Amazonでの販売:ステップバイステップガイド
3億人以上のアクティブユーザーを擁し、使いやすさとカスタマーサービスに定評のあるAmazonは、オンラインで買い物をする消費者の74%の利用者が最初に利用するサイトです。
世界最大のマーケットプレイスであるAmazonに出品する小売企業は、大きな利益を得ることができます。しかし、実際に取り組むには、どのように始めればよいのかわからないこともあります。
Amazonでは、誰でも販売することができ、それも比較的簡単に始めることができます。この記事では、Amazonで販売するために必要な主要なステップについて解説します。
- 販売を始める前に
- ステップ1:販売戦略と販売商品の決定
- ステップ2:Amazonセラーアカウントの作成
- ステップ3:在庫と注文の管理方法の選択
- ステップ4:商品の出品情報の作成
- ステップ5:商品詳細ページの作成
- ステップ6:商品の販促
- ステップ7:販売後の指標とレビューの確認
- Amazonでの販売に成功するには
販売を始める前に
Amazonは、規模を問わず、あらゆる販売者に、何億人もの顧客を獲得する可能性をもたらします。しかし、Amazonでの販売に関するステップバイステップのガイドの解説に入る前に、Amazonの仕組みとプラットフォームで販売するためのコストについて確認しましょう。
費用はどれくらいかかるか?
販売計画、フルフィルメント戦略、商品カテゴリーなどの構成要素によって、Amazonでの販売コストは異なります。販売目標に合わせて、さまざまなオプションがあります。
出品プラン
販売するには、Amazonに登録し、提供されるふたつのプランのうち、ビジネスニーズに適したものを選択する必要があります。小口出品は、月額費用はかかりませんが、販売ごとに100円が課金されます。大口出品は、販売する商品の個数に関係なく、月額4,900円の定額制です。
小口出品は、月間の販売個数が40点未満で、高度な販売プログラムやツールを必要としない場合、最も理にかなっていると言えるでしょう。何を売るかまだ決めかねている場合は、小口出品を選択することをお勧めします。
大口出品は、月間の販売個数が40点以上で、APIや詳細な販売レポートへのアクセスが必要な場合に最適なオプションです。LaunchpadやHandmadeなどのプログラムを通じて販売したい場合は、大口出品の方が適しているかもしれません。
販売手数料
商品が売れるごとに、Amazonは販売手数料を請求します。紹介料は通常8%から15%で、商品カテゴリーによって異なります。
フルフィルメント費用
注文を自身で処理するか、フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用するかによって、注文を発送するためのコストは異なります。FBAを利用する場合、Amazonがロジスティクスを処理し、販売された商品に対してプライム配送サービスを提供します。
Amazonのその他の費用
ストアの設定方法によっては、Amazonの他の費用が発生する場合があります。追加費用が発生するオプションプログラムには、プレミアムアカウントサービス、広告、長期保管、ブックレンタルサービスなどがあります。
ほかに必要なもの
Amazonの販売コミュニティに参加するための料金とは別に、購入や利用を検討をすべきものがいくつかあります。
サプライヤーのアカウント
販売する商品をどこから入手するかも、留意すべき費用のひとつです。販売するものに適したサプライヤーを見つけ、予算範囲に合ったオプションを研究する必要があります。
ライセンス
オンラインで販売する場合、一般的にライセンスは必要ありませんが、地域によって異なる場合があります。開始する前に、どのようなライセンスが必要なのか、地域のガイドラインを確認してください。Amazonに出品する場合、出品者に売上税ライセンスまたは販売許可証が必要な地域があります。
SEOと広告ツール
より多くの顧客にアプローチするためには、SEOと広告ツールを検討しましょう。スポンサープロダクト広告を制作し、商品ページや関連する検索結果に表示させることで、顧客が商品をすばやく見つけることができます。
その他の費用
Amazonは、販売を加速させるのに役立つかもしれない、さまざまなプログラムをオプションで提供しています。Amazonの在庫配置サービスでは、適格の在庫を単一の受付(フルフィルメントセンター)に送ることができます。在庫を複数の場所に分散させることで、顧客は購入した商品をより早く受け取ることができます。
Amazonでの販売を開始する際は、必要な費用を調査し、健全な利益率のビジネスプランを作成するようにしてください。
さて、Amazonでの販売に関連する費用について説明したところで、販売を開始するために必要なステップに進みましょう。
ステップ1:何を販売するか、販売戦略を決める
優れた商品を市場に送り出すには、時間がかかります。販売戦略と販売する商品を決めるのに、いくつかのヒントがあります。
