Adobe Experience Platform | Update “Adobe Journey Optimizer” のご紹介

5月に開催されたAdobe Summit 2021のKeynoteにおいて、Adobe Experience Cloud製品の位置付けが再編成されました。この記事では、その中で触れられたAdobe Experience Platformと統合され次世代のオムニチャネルジャーニーオーケストレーションを提供する「Adobe Journey Optimizer」についてご紹介いたします。

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Adobe Journey Optimizer とは?

Adobe Journey Optimizerは、Adobeのご提供する3つのマーケティングオートメーションソリューション(以下、MAソリューション)の一つであり、Adobe Experience Platformとデータ統合された次世代のオムニチャネルジャーニーオーケストレーションを提供するアプリケーションです。顧客の様々な意図をくみ取ることができる行動情報とメール配信やプッシュ通知など企業側から行うコミュニケーションをシームレスに繋げ、より複雑化する顧客コミュニケーションをリアルタイムに実施していくことが可能です。

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Adobe Journey Optimizerの特徴

①次世代オムニチャネルオーケストレーション

上記で述べたようなコミュニケーションを設計するツールは、従来まではそれぞれ別々に管理されており、連動していないコミュニケーションを行っていたり、ツールによってログインが分かれるなど、操作の複雑性が生じていました。しかしこれからの時代、定期配信や1to1のトリガーベースのコミュニケーション、一時的な大量配信などを1つの画面上で配信できることが求められています。

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Adobe Journey Optimizerでは同一画面で、これらコミュニケーションの管理を行うことができます。これにより複雑化するコミュニケーションを連動させ、複数のツールで管理することなくシンプルな顧客コミュニケーションが出来るようになります。

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②統合プロファイル管理

断片化されたデータを統合し管理できるという点も、Adobe Journey Optimizerの特徴の一つです。Cookielessにより断片化する顧客プロファイルを統合し、データガバナンス機能を利用することで、プライバシーに配慮したコミュニケーションを実現することが可能となります。

③インテリジェントな意思決定

従来のMAソリューションでは、顧客のセグメント化や設定を手動で行う必要があり、『本当に良い顧客体験ができない』、『細かい設定を考えると大量配信ができない』といった課題がありました。

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Adobe Journey Optimizerでは、プラットフォームに組み込まれたAI・機械学習を活用することで顧客背景の解像度を最大化し、よりヒトにあったタイミング・内容でコミュニケーションすることができるのです。例えば、メッセージを送信するタイミングや適切なコンテンツを選ぶタイミングを推測したり、顧客が解約する可能性が高いタイミングを正しく把握するのを手助けしてくれます。

④ハイパフォーマンス

Adobe Journey Optimizerでは、Adobeの持つ次世代CDPであるAdobe Experience Platformとのネイティブ連携により、ハイパフォーマンスなコミュニケーションをシームレスに実行することができます。あくまで一例ですが、従来では難しかった1時間あたり数千万メッセージの配信が可能になるなど、パフォーマンスが大幅に向上しています。これはまさに、計測からネイティブに連携しているAdobe Experience Platformのアプリケーションだからこそ実現できるポイントなのです。

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今や、個々のキャンペーンを管理するだけでなく、完成されたインテリジェントなカスタマージャーニーオーケストレーションが求められる時代です。この時代の流れに応えるアプリケーションが、「Adobe Journey Optimizer」なのです。アドビはカスタマーエクスペリエンスマネジメントの、次の10年に向けた準備をリードしていきます。

◎この記事のPDFファイルはこちら

「Adobe Experience Platform関連 SUMMIT 2021からのアップデート」

https://landing.adobe.com/content/dam/landing/uploads/2020/jp/dxcsm/AEP_202106_JO_AEPv7.pdf