新たなB2Bコマース戦略に着手

Liebherr、Adobe Commerceを利用して、機械部品のマーケットプレイスを構築し、持続的な成長を実現する。

Liebherr

創業

1949年

従業員数:42,800名
スイス、ビュル
https://www.liebherr.com/en/jpn/start/start-page.html

1600名

顧客およびパートナーとのつながりを強化

使用製品:

Adobe Commerce ›

目標

顧客体験を改善したい

注文プロセスを迅速化したい

顧客とサービスパートナーが部品を容易に注文できる方法を提供して、コストを削減したい

成果

1,600名の顧客 およびパートナーとのつながりを促進

B2B部門当たり 40のストアビュー を作成

170万品目の部品 を掲載

グローバル規模のB2Bコマース基盤を構築する必要性

Liebherrは、世界最大規模の建設機械メーカーのひとつです。1949年にドイツで同社を創業したHans Liebherr氏は、同年に世界初の移動型タワークレーンを開発しました。2015年には、41,500名の従業員を擁し、年間総売上高92億ユーロを誇る大規模企業に成長しました。

同社は、コンクリート技術、土工、採掘、パイプライン建設機械、クレーン、移動型クローラークレーン、クレーン船、タワークレーンの全8部門をまたいで部品を販売できる、先進的なB2Bコマース基盤を必要としていました。同社の目的は、主要都市から奥深い密林地帯に至るまで、世界各地の建設関係者の顧客がどこにいても、必要な機械部品をオンラインで容易に購入できるようにすることでした。また、同社は売上の大部分をサービスパートナーから得ているため、パートナーとの連携が容易で、顧客およびサービスパートナーと直接やり取りできる必要がありました。

同社の主な目標は、次の3つでした。

1. 顧客体験を改善したい
2.注文プロセスを迅速化したい
3.顧客とサービスパートナーが部品を容易に注文できる方法を提供して、コストを削減したい

同社はこれらを実現するために、自社のニーズに合わせてカスタマイズされたB2Bコマース注文管理システムを構築して、顧客に一貫性と透明性のある追跡サービスを提供する必要がありました。同社の顧客の多くは複数の契約条件や割引の適用を受けているため、バックエンドには複雑な購買担当者の役割や権利に対応することを求められます。さらに、B2Bコマース基盤を、同社のERPシステム「Baan」とシームレスに連携して活用する必要がありました。そこで同社は、netz98 GmbHとパートナーシップを締結し、比類のないパフォーマンスを発揮して同社のビジネス成長を支えることができる、Adobe Commerceを導入することを決定しました。同社にとって、Adobe Commerceは将来の変化に備えるためのB2Bコマース基盤となりました。

「netz98によって開発された基盤の優れた質とパフォーマンスが、採用の決め手となりました。テクノロジーと機能の面で競争優位性を確保し、サービスプロセスを継続的に開発して、デジタルバリューチェーンに統合できるようになりました」

Benjamin Kramer氏 Liebherr、ポータル/ECM担当責任者兼プロジェクトマネージャー

Adobe Commerceにより、柔軟性の高いカスタマイズされたB2Bコマース基盤を実現

Liebherrはまず、Adobe Commerceを利用して、B2B顧客が商品を容易に選択できる仕組みを構築しました。顧客の機械に最適な部品を確実に提供するために、購入フローを刷新したのです。顧客が自社の機械に関する詳細情報を入力すると、その機械に適した部品が提示されるので、不適切な部品を注文するリスクを低減できます。また、ダイナミック検索および選択機能を使用すれば、部品番号を入力するか、機械の製図から該当する部品を選択できます。さらに、整備士は修理現場から交換用部品を直接発注することが可能になり、カスタム仕様の機械を大量に修理する場合でも、部品の発注ミスを削減できます。

次に、netz98の専門家チームは、Liebherrの顧客とサービスパートナーの複雑な権利や役割を考慮しながら、独自のB2Bコマース基盤を構築しました。これにより、カスタマイズされたストアビューを使用して、関連する産業ごとに役割を作成できるようになりました。その明確でわかりやすい構造は、質の高いサービスの提供や顧客ロイヤルティの向上を促進し、発注ミスのリスクを大幅に低減します。さらにnetz98は、顧客固有の利用規約に適応するスマートな価格設定ロジックと、交渉可能な見積もりサービスを導入して、各顧客の利用規約に応じてオファーワークフローをダイナミックに最適化できるようにしました。サービスパートナーはAdobe Commerceにログインして、自社の顧客の注文の確認や見積書の作成と承認など、さまざまな作業をおこなうことができます。新しいB2Bコマース基盤は、単一企業の複数の購買担当者やサービスパートナーに対応できるため、取引の透明性を確保しながら、同じコマース基盤上であらゆる顧客を管理することが可能です。

数百万ものB2B顧客に対応するコマースストア

Liebherrは、想定していた開発期間よりも短い6か月間で、新しいB2Bコマースストアを完成させました。創業者のLiebherr氏が世界初の移動式タワークレーンを開発したときのように、新しいコマース基盤は同社にとって、新たなテクノロジー革命を実現した瞬間でした。現在、1,600名を超える企業とサービスパートナーが、このB2B基盤を利用しています。同社のコマースサイトを訪れる数千名もの関係者に、それぞれの価格や商品のニーズに応じた、唯一無二の購買体験を提供できるようになったのです。これらを実現できたのは、Adobe CommerceのB2B向けコマースツールが優れた成果を発揮したからにほかなりません。

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