米国の大手フィットネスクラブ24 Hour FitnessがMicrosoft Dynamics 365とAdobe Experience Cloudを採用し、顧客エンゲージメントを変革

Microsoft Corporation(以下、マイクロソフト)とAdobe(以下アドビ)は4月25日、米国大手のフィットネスチェーンである24 Hour Fitnessが、全米420カ所以上のフィットネスクラブにMicrosoft Dynamics 365およびAdobe Experience Cloudを導入することに合意したことを発表しました。これにより24 Hour Fitnessは、会員がフィットネスを行う際のあらゆるタッチポイントにおいて、いっそうパーソナライズされ、統合されたデジタル体験を提供できるようになります。24 Hour Fitnessは、マイクロソフトのビジネスアプリケーションとAdobe Experience Cloudの統合ソリューションによるクラウドプラットフォームにより、高度にパーソナライズされたデジタル体験を会員に提供します(24 Hour Fitnessの事例動画はこちらから参照できます)。

24 Hour Fitness社長のフランク ナポリターノ(Frank Napolitano)氏は次のように述べています。「当社は、会員に1日24時間、自宅でも移動中でもジムでも利用可能なパーソナライズされたデジタルインタラクションを提供することで、業界における新しい基準を打ち立てることになります。400万人近い会員を擁する当社にとって、それを実現するのは容易なことではありません。アドビはMicrosoft Dynamics 365プラットフォームを活用して、拡張性のあるマス消費者向けのパーソナライゼーションを行えるよう支援してくれています。これにより、当社は、会員が本当に求めているワークアウトや、健康指導、フィットネス指導を提供できるようになります。」

24 Hour Fitnessは、機能部門を統合し、メッセージ通知やパフォーマンスの単一ビューの提供を実現することで、業務のデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。アドビとマイクロソフトの統合されたクラウドソリューションは、拡張性、セキュリティ、人工知能(AI)およびマシンラーニングによる積極的な働きかけ等において、ビジネスを合理化し、会員との細やかなつながりを持つことが可能になります。

24 Hour Fitnessのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーケティング責任者であるトム ラプセビッチ(Tom Lapcevic)氏は次のように述べています。

「適切なデータを取り込み、インテリジェントなインサイトを引き出し、そのインサイトに基づきあらゆるチャネルにわたって総合的に行動を起こす上で、その中核にあるのがアドビとマイクロソフトです。当社のミッションは、人々が当社のクラブ内外でフィットネスを通じて日々の生活を向上できるよう支援することです。それが会員との電子メールによるコミュニケーションであれ、モバイルによるプッシュ通知であれ、SMSのコミュニケーションであれ、当社のあらゆるチャネルが個々の会員のニーズと合致するよう努めています。さらに、当社の会員とゲストのそれぞれにパーソナライズされたより良い体験を届け、求められる成果を提供することもミッションであると考えています。」

24 Hour Fitnessはすでに、電子メール、SMS、モバイルのプッシュ通知にAdobe Campaignを活用しており、あらゆるチャネルにわたるパーソナライゼーションにAdobe Targetを使用しています。Microsoft Dynamics 365 for Salesとの統合により、24 Hour Fitnessは、会員およびゲストのインサイトを得るためにセールスデータを活用できるようになり、顧客それぞれにパーソナライズされた体験を提供するための単一ビューを実現できます。例えば、24 Hour Fitnessは顧客のロイヤルティ、興味、居住地などに基づくパーソナルなトレーニングのお勧めなど、オファーのカスタマイズを行うことができます。また、24 Hour Fitnessには、Adobe Experience Managerを活用してコンテンツの管理と配信を行うカスタムコーチングプラットフォームである24GOがあります。24GOとMicrosoft Dynamics 365を統合することで、カスタマイズされたワークアウトや自宅でのプログラム、その進捗と目標のトラッキング、クラスのスケジュールなどを、すべて単一ダッシュボードで提供できます。さらに、月刊デジタル雑誌「24Life」が、考え方、食べ方、身体の動かし方、回復の仕方などに役立つ専門的指導を提供します。

Microsoft Business Applications & Industry Groupのゼネラルマネージャーであるアリサ テイラー(Alysa Taylor)氏は次のように述べています。

「24 Hour Fitnessは、新規顧客の獲得から継続中の会員サービスに至るまで、非常にパーソナライズされた顧客体験を提供することにかけて最前線にいます。当社はアドビと協力して、24 Hour Fitnessのデジタルトランスフォーメーションの実現へ向けて尽力しています。業界に革新をもたらし会員へのエンゲージメントを深められるような優れた体験の創出を目指す24 Hour Fitnessの取り組みに参加できることを大変嬉しく思います。」

アドビのMicrosoft Solutions 担当バイスプレジデントであるデイブ ウェルチ(Dave Welch)は次のように述べています。

「フィットネス企業がいかに会員に働きかけるかを考えたときに、理想的なのは大規模なパーソナライゼーションを提供することです。24 Hour Fitnessは、当社とマイクロソフトの共同ソリューションならではの利点を活用することで、まさにそれを実現可能になります。これは、会員の顧客体験を変革する、まさに画期的な取り組みです。」

先月米国で開催されたAdobe Summit 2018において、マイクロソフトとアドビは、Adobe Experience ManagerとMicrosoft Azure、Adobe CampaignとMicrosoft Dynamics 365、Adobe AnalyticsとMicrosoft Power BIの間の新しいネイティブ技術統合の概要を発表しました。現在、両社は共同で60以上のグローバルなブランド企業にソリューションを提供しており、企業が顧客インサイトを構築し、顧客の単一ビューを作成して、複数のマーケティングタッチポイントにわたる体験をパーソナライズするために活用できるよう支援しています。そうした共同ソリューションの詳細はこちら(英語)をご覧ください。

※本ブログは、2018年4月25日に米国で公開されたリリースを抄訳、編集したものです。