花王|700を超えるwebサイト統括の舞台裏:ポッドキャストの聞きどころ
アドビのクラウドサービス「Adobe Experience Cloud」の製品群を活用してCXM(顧客体験管理)に取り組む企業のマーケターをゲストにお招きし、日々のリアルな取り組みなどを聞くアドビのポッドキャスト番組「Marketer’s Talk」。
今回のゲストは、花王株式会社でグローバルweb戦略立案とデジタル上の顧客体験向上施策を担当する高嶋 智也(たかしま ともや)氏です。「700を超えるwebサイト統括の舞台裏」というテーマでお話を伺いました。
<ゲスト>
高嶋智也:大学でデザイン工学を専攻。デザイナー経験後、web制作会社などを経て花王へ入社。現在、同社デジタル戦略部門にて、グローバルwebサイト統括やデジタルアセット管理など、多岐にわたるデジタルマーケティング業務に従事。2024年、Adobe Experience Managerの「Japan Adobe Advocates」に選出される。
<パーソナリティ>
小松崎扶美恵(こまつざき・ふみえ):金融機関(投資信託、証券会社、銀行)で一貫してマーケティング業務に携わる、元アドビ製品ユーザー。2018年、アドビ株式会社に入社し、現在はDXインターナショナルマーケティング本部 フィールドマーケティングマネージャーを務めている。
*ポッドキャストの聞きどころは、アドビのポッドキャスト「Marketer's Talk」の内容を抜粋したものです。
第1話:社員+外部パートナーとともに花王のwebサイトを統括
高嶋智也氏
大学でデザイン工学を専攻後、web制作会社などを経て花王株式会社(以下、花王)に入社した高嶋氏。現在は、国内外合わせて700を超えるwebサイトを統括しています。
高嶋氏のチームは、外部パートナーと連携しながらグローバル全体のwebサイトにおける機能要件の策定、改修相談、ルール策定、ガイドライン整備といったグローバルでのデジタル戦略の中核を担っています。
高嶋氏の業務はwebサイトの管理だけでなく、花王のDAM(デジタルアセット管理)も含まれます。商品画像にはじまり、CM動画や印刷用データ、100年前の製品パッケージまで、デジタル化が可能なあらゆる情報をDAMに集約し、社内外に情報提供を行っています。高嶋氏は「DAMは単なるマーケティングツールでなく、基幹システムに近い役割を担っている」と語り、著作権管理や情報アクセシビリティの向上にも寄与しています。
webサイトのガバナンス、データ管理に加え、ネイティブアプリ開発の窓口、SNSショップの運用、セキュリティ対策、個人情報保護法やGDPR対応など、高嶋氏の業務は多岐にわたります。自他ともに「インターネットの何でも屋さん」と認めていますが、現在は中長期を見据えたデジタル戦略の推進に奔走しているそうです。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
#24_01|花王 高嶋智也氏|700を超えるwebサイト統括の舞台裏 - 花王のweb戦略変遷と現在地
・Apple Podcast
・Spotify
第2話:巨大なデジタル資産をどう管理すべきか
小松崎扶美恵
高嶋氏は、花王が保有する膨大なwebサイトとデジタルアセットの管理に注力しています。
2025年4月時点で、花王がグローバルで管轄するwebサイトは716にのぼり、デジタルアセット数は311万件、データ容量は61テラバイトにも達します。毎月0.5〜1テラバイトずつデータが増加しており、動画を中心にあらゆるデジタルデータが蓄積されているそうです。
高嶋氏は、これらのデータ管理を徹底してルーティン化することにこだわります。膨大なデータを日々確認/管理していることで、迅速な情報把握が可能に。仮に問題が生じたときも、原因となっている情報に早期にたどり着くことができます。
花王では、コーポレートサイトや各ブランドサイトの基盤としてAdobe Experience Managerを採用しています。製品カタログサイトのアセットを活用しながら、ヘッドレスCMSとしてバックエンドの決済システムと切り離して運用することで、迅速なコンテンツ更新と開発の効率化が実現できているといいます。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
#24_02|花王 高嶋智也氏|700を超えるwebサイト統括の舞台裏 - 効果的なサイト運用とアセット管理
・Apple Podcast
・Spotify
第3話:AI時代を見据えた次世代基盤の構築へ
『花王グループ Webサイト構築・運用 ガイドライン』
花王の高嶋氏は、製品カタログへのストアロケーター導入、直販ECサイト「My Kao Mall」の立ち上げ、さらには全ての顧客が平等に情報を受け取れるためのアクセシビリティ対応など、オンライン/オフラインを問わず顧客体験の向上を重視してきました。
さらに高嶋氏は、「もっと顧客が便利に、嬉しくなるような顧客体験は何か」について検討を深めているといいます。ここ数年はTikTokやYouTubeショートに代表されるように、15〜30秒程度でユーザーの関心を掴まなければならない時代です。「webサイトに5分以上滞在してもらおう」という意識では、なかなか顧客に満足してもらえないと危機感を募らせます。
今後の展望として、花王はweb基盤のクラウド移行を進めていくそうです。AI活用やセキュリティ対策強化にも力を入れていく方針で、「顧客に安全な情報を提供し続けるための基盤構築に注力したい」と語りました。
アフタートークで話題に挙がったのは、花王が以前配布していたwebサイト運用のガイドラインのこと。紙質やデザインにこだわった冊子には、花王がセキュリティを重視する理由が記されており、ガイドラインの内容と合わせて意識を高める工夫が凝らされていると高嶋氏は強調しました。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
#24_03|花王 高嶋智也氏|700を超えるwebサイト統括の舞台裏 - 顧客体験向上とAI対応を見据えた次世代基盤の構築
・Apple Podcast
・Spotify
もっと詳しく知りたい方はポッドキャストへ。
そのほか、
- 花王入社時(2017年)のデジタル戦略に関する課題
- 全社でデジタル推進するための社内ガバナンスの重要性
- 高嶋氏が注目しているアクセシビリティ対応の施策
などについて、お話しくださいました。
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ユーザー事例:花王株式会社
各部門からの製品情報の収集を自動化。カタログ拡充などデータの積極活用を推進