求職者の興味内容を把握し最適なコミュニケーションを図るために
デジタルを活用した1to1コミュニケーションを設計する
学生や求職者の興味や志向が多様化した今、それぞれの学生や求職者へ最適な情報を提供していくことが重要ではありますが、どのような情報提供を行っていけばよいのでしょうか。
仮に候補者が数名~数十名程度であれば、人事担当者がそれぞれの候補者に対してメールや対面でのコミュニケーションを行うことでそれぞれの候補者へ最適な情報を提供していくことができます。しかしながら、新卒採用であれば数百人から数千人、大企業であれば数万人がおのおののタイミングでエントリーしたり、中途採用においてもイベントへの参加、オファーを辞退された方など、過去検討して頂いた方々のデータがどんどん蓄積していく中でいずれ人的なアプローチの限界が訪れます。
そうなった際に、一括の情報提供だけでなく、理解度や志向性にあわせたコミュニケーションを実現するにはテクノロジーを活用したアプローチが重要になってきます。
下図のように、例えば営業職志望なのか技術職志望なのか、成長重視なのか働きやすさ重視なのか、といった分類を行っていくと、それぞれの興味にあわせて提供すべき情報が異なってきます。その情報を取得し、あらかじめ想定しておいたシナリオをベースにメールやウェブサイトを通じて情報を提供していくことで、人的工数を抑えながらニーズにあった情報提供が可能になります。これらは、マネジメント職、ミドル層、スタッフ層などの職務階層や、日系企業・外資系企業勤務者などの現在の仕事のバックグラウンドによるセグメントも可能です。
(図3) 候補者のタイプ別にコミュニケーションを図る
1to1コミュニケーションを実現するためのツールの活用
これらを実現するために、先進的な企業では複数のツールを使いこなしています。その中でもキーとなるツールをご紹介します。
CMS(コンテンツ管理)ツール
ウェブサイトを作成し管理することのできるツールで、採用ページを作成する上では必須のツールです。コーディングが不要なものが数多く用意されているので、専門的な知識が必要なく簡単にウェブページを追加していくことが可能です。パートナー企業に運用を委託することもできますし、また、自社で運用可能な使いやすいツールを導入することで、柔軟にカスタマージャーニーにあわせたコンテンツの追加を可能します。
ATS(採用管理)ツール
こちらも急速に導入が進んでいるツールで、応募から採用に至るまでの情報を管理するためのデータベースとして活動履歴の管理を行っていくことが可能です。具体的には、「求人票の管理」「応募者情報管理」「選考管理」「内定者管理」「スケジュール調整」「ダッシュボードによる可視化」といったことが行えます。採用担当者はATSの画面を見ながら採用活動を行っていくことになります。
MA(マーケティングオートメーション)
「デジタル採用」「採用マーケティング」を実現するために注目を集めているのがマーケティングオートメーションです。認知から応募そして内定・入社に至る採用活動をマーケティングオートメーションのプロセスに落とし込むことで、そのプロセスにあわせた学生や求職者とのコミュニケーションを最適化・自動化していくことが可能です。