Amazonセラープログラムの各種ポリシー(出品者行動規範、配送と税金に関するポリシー、商品と出品の要件、商品ページのスタイルガイドなど)に目を通して、Amazonで販売できるものとできないものの指針を確認してください。
ルールを把握できたら、Amazon販売者のFacebookグループに参加しましょう。Amazonで販売するためのヒントを得たり、ベストプラクティスを学んだりすることができます。何を販売すればよいか、ある程度の目処が立ったら、特定のプロセスを自動化するソフトウェアを利用して、重要なビジネスタスクに集中できるようにしましょう。
販売戦略を決める
商品を市場に出す前に、販売戦略を決めましょう。販売戦略は、好みや興味、利用できる時間やリソースなどをもとに決めます。
- 小売サヤ取り: これは小売店の商品を転売する場合です。この方法で利益を得るには、利益を最大化するために、商品のクリアランスやセールに目を光らせておくことです。商品の代金を支払う限り合法です
- ホワイトレーベル: ホワイトレーベルとは、再販または再ブランディング可能な商品を譲り受け、それに自社ブランドをつけて販売することです。要するに、メーカーが汎用的な製品やサービスを製造し、自身でブランド化します。たとえば、水筒や無地のTシャツに、再販する人がデザインを加えたものなどがそれにあたります
- プライベートレーベル: プライベートレーベルは、ホワイトレーベルと似ていますが、もう少し限定的なものです。ホワイトラベル商品は汎用性があり、どの企業にも販売されますが、プライベートブランド製品は、自社だけに販売されます。たとえば、一般用医薬品のアセトアミノフェンは、自社ブランドの鎮痛剤をつくりたい小売業者に販売されています。Walmartでは、アセトアミノフェンやその他のウェルネス製品をEquateブランドで提供しています
- アフィリエイトマーケティング: Amazonで販売する商品を自身で調達しないのであれば、アフィリエイトビジネスに参加することを考えましょう。セラーセントラルのアカウントにサインアップするのではなく、Amazonアソシエイトとして知られるAmazonアフィリエイトプログラムに登録することができます。紹介料を得たい商品を選び、自社のwebサイトで広告することができます。アフィリエイトリンクを自社のwebサイトに掲載することで、誰かがそのリンクから購入するたびに、売上の一部を得ることができます
- ドロップシッピング:ドロップシッピング戦略では、商品は出品者の手元にはありません。商品は第三者から購入し、第三者が代わりに商品を顧客に発送します。Amazonは、出品者が常に記録上の販売者であることを要求しており、請求書、梱包明細書など、商品に関連するあらゆる書類に、自身が販売者であることを明記する必要があります
- 自社商品の販売: 自社商品を販売する場合、Amazonの「カテゴリー、商品、出品の制限事項」を確認して、合法的であることを確かめることが重要です。自社商品を販売する利点は、商品の創作者であるため、「手作り」や「愛情を込めて制作」などど表記できることです
Amazonで販売するための戦略は数多くありますが、販売を始める前に、適切な商品と信頼できるサプライヤーを見つける必要があります.。
商品とサプライヤーの調査
販売モデルと商品グループが決まったら、次は商品とサプライヤーを調査し、商業的な可能性と収益性があることを確認する必要があります。
商品の調査方法
Amazonのショッピングページで上位をキープするために、次のヒントとベストプラクティスを検討してください。
商品カテゴリーの調査: 消費者が最も興味を持っているショッピングカテゴリーを把握することは不可欠です。これにより、適切な市場に商品を届けることができます。Amazonの上位10カテゴリーは次のとおりです。
- ホーム&キッチン
- ビューティー&パーソナルケア
- 衣料品、靴、ジュエリー
- おもちゃ&ゲーム
- くらし、健康、子育て
- ベビー
- 家電
- スポーツ&アウトドア
- ペット用品
- オフィス用品
販売できるもの、できないものを確認: Amazonでは、ほとんど何でも販売できますが、出品する特定の商品が何らかの理由で制限されていないことを確認しましょう。あらゆるカテゴリーや商品が出品者全員に開放されているわけではなく、制限のある商品や承認を必要とするカテゴリーや商品を確認する必要があります。また、FBA商品の場合、別の制限事項があります。
一般的な制限商品には、アルコール、特定の栄養補助食品、タバコなどがあります。Amazonは、顧客が安心してAmazonから購入できるよう、Amazonマーケットプレイスには高品質の商品が出品されることを望んでいます。制限対象商品のリストについては、制限対象商品ページを参照してください。
競合他社の調査: 常に際立つ存在であり続けるためには、類似企業の商品がどのようなものなのかを調査する必要があります。業界のトレンドに目を配り、それに沿って戦略を調整します。
自問自答: 調査しながら、次のことを自問自答してみましょう。
- 何をする余裕があるか?
