

市場におけるプレゼンスを強化
Cylanceは、Adobe Experience Cloudによるパーソナライゼーションを利用して、顧客を魅了し、ブランドを強化しています。

36%
レスポンシブデザインを全面的に採用したwebサイトの再設計により、モバイルデバイスからの訪問数が上昇
目標
一貫したブランディング、容易なナビゲーション、魅力あるコンテンツと共に、顧客のデジタルエクスペリエンスをパーソナライズしたい
世界中の複数市場へのデプロイを加速化し、コンテンツアップデートを簡素化したい
フォーム入力のクリックパスを最適化して、コンバージョンを向上させたい
データを利用して、webサイトとマーケティングキャンペーンをまたぐ動的なパーソナライゼーションを実現したい
成果
エクスペリエンスの向上により、webサイトに費やす時間 が22%増加
レスポンシブデザインを全面的に採用したwebサイトの再設計により、モバイルデバイスからの訪問数 が36%上昇
コンポーネントの再利用により、webサイトデプロイメント が6週間からわずか数時間に短縮
分析とAIの統合による 優れたパーソナライズ とイノベーションの基礎を構築
「さらなる自動化とパーソナライズ機能を備えたAdobe Experience Cloudを使用することで、デジタルマーケティングが向上し、顧客インタラクションを最適化できます。データインサイトにもとづいたパーソナライゼーションに重点を置くことで、より多くの顧客にソリューションを購入いただけるようになりました」
Saren Sakurai氏 Cylance
マーケティング担当ディレクター
ビジネスをサポートしてサイバー脅威に打ち勝つ
デジタル時代では、ビジネスは継続的に脅威に直面しています。ウイルス、フィッシング行為、分散型サービス妨害攻撃、ランサムウェア、高度化した執拗な脅威など。新たな脅威にその都度対処する代わりに、Cylanceは、よりスマートでプロアクティブなサイバーセキュリティへのアプローチ手法を提供します。
Cylanceは2012年にサイバーセキュリティマーケットに参入し、AI(人工知能)とマシンラーニング(機械学習)に重点を置くことで、注目を集めるようになりました。Cylanceのテクノロジーは、次の攻撃がどのようなものかを予測して侵入を防ぐように設計されたもので、1000万を超えるエンドポイントで利用され、世界中の100を超える組織を保護しています。同社の業績は今もなお上昇中です。
Cylanceのマーケティングチームは、ブランドの強化と新規顧客の獲得を引き続き最重要課題とすることこそが成長へのコミットメントであると考えています。webサイトはその両方において中心的な役割を果たしています。
「Cylanceのwebサイトは、自社ブランドにとってコミュニケーションのゼロ地点です。トラフィックの70%は初回訪問者であるため、webサイトは、インパクトのある第一印象を与え、リードを顧客に変える貴重な機会だと考えています」と、Cylanceのマーケティング担当ディレクターであるSaren Sakurai氏は述べています。
Cylanceは、ビジネスを成長させるためにwebサイトをより効果的なツールに進化させ、顧客体験を大きく変えることに着手しました。マーケティングチームは、統一デジタル基盤としてAdobe Experience Cloudを使用して、webプレゼンスを変革し、ページをまたいだブランドの一貫性を生み出し、コンテンツ管理を簡素化し、広範なパーソナライゼーションに向けた基盤を構築しました。
「さらなる自動化とパーソナライズ機能を備えたAdobe Experience Cloudを使用することで、デジタルマーケティングが向上し、顧客インタラクションを最適化できます。データインサイトにもとづいたパーソナライゼーションに重点を置くことで、より多くの顧客にソリューションを購入いただけるようになりました」と、Sakurai氏は述べています。
「Adobe Experience Managerを使用することで、訪問者がwebサイトで費やす時間が22%増加しました。また、弊社にとって重要指標であるバウンス率も2%減少しました。些細な数値に思えるかもしれませんが、これは大きな成果です」
Nathan Zahn氏 Cylance
プログラムマネージャー
顧客がたどる道筋をより明確にトレース
