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Esri、マーケティング部門が変革を導き、さらなる成果を達成
課題
マーケティングプロジェクトの可視性と透明性を高め、測定できるようにしたい
組織の成長を支えるために業務プロセスを強化、拡大したい
成果
74のリクエストシステムを統合し、ひとつの 合理化されたマーケティング運用 記録システム を 構築
Adobe Workfront for Outlookを利用して、印刷物の承認時間を 2週間から1.5時間に短縮
Adobe Workfrontでローカライズされたアセットの法的なレビューを標準化することで、週あたり16時間を節約
マーケティング部門 が迅速かつインテリジェントに作業を進め、チームをまたいで効果的にコラボレーションして、適切な成果を達成するのを支援
Esriは50年間にわたり、マッピングテクノロジー、地理情報システム(GIS)、位置情報分析ソフトウェアを提供することで、顧客が現実の問題を解決する手助けをしてきました。彼らはこれを「The Science of Where®」と呼んでいます。たとえば、大手コーヒー会社は、農作物と農業従事者の持続可能性を向上させるために位置情報を使用しています。宅配便サービスでも、時間通りに配達するために同社のテクノロジーを使用して、コスト削減につなげています。また、電力会社やガス会社、水道局などの公共サービスでも、迅速に障害を把握して修理するために、設備の状況をリアルタイムで追跡しています。こうした企業を陰で支えているのが同社のテクノロジーです。さらに、同社は、フォーチュン100に含まれる企業の90社、米国の50の州政府、フォーブスの米国大学トップ100に含まれる87校にもテクノロジーを提供しています。
パターンと関係性を分析するという同社の革新的な方法は、マーケティング部門にも影響を与え、マーケティング業務に取り組む方法を最適化し、合理化することを目指しています。
「私たちは、過去50年間にわたり、常に成功を目指して努力し、成長してきました。今後さらにビジネスを拡大し、より多くの企業とユーザーにリーチするためには、デジタル変革を実施する必要がありました」とマーケティングリーダーのChristina Sullivan氏は述べています。
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「デジタル変革の鍵としてマーケティング部門が挙げたのは、すべての業務の可視性、透明性、測定可能性を向上させることです。そこで、作業の内容や進め方を根本的に変えるためのツールを探し始めたところ、いくつかのツールが候補に挙がりましたが、中でもAdobe Workfrontは群を抜いていました」
Christina Sullivan氏
Esri、マーケティングリーダー
デジタル変革の第一歩はまずマーケティング部門から
マーケティング部門は、ワークフローを自動化すれば、メール作成からキャンペーン実行までのあらゆるプロセスが効率化され、質、量ともに充実させることが可能だと認識していました。
「デジタル変革の鍵としてマーケティング部門が挙げたのは、すべての業務の可視性、透明性、測定可能性を向上させることです。そこで、作業の内容や進め方を根本的に変えるためのツールを探し始めたところ、いくつかのツールが候補に挙がりましたが、中でもAdobe Workfrontは群を抜いていました」とSullivan氏は述べています。
デジタル変革を推進するための最初のステップは、新しいプロセスと、Adobe Workfrontという新しいソリューションに対する信頼と支持を得ることでした。そこで、まず、Norma Awad氏とBrian Sapp氏が率いる変更管理チームは、目標とする成果を達成するための包括的な計画を策定しました。
「私たちは、CMOの強力な支援を受けて、まず意識と意欲を高めることに焦点を当て、変革に備えるための綿密な計画を策定しました。これはプロジェクトの成否を左右する重要な要素でした」とマーケティングイネーブルメント担当マネージャーであるNorma Awad氏は述べています。
手始めに、チームは作業受け入れプロセスを合理化し、74のリクエストシステムを新しいマーケティング運用システムであるAdobe Workfrontに統合しました。
次に、マーケティング部門がメールの作成と送信プロセスを最適化し、Adobe Workfrontで詳細なワークフローとプロジェクトテンプレートを作成したところ、重複する作業を最小限に抑え、市場投入までの時間を短縮することができました。
メール作成プロセスの最適化後、マーケティング部門は、残るすべてのマーケティングプロセスをリバースエンジニアリングの手法で解析し、効率的なワークフローへと生まれ変わらせることに成功しました。
最終段階として、同社はマーケティングに関わる16チーム全体で300人以上いる従業員に対し、2,000時間以上のトレーニングセッションを実施するなど、包括的な変更管理計画を実施しました。このデジタル変革では、各段階でフィードバックを収集して、できるだけ多くの人がAdobe Workfrontでコラボレーションし、新しい作業方法に慣れるようにしました。
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「何度も繰り返す作業のプロジェクトプランに時間を費やす必要がなくなり、定期的にリクエストする関係者は、リクエストを提出するときに何を期待できるか正確に把握できるようになりました」
Linnie Ciepielowski氏
Esri、マーケティングプロセスおよびレポーティング担当責任者
プロジェクトを拡大し、効率を向上
Adobe Workfrontでタスクを追跡、管理できるようになったことで、同社のマーケティング部門は、プロジェクトをまたいで関連性を確認し、次におこなうべきことを正確に把握できるようになりました。その結果、月に2回あった進捗会議が減り、CMOによる週次レビューと承認をすべてAdobe Workfront内で完結させることができるようになりました。さらに、6週間かかっていたデジタルプロジェクトの承認も、わずか1日で済むようになりました。
「プロジェクトテンプレートのおかげで、プロジェクトプランニングへの取り組みを拡大し、すべてのプロジェクトマネージャーとチームメンバーが一貫して作業できるようになりました。何度も繰り返す作業のプロジェクトプランに時間を費やす必要がなくなり、定期的にリクエストする関係者は、リクエストを提出するときに何を期待できるか正確に把握できるようになりましたプロジェクトテンプレートの利点はほかにもあります。プロジェクトが遅れがちになる特定のタスクを見つけられるようになり、追加のリソースを割り当てる必要があるか、期間を延長する必要があるか、タスクをより管理しやすい部分に分割する必要があるかを判断することができます」とマーケティングプロセスおよびレポーティング担当責任者のLinnie Ciepielowski氏は述べています。