- 何に時間を使えるか?
- 競合の中での商品の位置付けは?
- 顧客は誰か?
- 価値提案は何か?
サプライヤーの調査方法
ある商品に興味を持ったら、その商品を製造しているサプライヤーを調査するのが賢い方法です。直接メールや電話をすることで、詐欺の可能性を避けることができます。そのサプライヤーが、必要な場所に手頃な価格で配送でき、信頼できることを確認します。
デジタル商品やデジタルサービスの販売の検討
必ずしも物理的な商品を販売する必要はありません。デジタル商品を販売することで、サプライヤーと協力することで生じる多くの課題を回避することができます。デジタル商品やデジタルサービスには、たとえば、次のようなものがあります。
書籍(Kindle):Amazon Kindle Direct Publishing(KDP)では、出品者は書籍コンテンツをデジタルまたは「オンデマンド印刷」で販売できます
作品(Merch on Demand): クリエイターとして、Amazon Merch on Demandに画像をアップロードして、自分のデザインをTシャツに印刷してもらうことができます。Merch on Demandでは、在庫を持たずに商品を販売することができます
音楽(Amazon MusicとTuneCore):TuneCoreは、Amazon Musicと連携しています。TuneCoreを利用すれば曲をアップロードすることができ、曲は即座にAmazon、Spotify、iTunes、Google Playなどの世界中の150以上のストアで利用できるようになります
ステップ2:Amazonセラーアカウントの作成
Amazonセラーセントラルは、Amazonセラーアカウントにアクセスするためのポータルサイトです。Amazonのwebサイトで販売を管理するために必要なツールがすべて揃っています。
セラーセントラルでは、次のことが可能です。
- よく使うテンプレートをブックマークに登録したり、カスタムビジネスレポートをダウンロードしたりする
- 「在庫」タブからリストを更新し、在庫を把握する
- 顧客指標ツールを使って、出品者のパフォーマンスを把握する
- ケース履歴を使用してヘルプチケットをオープンし、必要に応じてセリングパートナーサポートに連絡する
- Amazonで販売しているすべての商品について、日々の売上をモニタリングする
Amazonビジネスアカウントの条件
Amazonで合法的に商品を販売するためには、次のものが必要です:。
- ビジネス用メールアドレスまたはAmazonカスタマーアカウント
- 国際的にチャージ可能なクレジットカード
- 官公庁ID
- 税金情報
- 電話番号
- Amazonが売上金を送金するための銀行口座
AmazonセラーセントラルとAmazonベンダーセントラルの比較
Amazonセラーセントラル は、ブランド企業がAmazonの顧客基盤に直接商品を販売し、マーケティングするために使用します。配送やカスタマーサービスは、自身で、またはAmazonの助けを借りておこなうことができます。
Amazonベンダーセントラル は、流通業者や製造業者向けのプログラムです。流通業者や製造業者はサプライヤーとみなされ、商品をAmazonに大量に販売し、Amazonはその商品を顧客基盤に再販します。ベンダーセントラルの一員になるには、招待状が必要です。
Amazonセラーアプリ
Amazonセラーアプリは、携帯電話からAmazonのストアフロントを管理するのに役立つ無料のモバイルアプリです。どこにいても、必要な変更を柔軟におこなうことができます。
人気のある機能のひとつは、物理的なアイテムをスキャンしてAmazonですばやく調べることができることです。その他にも、商品の出品情報の作成、商品在庫の管理、価格の調整など、ビジネス機能の追加や変更を簡単におこなうことができる便利な機能がたくさんあります。
ステップ3:在庫と注文の管理方法の選択
最初の商品を出品したら、今度は配送を自分でおこなうか、Amazonに任せるかを決めます。
適切なフルフィルメントオプションの選択
Amazonはフルフィルメントを支援することができますが、費用やその他の要因によっては自分自身でおこなうことができます。