Cylanceは、Adobe Experience Managerを使用してwebサイトのデザインを一新し、アドビのパートナーであるR/GAと協力して技術開発を実施して、ユーザーエクスペリエンスを設計しました。このプロジェクトでは、オンラインエクスペリエンスをゼロから見直し、より直感的で階層的な構造と、ページをまたいだ一貫性のあるブランディングにより、訪問者がスムーズに情報を見つけられるようにしました。
「Adobe Experience Managerを使用することで、訪問者がwebサイトで費やす時間が22%増加しました。また、弊社にとって重要指標であるバウンス率も2%減少しました。些細な数値に思えるかもしれませんが、これは大きな成果です」と、Cylanceのプログラムマネージャーを務めるNathan Zahn氏は述べています。
Adobe Experience Manager Sitesでレスポンシブデザインを使用して構築された同社のwebサイトは、モバイル体験も大きく変化させています。ブランディング、ナビゲーション、ページ要素はすべてモバイルデバイス向けに最適化されており、ローンチ以来、多くのモバイルデバイスの訪問者を引き寄せています。
「Adobe Experience Managerで完全にレスポンシブなコンポーネントをデプロイしてから、モバイル利用率が最大36%増加しました」とZahn氏は説明します。
顧客体験に対するこうした変更はすべて、Cylanceのマーケティングチームが初回訪問者とのインタラクションを最大限に活用するのに役立っています。サイバーセキュリティソリューションを探している潜在的バイヤーは、必要なものをより簡単に見つけることができ、テクノロジーに関する専門知識とイノベーションの信頼できる情報源としてCylanceを認識するようになり、同社に関心を持つ可能性が高まりました。その結果、詳細な情報を求めて多くの人がオンラインフォームに記入するようになっているとマーケティングチームは考えており、セールスチームに強力なリード源を提供しています。
世界中に迅速なデプロイメントを実施するための構築ブロック
一貫性のある魅力的なwebサイトエクスペリエンスを提供することは重要ですが、それは必要なことの一部にすぎません。それを効率的かつ迅速に達成することもまた重要なのです。Adobe Experience Managerの再利用可能なコンポーネントを利用することで、Cylanceのマーケターは、コンテンツがグローバルなスタイルガイドラインに準拠しているかどうかを確認しながら、コンテンツのオーサリング、アセットの管理、ページのデプロイをより迅速におこなえます。同社は、ナビゲーション、ページレイアウト、カルーセル、テキストフィールド、画像フィールド、フォームなど、再利用可能なコンポーネントを約70個開発し、簡単なドラッグ&ドロップ機能でページに追加できるようにしました。
モジュール式のアプローチによって、以前のバージョンのwebサイトが劇的に改善されました。「以前は、複雑でわかりにくいコードと格闘していました。例えば、英語サイトに軽微な変更を加えただけで、日本語サイトが壊れてしまうことがあり、デプロイメントのタイムラインが6週間にも及ぶこともあったのです。Adobe Experience Managerのおかげで、数週間ではなく数時間でページを公開できるようになりました」とZahn氏は言います。
Cylanceが日本とドイツを皮切りに、他の市場に向けて新しいwebサイトの展開を続ける中で、俊敏性は重要な意味があります。このようなサイトでは、独自のコンテンツやメッセージングが特徴になりますが、開発者は自社のカスタム構築ブロックを大いに利用して、同じルックアンドフィールのサイトを迅速に立ち上げることができます。「私たちの目的は、スタイルガイドでコンポーネントを一元化し、分散したチームが大量にコードを記述せずに作業できるようにすることです」とSakurai氏は説明します。
Adobe Experience Manager Managed Servicesを使用することで、開発者はセキュリティ、信頼性、管理に対する懸念事項が減り、新しい機能や統合の構築に集中できるようになります。「サイトの運用と管理に必要な社内リソースが以前よりも少なくて済むので、開発チームにとって大きなメリットがあります」とZahn氏は述べています。
コンテンツを新しいレベルに
