アドビ、ガートナーのB2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム分野のマジッククアドラント2021年版で「リーダー」に選ばれる
ガートナーはB2Bマーケテイングオートメーションプラットフォーム分野において、「実行力」と「ビジョンの完成度」が高く評価され、10年連続で「リーダー」に選出されました。
アドビは、ガートナーの調査レポート「2021 Gartner Magic Quadrant for B2B Marketing Automation Platforms(B2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム分野のマジッククアドラント)」2021年版において「リーダー」に選出されました。アドビの「実行力」と「ビジョンの完成度」が評価され、今回でリーダーに選ばれるのは10年連続となりました。この調査レポートは、2020年まで「CRM Lead Management(CRMリード管理)」と分類していた対象製品カテゴリーを、今年「B2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム」と改称したもので、アドビは「実行力」と「ビジョンの完成度」の両方で最上位に位置づけられています。
ここ数年、マーケター(と所属組織)にとって荒波のような日々が続き、アジリティ(敏捷性)がかつてないほど重要になっています。それだけでなく、マーケティングチャネル、キャンペーン、コンテンツを、変化する状況に対応しながら滞りなく大規模に運用する能力が不可欠となり、市場での成功を左右する重要な要素となっています。その一方で、新しいビジネスモデルや市場投入モデルの登場、高まり続ける顧客の要求と、デジタルテクノロジーの進化によるトレンドの変化は止まりません。このような状況への対応が求められるマーケティングチームには、単なるリードとパイプラインの管理や収益化促進だけでなく、顧客やパートナーなど戦略的オーディエンスすべてを対象に、エンゲージメントや体験を横断的に展開する舵取りまで任されるようになりました。
アドビがこの分野のマジッククアドラントにおいてリーダーとしての地位を維持している理由は、最も重要かつ意味のある差別化要因である「柔軟性」にあると考えています。私たちは、小規模なマーケティングチームを持つ中小企業から、グローバルに分散した複雑なマーケティングチームを持つ大企業まで、幅広い市場にサービスを提供しています。そのため、すべてのお客様に等しく役立てていただけるよう、アドビにとって製品やサービスの柔軟性は常に重要なことなのです。
そこに企業秘密があるわけではありません。情熱を持ったお客様やパートナーとの緊密な連携を通じ、何年にもわたって、マーケターの皆さんのニーズの変化に合わせてB2Bマーケティングオートメーション(MA)を進化させることに取り組んできた結果です。しかし、常に重視しているのは、マーケター自身の成長とキャリア面でのゴール達成を支援することです。アドビの製品は、組織の規模を問わず俊敏性を取り入れ、顧客やアカウントすべてに対する過不足ないエンゲージメントならびに顧客体験の提供を可能にします。このような比類のない機能により、チームの規模に関わらず、マーケターが貢献できる範囲が広がり、複数の独立した大規模なキャンペーンを、どの競合MAソリューションよりも迅速かつ容易に展開できます。また、Adobe Marketo Engageは、B2B、購入検討度の高いB2C、B2B2Cのユースケースなど、競合にない幅広いユースケースのサポートに注力してきました。
さらに、Adobe Marketo Engageは、関連カテゴリーのほぼすべてで「リーダー」の地位を維持して業界を牽引するAdobe Experience Cloudの一翼をなす製品でもあります。
私たちの最大の喜びは、お客様から直接成功事例を伺うことです。企業ユーザーの製品レビュープラットフォームであるGartner Peer Insightsでは、Adobe Marketo Engageのお客様から成功の報告が数多く寄せられています。その一部をご紹介しましょう。
「Adobe Marketo Engageは、マーケティング施策を効果的かつ大規模に実施して追跡できる、非常に強力なツールです。信じられないほどパワフルであると同時に、信じられないほどユーザーフレンドリーでもあります。」リンク(英語)
「Adobe Marketo Engageは、B2Bマーケティングオートメーションのリーダーです。機能が非常に豊富で柔軟性があります。膨大な数のネイティブな統合機能を備えており、自由なカスタマイズが可能です。」リンク(英語)
「Adobe Marketo Engageは、リード管理に最適なソリューションです。特に、購買行動のあらゆる段階で顧客とつながりたいと考えるB2Bマーケターにとって有用です。」リンク(英語)
ここに挙げられた3つの重要な分野について掘り下げてご紹介します。いずれもアドビが日々革新を続け、常に最前線に立っている分野です。
デジタルのスピードで働ける環境を提供
私たちがよりバーチャルでデジタルなワークスタイルに適応するにつれ、いかに滞りなく、迅速に仕事を進められるかがかつてなく重要になっています。確かに、同僚とはメッセージを送るだけで繋がることができますが、同じオフィスでいつでも声をかけられる状況は稀なものとなりました。そこで、私たちはAdobe Marketo Engageをよりスマートに、より速く、より直感的に使えるようにしてきました。
マーケターフレンドリーなAI(人工知能)は究極の生産性向上策であり、正しく使えば良い結果をもたらします。AIを活用した類似(look-alike)モデリングによるオーディエンスの選定ならびにコンテンツパーソナライゼーションにより、Adobe Marketo Engageでターゲットに合わせて高度にパーソナライズされたキャンペーンを構築できます。この機能は現在、すべてのキャンペーンタイプに対応しています。これは、神秘的かつ複雑な設定なしで、魔法のような結果がすぐに得られるAIだといえるでしょう。最近では、予測的にオーディエンスを選定する「Predictive Audience」AIアルゴリズムの上位パラメーターをマーケターが直接操作し、AIが判断基準とするインサイトを把握できるように機能強化しています。すぐそばに、いつでも声をかけられるAI社員がいるようなものです。