効率性向上のもうひとつのポイントは、Adobe Workfront for Outlookとの統合です。これにより、日常のコミュニケーションの主要ツールであるMicrosoft Outlook内で、プロジェクトのライフサイクル全体を管理することができます。この統合により、以前は手動でおこなわれ、時間がかかっていた承認プロセスが、たった1日で済むようになりました。
「Outlookとネイティブ統合することで、Adobe Workfrontを使うユーザー数を増やすことに成功しました。スタッフは、あたかもAdobe Workfront内にいるかのように、Outlookからレスポンシブフィールドを使用してリクエストを提出したり、通知に返信したりできます。このように、慣れ親しんだOutlook内で使用することで、次第にAdobe Workfrontを快適に使えるスタッフが増えてきました」と変更管理チームのBrian Sapp氏は述べています。
たとえば、Outlookの電子メールは、そのままAdobe Workfrontのタスクやプロジェクトの更新情報へと変換されます。更新情報に対して、Outlookの受信トレイから直接返信することも可能です。このように、Adobe Workfront for Outlookのネイティブ統合によってツールを切り替える必要がなくなった結果、コミュニケーションが効率化され、マーケティングプロジェクトをより迅速に完了できるようになりました。
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「Outlookとネイティブ統合することで、Adobe Workfrontを使うユーザー数を増やすことに成功しました。スタッフは、あたかもAdobe Workfront内にいるかのように、Outlookからレスポンシブフィールドを使用してリクエストを提出したり、通知に返信したりできます。このように、慣れ親しんだOutlook内で使用することで、次第にAdobe Workfrontを快適に使えるスタッフが増えてきました」
Brian Sapp氏
Esri、オーガナイゼーションアダプション担当責任者
ワークフローを統合し、あらゆる作業の可能性を最大化
Sullivan氏によれば、業務管理というプロセスが持つ可能性を完全に引き出すことができれば、メンバーはより人間的で意義のある仕事に従事できるようになります。
「当社のキャンペーンチームは、アセット開発やチャネルチームの作業などキャンペーンのあらゆる側面を、Adobe Workfrontを通じて完全に把握できるようになりました。おかげでキャンペーンオーナーは、キャンペーンの戦略的かつ創造的な側面に集中でき、より大きな影響を生み出せるようになっています」とSullivan氏は述べています。
同社のマーケティング部門は、Adobe Workfrontのプロジェクトを使用して統合キャンペーンを管理しており、すべてのアセットで完全な可視性を実現しています。
恩恵を受けたのはマーケティング部門だけではありません。あらゆる関係者が、この統合された記録システムの価値を認識しています。必要な情報にいつでもアクセスできるので、チームの進捗の把握が容易になり、長時間の会議や電話も減らすことができました。
この変化はマーケティング部門にとどまりませんでした。たとえば、法務部門では、プロジェクトの背景事情を把握できるようになったことから、より戦略的な知見を提供できるようになりました。法務に関わる文言の精査や承認、アセットが適切な許可を得ているかどうかの確認も容易になっています。
「Adobe Workfrontのおかげで、法務部門がプロジェクト完了後にアドバイスするのではなく、ワークフローの一部として関与することで、よりコンプライアンスを高めることができました」とマネージングアトーニーのPete Schreiber氏は述べています。
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「Adobe Workfrontの導入により、マーケティング部門の可視性とプロセスの透明性を高め、作業速度を高速化させることができました。この効率性の向上により、今ではビジネスにとって最も重要なマーケティング目標に集中し、推進できるようになりました」
Marianna Kantor氏
Esri、チーフマーケティングオフィサー
今日のニーズを把握しながら、明日のチャンスに向けて準備
Esriは、位置情報テクノロジーの力を最大化し、顧客がデータからより深いインサイトを得られるように尽力しています。Adobe Workfrontの作業管理能力を活用して、プロセスを拡大し、マーケティングオペレーション記録システムを構築しています。
「プロジェクトのための信頼できる唯一の情報源がなければ、ワークフローの合理化も、市場投入までの時間の短縮も無理でした。各チームが最高の作業をするための環境も整わなかったことでしょう。Adobe Workfrontをマーケティングオペレーション記録システムとして活用することで、私たちは作業を標準化するだけでなく、常に作業を測定し、改善を図ることができるのです」とCiepielowski氏は述べています。
Esriが「The Science of Where®」を利用して、あらゆる組織のデータの可能性を最大限に引き出すのと同様に、同社のマーケティング部門の効率化されたプロセスは、あらゆる作業を比類のない透明性で可視化しています。
Esriのマーケティング部門は、新しい業界や企業に対してEsriの画期的なソフトウェアを売り込むために、組織全体をサポートする役割を担っています。マーケティング部門の16のチーム全体で、Adobe Workfrontを利用して業務を管理することで、迅速かつインテリジェントに作業を進め、物事を正確に遂行し、チームをまたいで効果的にコラボレーションできるようになりました。
「Adobe Workfrontの導入により、マーケティング部門の可視性とプロセスの透明性を高め、作業速度を高速化させることができました」この効率性の向上により、今ではビジネスにとって最も重要なマーケティング目標に集中し、推進できるようになりました」と、EsriのチーフマーケティングオフィサーであるMarianna Kantor氏は述べています。