選定基準3. 柔軟な導入オプションとユーザビリティ
アジャイルCMSは、既存のチャネルと新興チャネルの両方でコンテンツを配信できる柔軟性を備えている必要があります。
ここ数年間で、ヘッドレスCMSが、大きな注目を集めるようになりました。バックエンドシステムとフロントエンドシステムを切り離すことで、APIを通じて、コンテンツをより迅速かつ大規模に配信することが容易になりました。IT部門と開発部門の連携を強化している企業の多くは、このアプローチを採用しています。言語やフレームワークに捉われず、顧客体験を自在に管理できるからです。その一方で、ヘッドレスCMSを導入するには、高度な技術的知識が必要となるため、そのプロセスはより複雑になります。また、フロントエンドのユーザーインターフェイスを備えていないため、マーケティング部門は、たとえ単純な作業であっても、技術部門に大きく依存せざるを得なくなります。
そうした理由から、多くの企業は、従来のCMSとヘッドレスCMSの利点を融合させた、柔軟な導入モデルを求めるようになっています。つまり、大規模なコンテンツ配信を可能にするAPIファーストのコンテンツサービスと、WYSIWYGインターフェイスでシングルページアプリケーションを編集できるなど、容易な編集ツールを提供し、マーケターと開発者の両方のニーズに対応するハイブリッド型CMSです。しかし、ベンダーが発表している資料の中で、そのようなCMSを謳っていたとしても、真に統合されたハイブリッドな能力を提供しているベンダーはほとんどありません。
アジャイルCMSは、さまざまな導入オプションに対応し、あらゆる部門が利便性を損なうことなく、柔軟性とスケーラビリティを確保しながら、コンテンツ業務のコストを削減できる必要があります。