効果的なランディングページを作成するためのベストプラクティス
多くのビジネスリーダーやマーケターは、ランディングページという言葉を耳にしたことがあっても、それがどのようなもので、一般的なwebページとどのように異なるのかを十分に理解していません。優れたランディングページは、企業と顧客の両方にメリットをもたらしますが、効果的なランディングページを作成することは、容易なことではありません。
魅力的でインパクトのあるランディングページを作成するには、多くの労力、リソース、クリエイティビティが必要です。しかし、独自のプロセスをゼロから構築する必要はありません。 優れたランディングページを作成して成功を収めている企業から学び、貴重な教訓とインスピレーションを得ることができます。
本記事では、それを踏まえたうえで、18社の企業のランディングページを紹介し、成功を収めている理由を解説します。
- Airbnb
- Netflix
- Uber
- DoorDash
- Dropbox
- DigitalMarketer
- Semrush
- IMPACT Branding & Design
- Codecademy
- ExpressVPN
- Blue Apron
- Vimeo
- Spotify
- Asana
- Wise
- Wag
- Udemy Business
1.Airbnb
Airbnbのホスト向けランディングページの目的は、サイト訪問者をホストへ転換することにあります。このページには、オーディエンスをコンバージョンファネルにより深く引き込むように設計された、いくつかの重要な要素が含まれています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 売上予測ツール:住宅所有者にホストになる動機を与えるには、物件を収益化することで、どの程度の収入を得られるのかを明示することが不可欠です。Airbnbは、使いやすい売上予測ツールを提供することで、この動機付けを効果的に促進しています
- 競合他社との比較:Airbnbは、自社の能力が競合他社の能力に匹敵する、または上回ることを示すことで、ビジネスモデルに対する自信をアピールしています。これはまた、ホスト向けのサービスとサポートを強調する機会にもなります
- 詳細なFAQ:FAQは、多くのランディングページで導入されています。Airbnbでは、潜在的なホストのあらゆる懸念に対処するために、FAQ機能を提供しています。 これにより、訪問者の不安を解消し、ホストになるプロセスをスムーズに開始できるようサポートできます
2.Netflix
あらゆる優れたランディングページと同様に、Netflixのランディングページにも明確な目的があります。それは、幅広いコンテンツを提供することで、訪問者にサブスクリプションの登録を促すことです。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- サービス特典のリスト:Netflixのランディングページでは、無制限の視聴と月々サブスクリプションという、ふたつの主なメリットが強調されています。いつでも解約できることを伝えることで、毎月請求されることに抵抗があるオーディエンスに対して、効果的に訴求できます
- 利用者に配慮した登録フォーム:同社のランディングページの最も優れた点のひとつは、ページの上下に、同じ登録フォームを戦略的に配置していることです。フォームをふたつの場所に配置することで、登録する準備ができているオーディエンスにリーチするだけでなく、登録に至っていないサイト訪問者に、登録する機会をもう一度提供できます
- FAQセクション:Netflixもまた、ランディングページでFAQを提供することで、大きな成功を収めている企業のひとつです。サービスや製品に関する詳細情報を提供する必要がある場合は、FAQセクションを組み込むことが推奨されます
3.LinkedIn
LinkedInのマーケティングソリューションのランディングページでは、専門的なプラットフォームで広告を配信する利点を説明することで、B2B業界のオーディエンスに対して、キャンペーンマネージャーアカウントを作成するように促しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- スタートガイド:LinkedInのランディングページでは、同社のマーケティングプラットフォームの利用を開始するための3つの簡単なヒントを提供することで、その使いやすさをアピールしています。このアプローチにより、同社は、オーディエンスに負担を感じさせることなく、自社のプラットフォームにおける広告配信を提案しています
- 単一のCTA:LinkedInは、短く簡潔なCTAテキストと、ひとつのCTAを組み合わせることで、オーディエンスを登録ページへ誘導しています。これにより、オーディエンスが登録することを決意した場合に、明確な登録手順を提示し、混乱することなくスムーズに登録できるようサポートできます