- 自社配送(MFN): このオプションでは、自身で注文を処理します。出品者は商品を出品し、配送、保管、カスタマーサポートを自身で管理します。在庫を保管する場所、返金や返品の処理プロセス、商品の梱包と配送方法、そしてこれらすべてにおいて優れた顧客サービスを提供する方法を計画することが重要です
- フルフィルメント by Amazon(FBA): このフルフィルメントオプションでは、Amazonのフルフィルメントセンターに商品を送ります。その後はAmazonが注文の梱包と配送を代行し、カスタマーサービスと返品を管理します。これは、Amazonが出品者に推奨している、フルフィルメントオプションです
- マルチチャネルフルフィルメント(MCF): これは、すでにコマースストアを開設していて、Amazonをフルフィルメントセンターとして利用したい場合のオプションです。AmazonアカウントをAdobe Commerceサイトに接続し、在庫を同期させるだけで、販売を開始する準備が整います
フルフィルメント by Amazonの仕組み
フルフィルメント by Amazon(FBA)では、Amazonに注文処理を委託し、フルフィルメントセンターのグローバルネットワークに商品を納品します。FBAは、プライム顧客に無料の2日間配送サービスを提供します。顧客から注文があると、Amazonが梱包、配送、カスタマーサービスを代行します。
在庫管理
在庫管理とは、在庫を受け入れてから顧客に販売するまでの間におこなわれるあらゆることを指します。正しく実行すれば、売上は伸びます。しかし、間違った管理をおこなうと、収益が悪化することがあります。
在庫を適切に管理することは、ビジネスにおいて非常に重要な要素です。在庫管理がおろそかになった場合に起こりうる問題をつぎに示します。
- 過少在庫
- 過剰在庫
- 不良在庫
- 保管コスト上昇
- 損傷
ステップ4:商品の出品情報の作成
最初の商品の出品情報を作成する準備が整いました。Amazonで商品を販売するには、セラーセントラルで商品の出品情報を作成する必要があります。Amazonに商品を出品する際に含めるべき情報は次の通りです。
- SKU番号(在庫を追跡するたの製品コード)
- 販売するアイテムを識別するISBN、UPC、EAN、GTINなどの製品コード
- 商品名、カテゴリー、ブランド、画像、説明などの商品情報
- 商品を検索しやすくするためのキーワード
- 価格、在庫数、配送方法、商品の状態などの商品詳細
同じ商品をすでにほかの誰かが出品している場合は、その出品情報と照合します。これは、商品IDなど、いくつかの情報がすでに公開されていることを意味します。誰も同じ商品を公開していない場合は、ゼロから出品情報を作成することができます。
小さな変化が、スモールビジネスに大きな利益をもたらすこともあります。商品の出品情報のチェックリストを作成しましょう。購入者が商品を見つけやすくするために考慮すべき点は、リストの画像が鮮明であること、タイトルがわかりやすいこと、商品の特徴が明確で簡潔であることです。
たとえば、次のような考慮事項があります。
- 画像コンプライアンス: 写真は500×500ピクセル以上で、真っ白な背景の上に配置する必要があります。商品は画像の80%以上を占める必要があります
- バリエーション: 色、サイズ、香りしかバリエーションがない商品を販売しているのであれば、バリエーションとしてリストアップするのは良いアイデアです。顧客の立場に立って、同じページでバリエーションを見たいと思うかどうかを判断してください。バリエーションが多い場合などには、別々にリストアップすることができます
- 製品ID: 製品GTIN(世界貿易品目番号)とUPCの要件を守っていることを確認します。
ステップ5:商品詳細ページの作成
商品詳細ページでは、商品の重要な特徴を顧客に提供する必要があります。顧客が自信を持って購入できるように、説明文と写真で必要なすべての情報を提供する必要があります。
- ブランドストア: これは、商品詳細ページの商品名の下に表示されます。ブランドストアを設定している場合は、それをリンクすることで、顧客がほかの商品を見ることができます
