インクレディブルな顧客体験のためのDAM導入で、クリエイティブを実現しよう

最近、あなたが仕事にかかりっきりでいた可能性が高いので、まずは、あなたがリラックスできる様に、わたしが絵でも描きましょう - そう…ゴルフ場の気温は23℃で、あなたが練習場に一歩足を踏み入れると、鮮やかな青空と緑の芝生が待っています。最初のボールをティーアップして打つと、絶対的に美しい弧を描いたボールがちょうど真ん中に落ちて行きます。あなたは興奮して集中が途切れないうちに、次のボールで今のショットを再現しようとします。

でも、ここで想像してみてください。練習用のボールは6m後ろのカゴに入っているという言うことを。最初のショットを打った時のマインドセットと集中が、2回目のボールを取りに行く間にどの様に消えてしまうかを。私の推測では、この非効率的な数分間のためにこの集中は途切れてしまうでしょう。

驚くことでもなく、無計画もしくは強制的なコンテキストスイッチは、生産性を大きく阻害する可能性があり、ゴルフスイングの練習にこのコンテキストスイッチをあてはめると、その理由がよく分かります。ところがどうでしょう。エクスペリエンスの制作現場においては、はるかに多くの内部制作チームが、デジタルアセット管理システム(DAM)で必要なコンテンツを探すために、制作ツールから離れることを余儀なくされています。

とても恐ろしい、コンテンツのボトルネック

これはチームが日々の業務を運用し、消費者の期待を上回るために必要とされる、膨大な量のコンテンツを制作、管理、そして配信するのに悪銭苦闘している中で発生します。コンテンツベロシティに関わる問題解決をサポートするために、多くのブランドがDAMの様なツールを利用する様になって来ました。しかし、その効果が内部の制作チームにまで及ばなければ、パーソナライゼーションを促進するためのコンテンツ作成は、引き続き、Eメール主体のワークフローや不要な重複コンテンツ、低いROIに妨げられ続けることになります。

あなたが選択するDAMは、制作チームがAdobe PhotoshopAdobe InDesignAdobe Illustratorから、直接、必要なコンテンツやフィードバックを得られる様なものでなければいけません。これによりEメール主体のワークフローを排除し、コンテンツの作成から承認までのスピードを向上させることができます。

たとえば、AdobeではAdobe Asset Linkと呼ばれるプラグインを通して、これらのCreative CloudアプリケーションからDAM製品のAdobe Experience Manager Assetsにネイティブに接続することができます。制作担当者はこのパネルを利用してアセットをすばやくチェックアウトし、リクエストのあった変更を適用し、そしてDAMにチェックインしてバージョン履歴をシームレスに更新します。

Adobe Asset Linkの様なツールを使って、制作担当者が使用するアプリケーションから必要なコンテンツを見つけられる様にすることで、Eメール主体のワークフローが排除され、コンテンツ制作のスピードやレビューのプロセスを向上します。これにより組織は、デバイスに最適化されたまばゆいばかりのコンテンツで、パーソナライズされたエクスペリエンスを作成するのに十分なコンテンツベロシティを確保できる様になります。

しかし、DAMとクリエイティブ作業の間に生み出される相乗効果は、ツール内でコンテンツへのアクセスを提供することだけにとどまりません。ここではDAMがどのようにPhotoshop、Illustrator、そしてInDesignにおけるクリエイティブ業務を強化するのに役立つのか、いくつかの具体的な例を見てみましょう。

Photoshopを使った、ファンタスティックな撮影写真の管理

大規模な撮影写真の出力を行っているグローバルチームは、Photoshopを使った業務にDAMやAdobe Asset Linkなどのツール活用することで、膨大な量の時間を節約することができます。複数のタイムゾーンや場所にまたがって仕事をしていても、制作チームは、Creative Cloudのコラボレーション機能を活用して、Photoshopを離れることなくバージョンの追跡やアセットのチェックアウト/チェックインを行うことができ、作業の重複を避けることができます。

整理されたコレクションは各アセットの変遷を詳細にトラッキングし、承認ワークフローの効率化を支援します。標準で実装されたルールを使用することで、制作チームは単一のマスターアセットを提供できる様になり、必要なレンディションの自動生成にDAMを活用することができます。最終版のアセットは完全な編集履歴とメタデータを保持し、検索やソート、社内外のステークホルダーとの共有が容易に行えます。

Illustratorを使った、各チームのためのデザイン作業の自動化

他部門と関わりを持たない製品デザインチームは存在しません。その結果として、Adobe IllustratorとDAMを使用して新製品の生産と販売を成功させるために、周囲とどのように協力していくのがベストなのか考えることが重要になります。

