WorkfrontとFrame.ioの連携によるコンテンツのレビューと承認の統合

Workfront and Frame.io integration powers unified content review and approval marquee

Webサイト、有料メディア、ソーシャルメディア、メールマーケティングなど、コンテンツに対する需要が飛躍的に高まっていることは周知の事実です。一方、多くの大規模な組織は、既存の連続性に欠けるツールやシステムに頼りながら、需要に応えようとしており、非効率で信頼性の低いコンテンツサプライチェーンをパッチワークでつなぎ合わせているのが現状です。アドビとLondon Researchが実施した調査によると、特にレビューや承認において、合理化された共同作業がマーケティングの最優先事項とされているのは、このためです。

これらの課題に対処するため、アドビはWorkfrontFrame.ioのネイティブ統合を構築しました。この新しい統合により、プロジェクトマネージャー、クリエイター、関係者をプロセス全体で統合するコンテンツ制作エクスペリエンスが提供されます。これにより、各チームはプロジェクトの開始から納品まで、1つのインタラクティブなシステムを使用してコンテンツサプライチェーンの重要な部分を最適化できます。統合はエンタープライズ対応のため、コネクタ、プラグイン、カスタム開発は必要ありません。

シームレスなアプローチ

かつては、マーケティング部門はリソースや進捗状況を追跡するために好みのツールを使用し、クリエイターはアイデアやフィードバックを共有するために別のツールを使用していました。重要な更新がアプリ間で常に同期されるとは限らず、その結果、コミュニケーションのミスや混乱が起こり、市場に投入されるコンテンツに遅れや不正確さが生じることもありました。WorkfrontとFrame.ioを連携させることで、クリエイターがFrame.ioで共同作業をおこないながら、Workfrontで進捗が自動的に更新されるシームレスな方法を実現しました。これにより、誰もがプロセス全体を通じて必要な情報を入手できるようになりました。

Workfront file addition confirmation screenshot

Frame.ioでタスクのステータスが更新されると、Workfrontでも更新されます。

この統合により、クリエイティブ部門とマーケティング部門は、それぞれが好む環境で作業でき、両方のソリューション間のデータフローを信頼できるようになります。さらには、プロジェクトを管理する者にとってはブラックボックスのように感じられがちな、クリエイティブプロセスへのアクセスとインサイトも得ることができます。また、業務タスクとクリエイティブプロセスの両方をキャプチャ、分析、レポートできることから、より包括的な意思決定につながります。

並行して作業

Workfrontはプランニング向けに構築された製品で、プロジェクトの基幹として機能します。キックオフはWorkfrontのリクエストから開始し、これにクリエイティブ概要を添付することで、関連するあらゆる詳細情報を一元的に保存できます。次に、リソースを割り当て、カスタマイズ可能なプロジェクトテンプレートを使用できます。テンプレートを使用することで、特定のタイプのプロジェクトに関連するさまざまなステップを順を追って進めることが可能です。

Workfront project view screenshot

Workfrontでプロジェクトが作成されると、Frame.ioにも並行してプロジェクトが作成されます。

WorkfrontはFrame.ioとシームレスに統合されているので、Frame.ioにも並行してプロジェクトが自動的に作成されます。プロジェクトに割り当てられたユーザーは、両方のアプリケーションで共有されます。Frame.ioのクリエイティブアセットへのコメントはWorkfrontでも表示されるため、コミュニケーションが正確に反映されます。Frame.ioにアップロードされたファイルはWorkfrontからもアクセス可能であるため、誰もが重要な情報を逃すことなく、最も使い慣れた環境で作業を行うことができます。

Frame.io video asset integration screenshot

Frame.ioで書き込まれたコメントはWorkfrontからも確認できます。

クリエイティブハブ

Adobe Creative Cloudが制作プロセスの大部分を担う一方で、Frame.ioは制作のコラボレーションハブおよびアセットの一元的なリポジトリとして機能し、500以上の異なるファイル形式をサポートします。Adobe Premiere ProおよびAfter Effectsとのネイティブ統合に加え、Photoshop用の新機能、レビュー用に共有(プライベートベータ版)により、Frame.ioはクリエイターが各自の好みのツールを使用しながら、シームレスな共同作業を可能にします。

Frame.ioではクリエイターがアセットに直接具体的なフィードバックを残せるので、アセットはいつでもWorkfrontで承認できる状態になります。アセットが承認されると、両方のアプリケーションでステータスが変更されます。

Workfront creative hub screenshot

Frame.ioでアセットが承認されると、Workfrontでステータスが更新されます。

BroadcomによるVMwareの最近のユーザー事例で、クリエイティブディレクターのJef Tyler氏が次のようにまとめています。「グローバルブランドを展開するつもりの組織が多くの異なるツールを使用している場合、余分な作業が大量に発生します。アドビなしでは仕事になりません」

「グローバルブランドを展開するつもりの組織が多くの異なるツールを使用している場合、余分な作業が大量に発生します。アドビなしでは仕事になりません」

クリエイティブディレクター、Jef Tyler氏

エンタープライズ対応

エンタープライズクラスのソリューションとして、この統合は組織に最高レベルのセキュリティを提供します。エンタープライズ管理コントロールにより、プライベートプロジェクトの作成や共有リンクの有効期限の設定が可能です。パスワード保護された共有、可視型およびフォレンジック透かし、デジタル著作権管理(DRM)、監査可能な承認履歴などの追加機能は、最も厳しいコンプライアンス要件にも対応しています。

コンテンツサプライチェーンを強化

アドビは、他のベンダーにはできない方法でコンテンツサプライチェーンの問題に取り組んでいます。この新しい統合による共同作業、レビュー、承認のための統合ソリューションを提供することが、重要な基盤となります。WorkfrontとFrame.ioのネイティブ統合により、組織が必要とするブランドコンプライアンス、スピード、規模だけでなく、消費者の求める魅力的なコンテンツの制作を支援します。コンテンツサプライチェーンをサポートするアドビの統合アプリケーションスイートについて、詳細はこちらをご確認ください