ニッポン放送 吉田アナがIT批評家 尾原和啓氏に聞く、AIマーケティング革命:ポッドキャストの聞きどころ
アドビのクラウドサービス「Adobe Experience Cloud」の製品群を活用してCXM(顧客体験管理)に取り組む企業のマーケターをゲストにお招きし、日々のリアルな取り組みなどを聞くアドビのポッドキャスト番組「Marketer’s Talk」。
7回目となる特別編。IT批評家の尾原和啓(おばら・かずひろ)氏をゲストに招き、「3つのキーワードで読み解くAIマーケティング革命」というテーマでお話を伺いしました。聞き手は、ニッポン放送の吉田尚記(よしだ ・ひさのり)アナウンサーです。
<ゲスト>
尾原和啓:京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、Google、iモード、楽天執行役員、2回のリクルートなど新規事業やデジタルマーケティングを専門とし、内閣府新AI戦略検討、経産省対外通商政策委員等を歴任。
<聞き手>
吉田尚記:慶應義塾大学卒業後、1999年に株式会社ニッポン放送入社。以降、アナウンサーのほかにイベント司会などラジオにとどまらず活動。2011年度「第49回ギャラクシー賞」にて「DJパーソナリティ賞」受賞。漫画、アニメ、アイドル、デジタル関係に精通。「マンガ大賞」発起人。現在はメタバースラジオ「ミューコミVR」を担当している。2025年4月から東京大学大学院在学中。
<パーソナリティ>
小松崎扶美恵(こまつざき・ふみえ):金融機関(投資信託、証券会社、銀行)で一貫してマーケティング業務に携わる、元アドビ製品ユーザー。2018年、アドビ株式会社に入社し、現在はDXインターナショナルマーケティング本部 フィールドマーケティングマネージャーを務めている。
*ポッドキャストの聞きどころは、アドビのポッドキャスト「Marketer's Talk」の内容を抜粋したものです。
第1話:スピードが爆速に。AIマーケティング革命に「Plan」はいらない?
尾原和啓氏
2025年8月に、共著で『アフターAI 世界の一流には見えている生成AIの未来地図』を上梓した尾原氏。AIマーケティング革命におけるキーワードとして、「スピード」「パーソナライゼーション」「ワークフロー」の3つを挙げます。
1つ目のキーワードである「スピード」は、単なる業務効率化に留まらないと尾原氏は説きます。AIによってビジネスの変化が飛躍的に進んだ結果、「考える(Plan)」ことに時間を割くよりも、「やってみる(Do)」に重点がシフトするといいます。
これにより、従来のPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルに代わり、DCPA(Do-Check-Plan-Action)サイクルが主流に。生成AIの活用によって、複数の施策を同時並行で実行/検証し、フィードバックを迅速に反映する超高速なサイクルを回すことが可能になります。
超高速なDCPAサイクルの実現により、ビジネスパーソンが集中すべき領域も変わります。AIエージェントサービスが連携し、企画立案からコンテンツ実行、結果検証までを一連の流れで自律的に進める「AIオーケストレーション」が実現するからです。その結果、人は「何を」「誰に」届けたいかという、より本質的な問いと、それに基づく判断に集中することが可能になると、尾原氏は力を込めます。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
『Marketer’s Talk』特別編_#07_01|IT批評家 尾原 和啓氏、ニッポン放送 吉田 尚記氏|3つのキーワードで読み解くAIマーケティング革命 - キーワード①「スピード」- 意思決定と実行の超高速化
・Apple Podcast
・Spotify
第2話:パーソナライゼーションとカスタマージャーニー
吉田尚記氏
AIマーケティング革命の核心は、顧客体験を根底から変える「パーソナライゼーション」にあります。これは単なる属性に合わせた広告配信を超え、顧客一人ひとりの「こだわり」や「次にやりたいこと」を先回りしてサポートする「おもてなし」の実現に他なりません。
優れた顧客体験を設計する鍵になるのは、企業側の都合ではなく、顧客視点でカスタマージャーニーを設計することだと尾原氏は語ります。ある中国のアパレルEC企業は、「服が届いた後、SNSにアップして褒められたい」という顧客の潜在ニーズに着目。商品到着のシグナルを受け取ると、AIが最適な写真のタグや投稿メッセージをレコメンドするという、販売後のジャーニーまでをサポートしているそうです。
尾原氏は、AIマーケティング革命によって、今まで活用が難しかった顧客のレビューや問い合わせといったアンストラクチャーデータ(非構造化データ)の活用が加速していると指摘します。AIがこれらのデータを解析し、顧客の真のリクエストや価値観をAI自らが言語化することが可能に。これによって、顧客のカスタマージャーニーにおける最適なタイミングで、何をどのように提案すれば最も喜ばれるかを正確に導くことができるといいます。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
『Marketer’s Talk』特別編_#07_02|IT批評家 尾原 和啓氏、ニッポン放送 吉田 尚記氏|3つのキーワードで読み解くAIマーケティング革命 - キーワード②「パーソナライゼーション」- 顧客理解から行動へ──AIがまわすReACTサイクルの時代
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第3話:ワークフロー設計の民主化
小松崎扶美恵
AI時代における優れた顧客体験の実現には、web制作や現場フロント、外部パートナーといった多様な部門をまたいだオムニチャネル連携が不可欠です。この複雑な連携をスムーズにするために、AIによる「ワークフロー」の構築が役に立つと尾原氏は強調します。
もはやワークフロー設計は、専門部署の仕事ではありません。昨今増えているノーコードサービスを活用すれば、専門知識がなくても、まるでパズルを組み立てるように直感的に顧客体験のワークフローを構築できます。現場のアイデアが、瞬時にサービスへ反映できるようになるのです。
尾原氏は人間ならではの強みとして、「違和感を抱く」ことを挙げます。「もっと改善できるのではないか?」「これをすれば顧客が喜ぶのではないか?」という感覚を持ちさえすれば、後はAIがワークフロー構築をサポートしてくれると尾原氏は語ります。
アフタートークでは、尾原氏の近著『アフターAI 世界の一流には見えている生成AIの未来地図』について紹介。各業界の有識者が具体的なAI活用について語っているそう。本エピソードと合わせて、ぜひ書籍もチェックしてみてください。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
『Marketer’s Talk』特別編_#07_03|IT批評家 尾原 和啓氏、ニッポン放送 吉田 尚記氏|3つのキーワードで読み解くAIマーケティング革命 - キーワード③「ワークフロー」- 人とAIの新たな協業体制
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もっと詳しく知りたい方はポッドキャストへ。
そのほか、
- リーズニングと生成AIの効果的な活用方法
- ローカライズに成功したグローバル企業のブランドキャンペーン事例
- CX(顧客体験)とEX(従業員体験)の好循環
などについて、お話しくださいました。
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