- タイトル: 商品名、ブランド名、数量、具体的な差別化要素などを記載します。商品タイトルは150文字以内に収めるのがベストです
- 商品画像 画像は、複数のアングル、使用中の商品、各種機能を示す必要があります。6枚の画像とひとつの動画を用意するのが理想的です
- 商品仕様の箇条書き: 商品の主な特徴について、短くてわかりやすい説明にまとめます。ターゲット顧客層が最も興味を持つ部分です。スタイル、機能性、耐久性、サイズ、素材などを含めます。最低でも箇条書きを5つ作成してください
- 商品説明: 商品の際立った特徴やブランドのストーリーを強調して説明します
- 購入ボックス: 顧客が商品をカートに追加できるエリアです。同じ商品がほかでより安く提供されている場合は、「カートに入れる」ボタンの代わりに「すべての購入オプションを見る」と表示されます
ステップ6:商品の販促
商品の出品が完了したら、次は商品の販促をおこないましょう。Amazonのwebサイトには何百万種類もの商品が出品されているので、商品を出品するだけでは、購入者が商品をカートに入れるには十分ではありません。
次の戦略に従うことで、顧客が商品を見つけやすくなります。
- 広告: Amazonには、たくさんの広告オプションがあります。Amazonスポンサープロダクト広告は、検索結果でリスティング広告ができるPPC(ペイパークリック)システムです。商品がより多くのビューを獲得するのに役立ちそうなキーワードを調べてください。また、AmazonスポンサーブランドPPC広告を活用すれば、商品ページやショッピング結果に自社商品をより多く表示させることができ、ブランドの認知度を高めることができます
- メールリストの作成: Amazonは顧客のメールアドレスを提供していないため、メールでマーケティングをおこなうことはできません。しかし、自社のwebサイトに、ニュースレターや電子書籍のダウンロードの申し込み欄を設けることで、メールリストを作成することができます。パッケージやソーシャルメディアでニュースレターをプロモーションすることもできます。Amazonで販売した後、顧客とメールを共有し、ニュースレターに登録できるページへと誘導することもできます
- ターゲットを絞ったFacebook広告: Facebookは、既存の顧客基盤があるかどうかにかかわらず、顧客にアプローチするのに役立ちます。ターゲットオーディエンスを設定し、Facebookユーザーのフィードにポップアップするような投稿をすることができます
- Amazonスポンサープロダクト広告の掲載: 誰かがあなたの商品をAmazonで検索した場合に、検索語に関連する有料広告が検索結果に表示されるようにすることができます
- あらゆる商品リンクをAmazonに向ける: 商品リンクをAmazonに向けることで、検索結果の1ページ目に表示される可能性が高くなります。自社のwebサイトもあるかもしれませんが、Amazonの商品リンクを共有することで、より多くの人に見てもらうことができ、より多くの売上を上げるチャンスになります
- インフルエンサーに商品を届ける: インフルエンサーは、より多くの人に商品を紹介し、関心を高めることができます。インフルエンサーは、自身のカスタムAmazonリンクを経由して購入されたものに対して紹介料を得ることができるので、大半のインフルエンサーは、Amazonストアフロントにトラフィックを誘導することを好みます
- 効果的なGoogle広告キャンペーンの作成: これは、Amazonで商品を販促する最良の方法のひとつで、25%以上の出品者がおこなっています。ブランド名と、商品の識別と差別化に役立つ特定のキーワードが大切です
- Amazon商品紹介コンテンツ(A+)[旧Enhanced Brand Content]の利用: このツールを使用すると、商品詳細ページにテキストや画像を追加するスペースが増えるので、顧客エンゲージメントを高める商品ストーリーを作成することができます。これらの要素を追加することで、顧客はより多くの情報を得て、自信を持って商品を選択することができます
- Amazonプロモーションの利用: これはセラーセントラルにあり、販売促進やソーシャルメディアでのプロモコードの作成に役立ちます。Amazonは割引する商品を選び、差額を管理します。どのような出品者でもこのプログラムに参加することができます
