Marketo Engageをもっと活用したいなら、コミュニティでアクティブになるのが一番の近道

Adobe Marketo Engage (以下、Marketo Engage)のユーザー総会「MUG Day Online」を2021年12月10日に開催しました。ユーザーによって企画された数々のセッションの中から、今回は「海外マーケターはユーザー同士の情報交換をどのようにとらえるのか?」の模様をお届けします。

登壇者は、グローバルのMarketo Engage Championに選ばれたソフトバンク株式会社の山田泰志氏と、同社でMarketo Engageを活用したメールマーケティングに携わる早川真理奈氏。そして米国在住で長年Marketo EngageユーザーであるYuko Takagi氏です。マーケターがコミュニティに参加する意義について、語り合われました。

もくじ

  • マーケティングOpsとは、どんな仕事?
  • コミュニティで投稿することが自身の学びにつながる

マーケティングOpsとは、どんな仕事?

山田氏: Marketo Engageを使っていると、他のwebツールやシステムと組み合わせたときに、どうしたら良いのかわからなくて困ることって、ありますよね。Marketo Engageのヘルプには、単体の機能に関することしか載っていないから。

そんなときに役立つのがユーザーのコミュニティ。Marketo Engage単体の話に限らず、ユーザー同士で盛んにさまざまな情報交換をしています。真理奈さんもオンラインのコミュニティは活用されていますか?

早川氏: そうですね。困ったときは、コミュニティの掲示板に質問を投げたり、過去の投稿を参考にしたりしています。

山田氏: そんなオンラインコミュニティの掲示板で、いつも積極的にユーザーのみなさんを助けてくださっているYukoさんをお呼びしましょう。

Yuko氏: こんにちは。今日はコロラド州のデンバーからつないでいます。私は2012年頃からMarketo Engageを使っていて、今はHasuraという会社でマーケティングオペレーションズのディレクターをしています。

山田氏:マーケティングオペレーションズ(以下、マーケティング Ops)という職種は日本だと馴染みのない方も多いと思うので、どんなお仕事なのか教えてもらえますか?

Yuko氏: そうですよね。マーケティングOpsは米国でも、わりと新しい職種です。私がMarketo Engageを触り始めた2012年頃は、Marketo Engageの管理者だったんです。でもMarketo Engageをうまく活用するには、周辺のさまざまなツールが必要になってくるので、次第にマーケティングオートメーションマネージャーへと変わってきて。さらに、そこから一歩踏み込んで、マーケティングの効率化を考えたり、社内エデュケーションに向けたベストプラクティスを作ったりしているうちに、マーケティングOpsというタイトルが付くようになりました。マーケティングOpsの仕事が定着してきたのは、MarTechが1,000を超えた2015年くらいからですかね。

コミュニティで投稿することが自身の学びにつながる

山田氏: Marketo Engageユーザーのバックグラウンドはさまざまですし、「Marketo Engageの担当者になったものの、今までまったくマーケティングをやったことがないから、自分のやっていることが正しいのか間違っているのか判断できない」とか、「新しいことをやりたいけれど、社内の人たちをどう説得したらいいか困っている」といったように、孤独なマーケターの方が多いと思うんですよ。ちなみに米国だとコミュニティでユーザー同士が会話するのは、当たり前の風景ですか?

Yuko氏: そうですね。私はMarketo Engage以外にもいくつかのコミュニティに所属していて、そこでいろいろな情報をもらっています。正直なところ、困ったときにはヘルプを見るより、コミュニティを参照することのほうが圧倒的に多いですね。

山田氏: Yukoさんは、コミュニティで積極的にコメントしてくれているじゃないですか。私も以前は毎日当たり前のように投稿していたんです。投稿者の視点で言うと、投稿する過程で自分の頭の中を整理できたり、質問から気付かされることもあったりして、とても勉強になるんですよね。Yukoさんはどんなモチベーションで、コミュニティの掲示板に投稿されていますか?

Yuko氏: 実は、掲示板に質問が投稿されたらメールでアラートが来るように設定していて(笑)純粋に楽しいんです。「こんな使い方しているんだ」とか「こういうところで困るんだな」というのがわかるから。私はずっと米国企業に勤めているので、日本企業の状況がわかるのもおもしろい。それに山田さんがおっしゃるように、質問の答えを探す中で自分自身の知識が上がっていくのが良いんですよね。先日Marketo Engageの認定資格の試験を受けたのですが、まったく勉強しないで一発合格できました。

アドビ認定試験ページはこちら(英語)
Adobe Marketo Engage 認定試験ご案内はこちら(日本語PDF)

山田氏: よくわかります。私もグローバルのMarketo Championにエントリーするために認定資格の試験を受けたのですが、準備なしで一発合格できました。やはり自分の業務だけで使っていると、どうしても知識に偏りができてしまうのですが、コミュニティの掲示板を見ていると、「こんな機能もあるんだ」と知識の幅が広がりますよね。

Yuko氏: そうそう。他の方が困っている課題の解決策を探しているうちに新しい機能を発見して、「これ、自分のところでも使えるな」と学べるんです。

山田氏: だから真理奈さんも、これからは見るだけじゃなくて、ぜひ投稿もがんばってみてください。

早川氏: そうですね。自身の勉強のためにも必要なことがよくわかりました。

山田氏: オンラインのコミュニティは今すぐにでも使い始めることができるので、みなさんも気軽に質問や感想を投稿して、楽しんでもらえたらと思います。

Yuko氏: ぜひ。私もいつも楽しく投稿させてもらっているので、みなさんもっと質問をください!

山田氏: 日本にいるとなかなか海外のストレートニュースを得る機会が少ないので、Yukoさんには、これからも米国の情報も含めて発信していただけるとうれしいです。今日はありがとうございました。

Japan MUG(Japan Marketo User Group)
Japan Marketo User Groupは日本をベースとしたAdobe Marketo Engageのユーザーコミュニティです。
コミュニティサイト(Adobe Experience League)