アドビ製品のエキスパートが語る「Japan Adobe Advocates」の魅力

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各Adobe Experience Cloud製品を企業内で使いこなし、そのノウハウなどを積極的に対外発信されている方々に贈る「Japan Adobe Advocates」。Japan Adobe Advocatesをお招きした交流イベント、「Japan Adobe Advocates Forum」を2024年7月2日にアドビオフィスにて開催しました。

本イベントでは、Adobe Experience Cloudのエキスパート同士で、交流を深めるとともに、今後の活動方針について議論。その模様をレポートします。

選出メンバーがアドビのオフィスで交流

「Japan Adobe Advocates Program」では毎年、新規メンバーを選出しています。2023年は14名、そして2024年は8名選出されており、本イベントではそのうちの20名が参加しました。

レストランのテーブルに座っている人たち 低い精度で自動的に生成された説明

会場には5台のテーブルを用意し、それぞれ3~4人ずつランダムに着席。スタート前から、顔を合わせたユーザー同士、積極的に声をかけ合い、とてもリラックスした雰囲気でフォーラムがスタートしました。

各製品のエキスパート同士、業種や役職を超えた交流の機会が得られるのはAdobe User Group の最大のメリットです。

イベントの主題はJapan Adobe Advocates活動の振り返り、そして今後の活動方針のディスカッションですが、その前に私、アドビ 松井真理子より、アドビがユーザーコミュニティ活動をサポートする意味/狙いについて、改めて解説しました。

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個人にも企業にもメリットが沢山! Japan Adobe Advocatesとは

まず前提として、アドビでは、ユーザーがマーケターとして成長するための支援策として「カスタマーアドボカシー&コミュニティプログラム」をグローバル全体で展開しています。製品のエキスパートであり、ユーザーコミュニティ活動におけるリーダー的役割を果たそうという情熱のある方々に、いくつかのステップを踏んで成長のサポートをするのが制度の核です。選出された方々には、アドビ主催イベントへの招待、セミナー登壇の機会、最新製品アップデート情報提供の機会なども用意しています。

ただ、制度の運用はあくまでもグローバル基準。目指すところのグローバル称号にあたる「Adobe Champion」へ選出されるには、製品知識だけでなく、英語力が必要になります。さらにオンラインで活動することも多く、時差の壁も乗り越えなくてはなりません。現状、日本人が「Adobe Champion」を得る例が非常に少ないのが現状です。

そこで、グローバル称号にチャレンジするための前段階として、Japan Adobe Advocatesを日本独自に制定しています。運用は国内になりますが、制度としてはグローバルで正式に認められているものとなっています。

タイムライン 自動的に生成された説明

とはいえ、普段から沢山の仕事を抱えながら選出を目指すとなれば、それだけ労力がかかります。また企業としては、従業員が本業とは直接関係ないコミュニティ活動に少なからずリソースを割くことにもなります。そのため、活動は応援したいが、許可を出しづらい……といった側面もあるのではないでしょうか。。

この点については「Japan Adobe Advocatesへの選出は個人にも、企業側にも多くのメリットがある」と考えています。

まず個人のメリットとは何か。世界トップクラスかつプロ仕様のソリューションを提供するアドビの称号を持っているということは個人の職務キャリアを証明する上で格好の材料となります。またJapan Adobe Advocatesは、デジタルマーケティングのリテラシーが高い層の集まりでもあるので、情報や事例の収集場所としても適しています。

では企業側のメリットとは何でしょうか? 他社のJapan Adobe Advocatesたちの知見を自社活動に生かせることはもちろんですが、加えて“Japan Adobe Advocatesを輩出した企業”としての評価も得られます。実力を持った従業員がいるということは、デジタルマーケティングへの理解が深く、マーケティング投資を惜しまない先進企業として、間接的に証明することができるのです。

Japan Adobe Advocatesの魅力 - 1年の活動の振り返り

先輩筋にあたる2023 Japan Adobe Advocatesの皆さんから、この1年の活動について感想を発表していただきました。

サイボウズ株式会社の吉見梓さんは、「選出後は社内からの信頼度が高まりました」とのこと。というのも、「Adobe Marketo Engageと言えば吉見」という雰囲気が醸成され、施策を検討する上で声が多くかかるようになり、これが社内施策の一本化/統制強化にも繋がったそうです。

Micoworks株式会社の篠田瑠奈さんはAdobe Marketo EngageとSalesforceの連携に関するユーザー会へ積極的に参加。首がもげるほど同意できるエピソードをもったメンバーばかりが集まっており、非常に実践的な議論ができているとか。さらには入社者との面談時に、「篠田さんの講演記事を見ました」という声もあったそうです。

生活協同組合ユーコープの小出純さんは、「今抱えている課題がそもそも課題なのかすら分からない中、同じような悩みを抱えた方々と意見交換できるコミュニティの場は大変貴重でした」と話しています。

レストランのブースに座っている人たち 低い精度で自動的に生成された説明

皆さんに共通する感想は、Japan Adobe Advocates選出によって 社外交流の輪が広がった、というのがまず一つ。そして同時に、第三者であるアドビから公式に認められたことで、自身の存在感が高まり、所属企業におけるデジタルマーケティングの牽引役としての役割が求められるようになった───。そんな喜びを語る方が多くいらっしゃいました。

コミュニティ活性化に向けて真剣に議論

討議テーマは、「ユーザーグループの活性化のために実施したいこと」。Japan Adobe AdvocatesはUser Groupと呼ばれる大小のユーザー参加型イベントの企画や、各イベントの司会にも数多く携わっていただいています。User Groupの参加者を増やし、マーケター市場活性化のために何をすべきなのか? 架空のアイデアではなく、あくまで自分ゴトとして、予算も使った本当に実施しうる企画を、皆さんに真剣に考えていただきました。

議論はテーブルごとに行われ、付箋なども駆使しながら約30分間、濃密な議論が展開されました。最終的には「バーベキューと並行して会社対抗イベントを行い、優勝チームはAdobe Summitへご招待」「誰もがいつでも質問できるバーのような場所を常設」「新人ユーザーのための“新歓”の機会を作る」など、多くのアイデアを頂きました。

グラフィカル ユーザー インターフェイス 中程度の精度で自動的に生成された説明

イベントの最後には、アドビを代表してDXインターナショナルマーケティング本部 執行役員 今村康弘が登壇。「グループディスカッションでは、様々な活動アイデアを提示していただきました。Adobe Summitに行きたいというものから、相談できるバーを開いてほしいという意見まで各種ありました。どれもしっかり社内で検討させていただきます」と話しました。

人, 男, 屋内, フロント が含まれている画像 自動的に生成された説明

“アドビから贈られる称号”というと、形式張った印象があるかもしれません。しかし本レポートでもお伝えしたとおり、Japan Adobe Advocatesの皆さんが実際に集まる場は、真剣でありながら、ときにリラックスして語り合うという、硬軟両面を備えたコミュニティであると自負しています。

Japan Adobe Advocatesの選考は毎年書類審査で実施しています。エキスパートとして自身のナレッジを惜しみなくユーザーに提供しUser Groupを盛り上げたい、事例の紹介を通じて他社ユーザーの役に立ちたい。そんな想いをお持ちの方は、ぜひ2025年の募集にも注目してみてください。