Cylanceのマーケターは、Adobe Experience Manager Assetsを使用してwebコンテンツを管理しています。また、このソリューションは、ホワイトペーパーやインフォグラフィック、データシート、画像、動画などのマーケティングアセットの中央リソースライブラリ、つまりエンタープライズデジタルアセット管理システムの役割も果たしています。Adobe Experience Managerのアセット管理機能により、マーケターは、webサイト上でのコンテンツの開発とデプロイが容易になります。
例えば、マーケティングチームは、セールス担当者とのライブデモのスケジュールを組みたがらない見込み客を対象に、Cylance製品がどのように機能するのかを簡単に紹介できる動画をもっと使いたいと考えています。Adobe Experience Manager AssetsのDynamic Media機能により、マーケターは効率的に動画を活用するためのツールを手に入れられます。
「Adobe Experience Manager AssetsのDynamic Media機能により、webページの主要アセットとしての動画利用が進んでいます。制作、承認から公開、トラッキングまでのワークフローが実にシンプルになりました」とSakurai氏は言います。
「Adobe Analyticsは、私たちにとって主要な真実を語る資料です。人々がどのようにwebサイトを利用しているか、より明確に把握できるようになり、パーソナライゼーションの可能性が飛躍的に広がります。データを使用することにより、顧客体験をどのように提供するか、より戦略的かつプロアクティブに取り組めようになります」
Nathan Zahn氏 Cylance
プログラムマネージャー
パーソナライゼーションジャーニーに向けた最初のステップ
Cylanceは、新しいデジタル基盤のベースに、顧客の行動を理解するための主要なソースとしてAdobe Analyticsを使用します。このソリューションが完全にローンチされると、マーケティングチームは、訪問者がクリックする場所、各ページに費やす時間、クリックするまでにページをどのくらいスクロールするか、サイトから離脱する場所など、webサイトがどのように利用されているかに関する深いインサイトが得られます。
「Adobe Analyticsは、私たちにとって主要な真実を語る資料です。人々がどのようにwebサイトを利用しているか、より明確に把握できるようになり、パーソナライゼーションの可能性が飛躍的に広がります。データを使用することにより、顧客体験をどのように提供するか、より戦略的かつプロアクティブに取り組めようになります」とZahn氏は述べています。
Cylanceは、既存の実装であるAdobe Dynamic Tag Management(DTM)を、Adobe Experience Platform Launchに移行する態勢を整えています。タグ管理プラットフォームは、サードパーティの統合からのデータも含め、Cylanceのwebサイトデータの収集および管理能力を拡張します。
Adobe Analyticsのデータと組み合わせることで、Adobe Targetは、Cylanceのwebサイト上で顧客エンゲージメントをパーソナライズする、さらなる機会を提供します。同社は、何気なく訪問した人々を潜在的バイヤーに変える最も効果的な方法を特定するために、ユーザーエクスペリエンスのバリエーションテストを計画しています。
「Adobe Targetを使用して、訪問者がwebサイトを訪れてからフォームに記入するまでのパスを最適化したいと考えています。また、フォーム自体も最適化して、自社にとっての顧客情報のニーズと、大量の入力必須項目は訪問者を遠ざけるという傾向とのバランスを取るようにします」とSakurai氏は述べています。
Cylanceはパーソナライゼーションをジャーニーと見なしています。マーケティングチームは既に、デジタルマーケティングプロセスにAIを使用して、ジャーニーをさらに強化する方法を検討しています。「AIはCylanceのソフトウェアの中心で、サイバー攻撃の予測と予防を可能にしています。AIはマーケティングにもエキサイティングな可能性を提供してくれると信じています。Adobe Senseiのようなテクノロジーが、webサイトエクスペリエンスの向上にどのように役立つのか注目しています」とSakurai氏は述べています。