すべてのお客様により早く、より直感的にお使いいただけるよう、私たちは今年、Adobe Marketo Engageのユーザーエクスペリエンスを次世代へと段階的にアップデートします。新しいグローバルナビゲーションと、すべてのキャンペーンやアセットを一覧できる新しいツリーメニューにより、必要なものにさらに迅速にアクセスできるようになります。また、アドビが自社製品に広く活用している世界最高峰のデザインシステムを採用した合理的なデザインにより、一貫性が徹底され、直感的に操作できるようになります。
さらに、マーケティングワークフローを計画・管理するWorkfrontとの統合により、キャンペーンの開発と市場投入までの時間を短縮することができます。
マーケターとIT担当者のパートナーシップをデータの共有で実現
デジタルへのシフトにより、マーケティングチームは途方も無い量の顧客データを扱うことになりました。しかし、それらのデータを一貫性のあるパーソナライズされた顧客体験にうまく繋げるのは困難です。最大の課題は、ガイドラインに準拠したデータの適切な利用を徹底しながら、データを接続して必要な部署に迅速に提供することです。この何年もの間、ITチームはデータの接続と保護に取り組んできましたが、それはデータが1か所に集積した「湖」(データレイク)の管理が主でした。これは、現代のB2Bマーケティングに欠かせない、枝分かれするエンゲージメントの「川」の管理にはマッチしません。
そこで私たちは、2021年4月に開催したAdobe Summitで、Adobe Real-Time CDP(顧客データプラットフォーム)のB2B Editionを発表しました。これは、Adobe Experience Platform上に構築されたソリューションで、異なるシステム間で個人プロファイルや法人アカウントプロファイルを統合し、マーケターが顧客について完全かつ信頼性の高い理解を得られるようにします。このリアルタイムプロファイルとデータガバナンス機能(特許取得済み)を組み合わせることにより、B2B企業はオーディエンス構築を精緻化し、一貫してパーソナライズされたアカウントベースの顧客体験を迅速かつ大規模に展開するための基盤を得られます。
B2Bマーケティングのユースケースに特化したデータマネジメントシステムを構築し、より一般的なITデータマネジメントシステムと同居させることに成功した組織では、マーケターとIT担当者がまるで「親友」のように同じテーブルにつくことができるのです。
顧客とつながり、インタラクションするための新しい方法
個人間のコミュニケーション方法が急激なスピードで進化していることを考えると、仕事上のコミュニケーションにおいても、より柔軟な方法が期待されていることは当然と言えます。柔軟な職場環境の提供だけにとどまらず、セルフサービス型であれ、対面型であれ、あらゆる局面で互いの時間を尊重しながら必要なものを迅速に入手可能にすることが、最終的により良い体験を生み出すことになるのです。
マーケティング部門がそのような良い体験を生み出せるよう、Adobe Marketo Engageのお客様を対象に、webサイトにチャットを実装するための基本機能を網羅したDynamic Chatを年内に提供開始します。チャットを扱い始めたばかりのマーケティングチームでも、webサイト上でリードやアカウントをエンゲージしたり、コンテンツのオファーをパーソナライズしたり、営業とのミーティングを予約したりすることができます。この機能はAdobe Marketo Engageの一部として提供されるため、お客様はクロスチャネルのマーケティング活動にチャットを統合し、Adobe Marketo Engageの強力なパーソナライゼーション機能と組み合わせ、より多くのコンバージョンや、より多くの商談、ならびにエンドツーエンドの顧客体験を促進することができます。
改めて、ガートナーの「B2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム(旧CRMリード管理)分野のマジッククアドラント」調査レポートにおいて、アドビがリーダーとして評価されたことを光栄に思います。最近のB2Bマーケティングの隆盛は、業界で最も重要なイノベーション、つまりマーケターの皆さんが主導するマーケティングイノベーションがもたらしたものにほかならず、私たちはかつてないほどの刺激を受けています。その意味で、これまで製品とともに歩み、着実に成果を上げてこられた勇敢なマーケターの皆さんと、この調査レポートの評価を分かち合いたいと思います。先日、アドビがForrester Consultingに委託して実施した「ForresterによるMarketo Engageの総合的な経済性調査(Total Economic Impact of Marketo Engage)」調査のレポートにも、その成果は数字として現れています。その中で実施された聞き取り調査では、Adobe Marketo EngageのROIが267%であることが明らかになっています。世界中のマーケターのためのテクノロジー探求に日々私たちを駆り立てるものは何か?それはお客様の成功事例の数々をご覧になればお分かりいただけることと思います。
今回ご紹介したガートナーの調査レポート全文は、こちらから入手いただけます。
注釈:2020年まで「Magic Quadrant for CRM Lead Management(CRMリード管理分野のマジッククアドラント)」と呼んでいた調査レポートの対象製品カテゴリーを「CRMリード管理」から「B2Bマーケティングオートメーションプラットフォーム」に改称したものです。
2018年10月、Marketoはアドビに買収されました。Marketoは2012,13,14,15,16,17,18レポートでリーダーとして認められました。ガートナーおよびマジッククアドラントは、米国および海外におけるGartner, Inc.またはその関連会社の登録商標であり、許可を得てここで使用されています。無断転載を禁じます。
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*本記事は、アドビが2021年9月27日に投稿したブログの抄訳です。