ブランドがフランチャイズからストリーミング・プラットフォームへ、そしてそれぞれのクリエイティブチームにまたがる場合、一貫性は単なる目標ではなく、極めて重要なものとなります。Paramount Streamingのデザイン部門シニアバイスプレシデントであるMatt Hernandez氏にとって、それはParamount+、Pluto TV、Dexter、Survivor、Star Trek: Discovery のような幅広い番組やチャンネルにおいて、ブランドの一貫性を維持することを意味します。彼のチームは、何十人もの共同作業者と調整しながら、誰もが注目するクリエイティブを生み出す責任を負っています。
Hernandez氏は、「誰かの注意を引くには、1秒、いやそれ以下しかない」と語ります。「彼らが何か考えたり感じたりして立ち去ることで、私たちは仕事をしたことになります。それが課題であり、適切なツールがあれば、まさにそれを生み出すことができるようになるのです。」
その瞬間を迎えるため、Hernandez氏とチームは分散したアセットをまとめ、すべてのチームが適切なクリエイティブツールにアクセスできるようにする必要がありました。ブランドアセットを一元管理し、アプリケーションやチーム間の一貫性を確保するために彼らが活用したツールが Adobe Creative Cloudライブラリ です。現在は、Adobe Express の利用を始めており、プレゼンテーション資料のような、スケーラブルでブランドに即したコンテンツ制作の基礎を築いています。デザインチームだけでなく、マーケター、スタジオ、チャネルも、ブランドを維持しながら自信を持って作成できるようになっています。
グローバルブランドの維持。
多くの複雑な組織と同様、Hernandez氏もコンテンツ制作にありがちなクリエイティブにおける混乱に直面しました。デスクトップからクラウドドライブまで、一貫性のない場所にファイルが保存されており、スタジオの垣根を越えて作業するデザイナーは信頼できる唯一の情報源を見失っていました。
同時に、コンテンツを迅速にローカライズしなければならないというプレッシャーも高まっていました。地域、フランチャイズ、プラットフォームをまたいで多くのキャンペーンが実施されているため、マーケティングチームは、ブランドを犠牲にせずにアセットをカスタマイズする、より迅速で柔軟な方法を必要としていました。
「わずか10人ほどの小さなチームで仕事をする場合、それさえも難しいことなのです」とHernandez氏は述べます。「しかし、独自のデザインチームやマーケティングチームを持っているすべての部門にまたがってブランドを機能させることは、実際に困難が伴います。」
Hernandez氏は、ロジスティクスにおける困難以上に、ブランドエクイティの維持が最優先事項であることを認識していました。ブランドのアイデンティティに忠実でありながら、視覚的に際立っていることで、つかの間の瞬間を永続的な印象に変えることができます。だからこそ、彼のチームはそれを大規模に実現する方法を必要としていたのです。Hernandez氏は「私たちの仕事は、何かを見て何らかの感情を抱くようにすることです」と語ります。「カラー、タイポグラフィ、フォントの選択、動き。これらが、あなたの注意を引こうと競っています。ですから、私たちにとって一貫性、コントラスト、明瞭さがすべてなのです。」

ゲームチェンジャーとなるソリューション。
クリエイティブ業務の中核に、さらに一貫性と効率性をもたらすために、Hernandez氏はCreative Cloudライブラリを採用し、ロゴやカラーパレット、モーションの処理から、タイポグラフィに至るまで、すべてのブランドアセットを一元管理するエコシステムを構築しました。
「私たちはアドビと協力して、ブランドをCreative Cloudライブラリにまとめました。」とHernandez氏は言います。「素晴らしいのは、アプリケーションから離れる必要がないことです。Adobe Photoshop や Adobe After Effects、Adobe Premiere Proでも、ロゴ、カラー、タイポグラフィのすべてにすぐアクセスできます。」
Hernandez氏によると、このレベルの統合は極めて重要です。デザイナーが、アセットの「正しい」バージョンを探したり、それが最新かどうかを疑ったりする必要がなくなります。ロゴのフォントを変更するなど、何らかの変更が必要な場合でも、新しいアセットはリアルタイムであらゆる場所に即時反映されます。
「『ロゴが見つけられない』といった問い合わせがあった場合には、『ライブラリを見てください』と案内します。必要なものはすべて手元に揃っています」と、Hernandez氏は語ります。「一度作業から離脱して探しに行ってしまうと、集中が途切れてしまいます。すべてを1か所に集約しておけることは、私たちにとって非常に重要なのです。」

「アドビのツールは、スピード感と方向性が一致した制作を可能にし、常にParamountらしい高品質なクリエイティブを生み出してくれます。」
Matt Hernandez氏
Paramount Streamingのデザイン部門シニアバイスプレジデント

創造性を拡張する新たなアプローチを探る。
確固たる基盤を築いたHernandez氏とそのチームは、今、Adobe Expressに注目しています。これは、チームおよびパートナーが迅速にブランドコンテンツを作成できるデザインプラットフォームです。
チームの最初のプロジェクトでは、Pluto TV向けのプレゼンのテンプレートをAdobe Express上で作成しました。スライド資料では、ロゴやカラーといった主要な要素を固定することでブランドの一貫性を維持しながら、必要に応じてテキストの更新やビジュアルのスワップなどで柔軟に編集することができました。「チーム間でブランドの一貫性を保てる点が非常に良いですね。ブランドと無関係なスライド資料は避けたいものです。しかし、Express内でデザインとテンプレートを保持しておけば、ブランドの一貫性を管理できます。」
「多くのチームがブランドに関わる中で、一元化され一貫性のあるデザインライブラリを持つことは極めて重要です。アドビのツールは、スピード感と方向性が一致した制作を可能にし、常にParamountらしい高品質なクリエイティブを生み出してくれます」とHernandez氏は述べています。

心に残る瞬間をつくる
Hernandez氏にとって、Creative Cloudライブラリへの移行は単なる管理の話ではなく、エンパワーメントに他なりません。適切なアセットが揃っていることで、チームはブランドの利用のされ方についての監視に追われるよりも、人々の目を惹くことに専念できるようになります。大胆なビジュアルだけでなく、瞬時に認識できる、一貫したブランドアイデンティティを提供できるようになります。
「多くのチームがブランドに関わる中で、すべてを一貫性を持って簡単にアクセスできるようにすることは画期的でした」とHernandez氏は語ります。「今では、ブランドの本質を損なうことなく、より迅速に制作を進めることができるのです。」
Paramount Streamingのデザイン部門シニアバイスプレジデント、Matt Hernandez氏によるAdobe Summit 2025のセッションをご覧ください。「ブランドらしさをタイムリーに届ける:Adobe Expressでコンテンツ制作を拡大する3つの方法」
Chloe McConnellは、Adobe Expressの製品管理ディレクターであり、小規模のチームから大企業まで、創造的な共同作業を支援するエクスペリエンスの設計と開発に携わっています。Adobe Expressチームに参加する以前は、バークレー校ハースでMBAを取得し、The New Yorker誌のデジタル版の制作に携わっていました。アウトドアでの冒険と、優れたストーリーテリングからインスピレーションを得ています。
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