Adobe Analyticsに新たなオーディオ分析機能を追加
音楽、ポッドキャスト、電子書籍など、インターネットではオーディオを活用したコンテンツがますます増えている。他の多くのサービスと異なり、消費パターンが激しく変化するのが特徴だ。
例えば、SpotifyやPandoraのような音楽ストリーミングサービスを利用する一般的な顧客は、自宅のスマートスピーカーで音楽を流し、通勤の車内で聴き、職場ではスマートフォンやパソコンで聴く。
ユーザー数が増加する中で、企業はこのように多様なデバイスをまたいでサービスを利用するユーザーの顧客体験を、真に把握できずに苦労している。
また、マーケターはROIを高めなければならないと同時に、ソーシャルメディアや電子メールマーケティングを含む多様な顧客接点を効果的にミックスさせ、日々のマーケティング活動に生かすためのインサイトを求めている。
そこで、アドビはAdobe Analyticsに新たなオーディオ分析機能を追加した。これにより、データを自在に活用し、マネタイズ戦略の立案からパーソナライゼーションに至るまで、あらゆる企業戦略を成功へ導くことが可能になる。
アドビは、モバイルやデスクトップPC向けにwebサイトを運用するビジネスの仕組みを微細に把握しており、データパートナーとして既にCBS InteractiveやPandora、Spotify、Time Warner、Viacomなどを含む大手メディア企業10社と契約している。
ここに新たなオーディオ分析機能が加わることで、企業は急成長を続けるチャネルの様々なインサイトを獲得し、詳細な顧客プロファイルに統合できるようになる。
新機能はオンラインとオフラインをまたいで顧客行動を追跡でき、インターネットに接続された車両を含む、あらゆる主要なデバイスのプラットフォームに対応している。オーディオ分析には、以下の機能が含まれる:
- 70種類以上の測定指標: Adobe Analyticsは、実用的なインサイトを導出できない旧来型の測定指標やKPIを超越し、実効力のある多様な分析データを提供する。新たなオーディオ分析機能は、顧客の離脱から広告効果の分析に至るまで、顧客の消費状況やエンゲージメント、サービスの提供に関して、エンドツーエンドの直感的な理解を促進する。
- 高度な分析と人工知能(AI): Adobe Analyticsの今回の機能強化では、オーディオデータを有効活用する性能が向上している。例えば、Attribution IQを活用すれば、購買やコンバージョンを促進するオーディオチャネルのインパクトを捕捉できる。また、Adobe Senseiのテクノロジーを用いたコントリビューション分析では、良い例外と悪い例外の背景にある要因を、マシンラーニング(機械学習)を活用して特定できる。
- マルチチャネル統合データ分析: 今日の企業は、多くのチャネルをまたいでインサイトを収集する能力を備えている。そうしたデータを組み合わせることにより、オウンドメディアと顧客との関わり方を明らかにできるだけでなく、プログラミング戦略からペイドメディアの活用に至るまで、あらゆる過程で発生している消費行動の包括的な全体像を把握できる。
- Adobe Marketing Cloudと Adobe Ad Cloudの連携:Adobe Ad Cloudが音声によるインサイトを活用して収益性を高め、有料メディアの効果的な活用を促進できるようになると、Experience Cloudに含まれる包括的な機能の価値は飛躍的に向上するだろう。また、アドビは同時にMarketing Cloudとの統合も発表した。これにより、Adobe Targetによってチャネルをまたぐ直感的なパーソナライゼーションを促進できると同時に、Adobe Campaignを介した電子メールマーケティングとの統合も可能になる。
オーディオストリーミングの急速な成長は、企業に大きな可能性と困難の両方をもたらしている。これらの分野は、モバイルを含む過去のいかなるトレンドよりはるかに迅速な成長を遂げており、マーケターからデータアナリストまで、誰もが最善の対応方法を模索している。
Adobe Analyticsが実現したオーディオ分析機能は、様々な方法で顧客とのつながりを築くための深い顧客インサイトを導出し、あらゆる企業が必要とするデジタル基盤を提供する。
データを活用して顧客体験とビジネスを向上させる方法の詳細については、Adobe Analyticsのページをご覧ください。