DAMはマーケティングチームがWebサイトの運用に使っているcontent management systemCMS)や、マーチャンダイジング部門が商品を掲載して販売しているeコマースプラットフォームなど、他のエンタープライズシステムと、直接、統合することができ、また、統合することで重要なデータが自動的に共有できる様にする必要があります。公開準備が整ったファイルが承認されると、作業者がこれらのファイルをDAMからエクスポートし、彼らの環境にインポートできる様になります。「夏のカジュアルウェア」の様なコレクションが自動的に作成され、DAMから他のアプリケーションに、直接、共有されます。

ここでは他部門との統合により、コラボレーションを自動化する方法をいくつか紹介しましょう。

製造

マーチャンダイジング

マーケティング

InDesignを使った、自動化とその真価

DAMとCreative Cloudの間に生み出される相乗効果の最大のポイントの1つは、InDesign Serverに見つけることができます。InDesign Serverは、デスクトップ版のInDesignと同じコードをベースに構築され、InDesignのアップデートと並行してリリースされる、サーバーベースのマルチツールです。InDesign Serverは複雑なInDesignワークフローを自動化したり、ワークフローイベントによるトリガー実行で、デザイナー以外の担当者でも、InDesignを起動せずに簡単にInDesignのファイルを作成したり、更新したりすることができる様にします。

例えば、カタログ制作の問題を検証してみましょう。このような課題に取り組むため、組織はInDesignソフトウェアを使って洗練された柔軟性の高いカタログテンプレートを作成し、データソースとビジネスロジックを使って生産を自動化することができます。テンプレートには、Adobe Experience Manager Assetsの画像やテキスト、製品情報管理(PIM)システムから取得された詳細情報などを含めることができます。プラグインやスクリプトを通して、カタログを自動的にレイアウトし、印刷可能なPDFに出力したりInDesignに戻してデザイン作業を進めることができます。InDesign Serverを活用することで、各ブランドはクリエイティブなリソースを追加することなく、プロフェッショナルにデザインされたカタログの制作を効率化し、自動化することができます。

デジタルアセット管理 – 次の一手は?

DAMとクリエイティブツールの接続が発展し続ける中で、楽しみなことはまだまだたくさんあります。カスタマーエクスペリエンスに関しては、個々のコンテンツをランダムに組み合わせてカスタマージャーニーを作成するだけだと、もはや十分ではありません。ここまで紹介した画像やビデオのデザインワークフローと同様に、ユーザーエクスペリエンスを総合的にデザインできる新しいツールを制作担当者に提供することが、これまで以上に重要になってきています。

そこでAdobe XDの登場です。Creative Cloudスイートの最初のツールであるAdobe XDは、カスタマージャーニーの各ステージにおける没入型のユーザーエクスペリエンスを、エクスペリエンスデザイナーが構築できるようにします。

そのためAdobeは、Adobe Asset Link機能をAdobe XDにも拡張し、画像やビデオのデザイナーがUXデザインツールから必要なコンテンツを、直接、見つけられるのと同様の機能を、CXデザインのプロフェッショナルに提供しています。

しかし、革新はそこで終わりません。もし、DAMをステージングエンジンの中枢として活用し、コンテンツのライフサイクル全体にAPI駆動の自動化を拡張できたらどうでしょう? Adobeではマーケティング担当者がアセットの制作準備に必要な一般的なタスクを自動的に実行できるように、PhotoshopやLightroomなど、人気の高いCreative CloudアプリケーションのAPIベースの機能を使用したインテリジェントな自動化ワークフローを開発しています。

インテリジェントな背景の削除、自動化された画像の角度補正とシャープネス処理、AI駆動の彩度補正といったユニークなサービスを、マーケティングチームに提供できたらどうでしょう?
これらは任意もしくはすべてのアセットの取り込み時に実行される、シンプルなワークフローに含めることが可能で、公開準備が完了した状態でコンテンツをDAMに届けることができます。

API駆動の自動化により、手動のオペレーションを排除することで、マーケティング担当者はクリエイティブチームを開放し、より高いROIの作業に集中することができ、また、コンバージョンを促進する見栄えのいいコンテンツを使って、セグメント固有のエクスペリエンスを満たす能力を拡張することができます。

デジタル体験の重要性が以前よりも高まる中で、様々なチャネルを通してパーソナライズされたエクスペリエンスを推進するコンテンツの需要は、今後も飛躍的に拡大していくでしょう。クリエイティブ作業とデジタルアセット管理の間の効率性を見直すことで、その需要を満たす準備ができることを確認してください。

お問合せはこちら
https://www.adobe.com/jp/request-consultation/experience-cloud.html

この記事は2020年7月31日に公開されたGet Creatives in Your DAM Business for Incredible Customer Experiences を抄訳したものです。