、アセットの効果を最大限に高め、デザイナーがメッセージとストーリーテリングに専念できるようになります。当社では、あらゆるデザイン制作でAdobe Creative Cloudを使用しています。さらに、Frame.io、Adobe Workfront、Adobe Creative Cloud Librariesを組み合わせることで、共有やコラボレーションが容易になり、創造性を発揮できるようになります」と、Malvat氏は述べています。
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「デザイナーに対して、既存のライブラリのコンテンツを再利用するように促進することで、ブランドの一貫性を維持しながら、マーケティング、サポート、UIを通じて、顧客に最適なストーリーを伝えることに注力しています」
Nadim Malvat氏
Xero、モーショングラフィックス担当責任者
ライブラリを利用して、クリエイティビティを向上
同社のライブラリには、約1,000点にのぼる独自のイラスト要素が保存されています。Malvat氏のチームは、Adobe After Effectsを使用して、これらのイラストアセットとモーショングラフィックス(ローワーサード、終了フレーム、タイトルなど)をモーショングラフィックステンプレートとして作成、管理しています。これらのテンプレートは、あらゆる動画やアニメーションシーケンスに容易に組み込むことができ、編集担当者はテキストを変更するだけで、テンプレートを簡単にカスタマイズできます。モーショングラフィックス制作者は、毎回新しい画像を作成する必要はありません。
あらゆるモーショングラフィックスは、Frame.ioを通じて共有できます。動画向けのコラボレーションツールとAdobe Creative Cloud Librariesにより、同社のさまざまなグローバルチームに所属する100人以上のデザイナーは、承認済みのあらゆるモーショングラフィックスに、単一基盤からアクセスできます。Malvat氏は、動画のスタイルガイドを通じて、さまざまな縦横比や動画タイプで、モーショングラフィックスがどのように表示されるのかを説明しています。これにより、デザイナーは社内外を問わず、あらゆる状況に最適なグラフィックやテンプレートを入手できるため、ミスコミュニケーションを軽減し、ブランドの一貫性を向上できます。
また、モーショングラフィックスは、Adobe Illustrator、Adboe Photoshop、Adobe InDesignを使用して作成された静的なイラスト、画像、ロゴ、写真など、他のさまざまなブランド要素と共にAdobe Creative Cloudライブラリを通じて共有されています。あらゆる要素を一元管理することで、デザイナーは、webサイト、メールキャンペーン、ソーシャルメディア、デジタル広告をまたいで、最適な要素をすばやく見つけて再利用できます。さらに、Adobe Premiere Pro、Adobe Audition、Adobe Photoshop Lightroomを使用して制作されたプロモーション動画やケーススタディ動画に、ブランド要素を組み込むこともできます。
「Hubは、過去1年間で1,636件のプロジェクトを完了しました。当社の成長とともに、その数は増え続けるでしょう。デザイナーに対して、既存のライブラリのコンテンツを再利用するように促進することで、ブランドの一貫性を維持しながら、マーケティング、サポート、UIを通じて、顧客に最適なストーリーを伝えることに注力しています」と、Malvat氏は述べています。
「ストーリーボード、アニマティック、作業ファイル、最終版など、あらゆる作業をFrame.ioに保存しています。これにより、クリエイティブ制作全体における、あらゆるバージョンやコメント履歴を確認できる、信頼できる唯一の情報源を構築できます」
Nadim Malvat氏
Xero、モーショングラフィックス担当責任者
グローバルチームとのスムーズなコラボレーション
Xeroのクリエイティブチームは、メインのコラボレーション/レビューツールとして、Frame.ioを使用しています。これにより、動画、アニメーション、モーショングラフィックスのあらゆるジョブを一元管理できます。Adobe Workfrontを使用して、新規コンテンツのリクエストを送信できます。新しいプロジェクトを作成し、プロジェクトに関連するあらゆる手順、リソース、関係者のアウトライン作成を自動化することで、プロジェクト計画に要する時間を25%短縮できます。また、作業の割り当てを可視化することで、マネージャーがプロジェクトの優先順位を決定し、自社のニーズにより的確に対応できるようにします。
モーショングラフィックスのプロジェクトを開始するには、Frame.ioで専用のフォルダーを作成する必要があります。「ストーリーボード、アニマティック、作業ファイル、最終版など、あらゆる作業をFrame.ioに保存しています。これにより、クリエイティブ制作全体における、あらゆるバージョンやコメント履歴を確認できる、信頼できる唯一の情報源を構築できます」とMalvat氏は述べています。
マーケティング、イベント、外部サプライヤーなどのグローバルチームは、単一基盤でファイルやメモを容易に見つけることができます。ファイルにフィードバックを追加する方法を学ぶために、クリエイティブなトレーニングを受ける必要はありません。フレームに描画して調整するポイントを丸で囲んだり、動きの変更を提案する矢印を描いたり、グラフィック要素を再描画したりすることで、より正確な意思疎通を促進し、下書きに関するミスコミュニケーションを軽減できます。
「Frame.ioは、当社の主要なコラボレーションツールであり、レビュー、フィードバック、バージョン管理を簡素化します。Frame.ioを使用すれば、世界各地に分散している関係者やクリエイターは、プロジェクトの進捗状況を容易に確認できるため、プロセス全体をスムーズかつ効率的に進めることができます」と、Malvat氏は述べています。
「Frame.io、Adobe Workfront、Adobe Creative Cloud Librariesなどのツールを使用することで、コラボレーションがよりスムーズになり、顧客を第一に考えるという当社の使命を推進できるようになりました」
Nadim Malvat氏
Xero、モーショングラフィックス担当責任者
コンテンツ制作の合理化
Malvat氏は、アニメーションやグラフィックをより多くのコンテンツ制作者に届ける方法を常に模索しています。マーケターやコンテンツ制作者が、Adobe Creative Cloudから直接テンプレートやAdobe Creative Cloud Librariesを利用できるようにするために、Adobe Expressをさらに活用することを検討しています。
「ストーリーテリングを通じて、重要なメッセージを確実に伝えることを常に重視する必要があります。Frame.io、Adobe Workfront、Adobe Creative Cloud Librariesなどのツールを使用することで、コラボレーションがよりスムーズになり、顧客を第一に考えるという当社の使命を推進できるようになりました」と、Malvat氏は述べています。