- Amazonクーポンの利用: フィードバック評価が星3.5以上のプロ出品者は、Amazonストアフロントでクーポンを使用することができます。狩猟、釣り、銃、銃の付属品などの特定の商品は、クーポンの対象外です。また、レビューのない商品も対象外です
- Amazon広告の利用: このツールを利用すると、ページの上部など、最も目に付きやすい場所に広告を掲載できるので、売上を伸ばすことができます。12種類の広告オプションがあり、ビジネスニーズに合わせて選ぶことができます
- オフサイトマーケティングの取り組み: 割引コードを作成し、ソーシャルメディアを通じて共有し、顧客が商品を購入したくなるように誘導することができます。また、顧客にレビューを残すよう促すことで、さらに多くの顧客を獲得し、さらなる成功を収めることができます。
ステップ7:販売後の指標とレビューの確認
販売に成功しても、安心してはいけません。数字を調べ、フィードバックを重視することで、成功の道を歩み続けることができます。
コマース指標の継続的な把握
数字は嘘をつきません。Amazonの分析ツールを使って、ビジネスの成功を測りましょう。
- 売上に対する在庫の割合: この重要な指標は、多くの面でビジネスを助けになります。在庫の全体的な様子を確認でき、セルスルー率も表示されます
- 在庫の回転率: この比率は、企業の在庫が時間の経過とともにどの程度頻繁に購入され、置き換わるかを示すものです。回転率が低い場合は、売上が減少し、在庫が増加していることを示します
- 投資総利益率(GMROI): このKPIは、在庫の収益性を分析するために使用されます。比率が1より大きいと、アイテムを取得するためのコストよりも高く出品していることを示します
- キャッシュツーキャッシュサイクル: この指標は、商品を販売するのに必要な時間、支払うべき資金を集めるのに必要な時間、そして請求額を支払うのに必要な時間を調べます。現金から販売プロセスを経て再び現金になるまでの、資本投資にかかる時間を検討します
- 在庫日数(DOI) このKPIは、商品が販売されるまでに在庫として存続する平均日数を示します。注文数量を決定する際や、過剰在庫や在庫切れを把握するのに役立ちます
カスタマーレビューを管理する
多くの顧客は、購入する前にレビューを見ています。レビューがないと、ブランドや商品の信頼性を示すことができず、商品の販売が難しくなります。
商品レビューを得るためのヒントをいくつか紹介します。
- 購入後に顧客にメールを送り、直接レビューの依頼をする
- 優れた商品レビューを得るために、出品者のポジティブなフィードバックを利用する
- レビューにコメントし、返信する。丁寧かつプロフェッショナルであることが大切です
- フィードバックでメールしてきた顧客には、やりとりを続けるようお願いする
フィードバックを継続的に求め、それにもとづいて行動することは、Amazonでの販売の成功に不可欠です。
3億人以上のアクティブユーザーと、使いやすさとカスタマーサービスに定評のあるAmazonは、オンラインショップの74%の利用者が最初に利用するサイトです。
Amazonでの販売に成功するには
Amazonに商品を出品して終わりにすることもできますが、せっかく商品を出品したのですから、ロイヤルティの高い顧客基盤を構築しましょう?すぐにでもロイヤルティの高いファン層を構築するためのヒントとコツを紹介します。
商品詳細ページの最適化
ほとんどの販売は、商品検索から始まります。Amazonの検索エンジン向けにアイテムを最適化することは、より大きな収益につながります。商品詳細ページに目を通し、Amazonのオーガニック検索を通じて購入者を引き付けるために、どのような改善が可能か検討してください。
商品パッケージの活用
顧客が注文した商品をただ発送してそれで終わったと考えがちですが、パッケージは購入者にとって、ワンランク上のビジネスであることをアピールする機会として活用できます。パッケージの中に割引券やクーポン券を入れたり、再来店の動機付けになるようなものを同梱することができます。このような特典を受け取った顧客は、購入に満足し、口コミをしてくれる可能性が高くなります。
公正で安定した価格設定
ロイヤルティの高い顧客基盤を構築するためには、商品に対して公正な価格設定を維持する必要があります。Amazonでは膨大な数の商品を扱っており、顧客はすぐにほかの企業の商品に乗り換えることができます。
価格戦略を立てる際に考慮すべき重要な点は次の通りです。
- Amazonマーケットプレイスの公正な価格設定方針: Amazonの出品者は価格を独自に設定できますが、Amazonは商品を監視し、類似の商品と比較しています。Amazonは、類似の商品よりも著しく高い商品価格を設定したり、過剰な送料を追加したりするような行為に対して、商品を削除したり販売権を停止したりする権利を有しています
- 自動価格設定ツール: この無料ツールは、価格をすばやく調整し、競合他社に差をつけながら、おすすめ商品として表示される確率を高めるのに役立ちます
- 安定した価格: Amazonは、さまざまな購入オプションを提供しています。顧客と長期的な関係を築くには、たとえ価格を下げることになり、採算が合わなくなる可能性があったとしても、最高の取引を提供することが必要です
カートボックスの獲得
Amazonのカートボックスは、すべての出品者に提供されるわけではありません。競争力のある価格で商品を提供する出品者にのみ提供されます。そのため、同じ商品が別のプラットフォームでより低価格で提供されている場合、「カートに入れる」ボタンの代わりに、ユーザーには「すべての購入オプションを見る」が表示されます。カートボックスを獲得することは、ビジネスにとって大きな成功です。
プッシュ広告
商品を出品して放置することなく、広告に時間と労力をかけたほうが、より多くの売上を上げる可能性が高くなります。Amazonのスポンサー広告を利用すれば、商品をページの上位に表示して顧客の意識に残すことができます。
ビジネスを顧客に届けるためのヒントやコツについては、コマースマーケティング入門ガイドを確認してください。また、最適なコマースマーケティング戦略やコマースビジネスの成長戦略を学ぶための記事も参考にしてください。
優れた顧客サービスの提供
Amazonは、小売業界において最高のコマースカスタマーサービスを提供しており、販売者はこれを念頭に置くことが重要です。そして、フィードバックに絶えず対応し、現在のトレンドを把握することで、ほかのあらるオファーの中で自社のビジネスを際立たせることができます。
レビューに関する顧客のフィードバックには、迅速かつプロフェッショナルに対応し、改善のために何ができるかを尋ねましょう。メールは必ず24時間以内に返信し、その返信で解決策を提示しましょう。顧客からのフィードバックにもとづいて継続的に戦略を調整することで、新規購入者と既存購入者の両方に対して透明性を保ち、信頼を築くことができます。
Amazonへの出品を始める
世界最大のマーケットプレイスであるAmazonは、オンライン販売者が新しい顧客を獲得するための数え切れないほどの機会を提供します。まず、Amazonセラーセントラルにアクセスし、セラーアカウントを登録してしてください。
Amazonでの出品には多くの利点がありますが、開始するのは難しく、複雑だと思われるかもしれません。アドビがお手伝いいたしますので、ご安心ください。
Adobe Commerce(旧Magento)は、店舗、小売店員、注文管理テクノロジーを統合した、クラウドベースのオムニチャネルソリューションであり、デジタルのショッピング体験と物理的なショッピング体験を統合できます。AWS(Amazon Web Services)上にホストされるAdobe Commerceは、ヘッドレスで拡張可能なアーキテクチャにもとづいて、B2CとB2Bの両方で必要となるスケーラビリティと柔軟性を備えています。
マルチチャネル戦略におけるフルフィルメントセンターとして、Adobe Commerce with Amazonを利用することで、商品の出品、市場への迅速な参入、優れた顧客体験を実現することができます。
Adobe Commerceについて詳しくは、概要動画およびインタラクティブな製品ツアーをご覧ください。