- 利点のリスト LinkedInのランディングページでは、他のランディングページと同様に、宣伝しているサービスの利点を強調しています。同社は、「B2BリードジェネレーションのNo.1プラットフォーム」や「世界最大の専門家ネットワーク」といった謳い文句と、それを裏付ける重要なデータを提示することで、訴求力を強化しています
4.Uber
Uberもまた、新たなライドシェアドライバーを獲得するためのランディングページを設置しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 地域ごとの収益性:Uberのランディングページでは、自社の複雑な財務構造を掘り下げるのではなく、特定の地域に関するドライバーとしての収益性を、要点を絞って説明しています。多くの潜在ドライバーは、全国の平均売上ではなく、自身の地域でライドシェアリングに参加することで、どの程度収入を得られるのかを把握したいと考えているからです
- 柔軟な働き方:Uberは、ターゲットオーディエンスのニーズを把握していることを示すために、ランディングページに、柔軟性の高い働き方を強調するセクションを設けています。このセクションでは、独自のスケジュールを設定し、自身の条件に応じて働き方を調整したいドライバーに訴求しています
- 安全に関する情報:Uberは、ドライバーの安全を確保するための取り組みに関する情報を提供し、潜在ドライバーが安心して業務を開始できるようサポートしています。ランディングページには、詳細なFAQセクションと、使いやすいアプリのデモも掲載されています
5.DoorDash
DoorDashのメインのランディングページは、Uberと同様に、「Dasher」と呼ばれるギグワーカーを獲得することを目的としています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 単一フォームによる登録:サービスへの登録が簡単になればなるほど、サイト訪問者がCTAをクリックする可能性は高まります。それこそが、DoorDashが単一フォームの登録オプションと、直接的でありながら使いやすいCTAを提供している理由です
- 売上を重視 潜在的なギグワーカーは、柔軟な勤務時間や福利厚生にも関心を示すかもしれませんが、最大の目的は、より多くの収入を得ることにあります。DoorDashは、ランディングページにおいて、ギグワーカーがどの程度収入を得ることができるのかを示すことで、ターゲットオーディエンスとのつながりを強化しています
- 現役のギグワーカーの画像:DoorDashのランディングページには、現役のギグワーカーが楽しそうに働く様子を捉えた、さまざまな画像が掲載されています
6.Dropbox
Dropboxは、ランディングページ全体にわたって、訪問者にモバイルアプリのダウンロードを促しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 人目を引くQRコード:Dropboxは、大きなQRコードをわかりやすい場所に配置することで、確実にオーディエンスの目に留まるようにしています。このコードにより、オーディエンスは適切なアプリストアに直接アクセスできるため、アプリをすばやくダウンロードできます
- アプリ機能のリスト:Dropboxのランディングページには、アプリケーションの機能の概要が掲載されています。このリストは、アプリがどのような価値を提供するのかを明示することで、訪問者にダウンロードを促すのに役立ちます
- デモ動画:アプリケーションの概要を説明するだけでなく、デモ動画を通じてその機能の使い方をわかりやすく解説することで、オーディエンスの理解を深めることができます。Dropboxはこの点を理解しており、ランディングページには魅力的な短時間のデモ動画が掲載されています
7.DigitalMarketer
DigitalMarketerは、マーケター向けの多様なトレーニングコースを提供しています。Modern Marketing Mastermind(M3)として知られる同社の主力プログラムには、訪問者にコースへの申し込みを促すための、専用のランディングページがあります。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 基調講演者の宣伝:DigitalMarketerのランディングページでは、講演者であるRyan Deiss氏を主軸に据え、「独占アクセス」などのフレーズを使用し、「数百万ドルの売上を獲得する方法」を共有すると主張することで、効果的なプロモーションを展開しています。これにより、オーディエンスに対して、重要なメッセージを見逃さないように訴求しています
- プログラムの概要:M3のランディングページは、プログラムに関する詳細情報をあえて提供しないことで、神秘性と興味をそそる感覚を生み出しています。しかし、多くのサイト訪問者は、参加するプログラムの内容が全くわからない場合、申し込みをためらうため、このページでは、各プログラムで扱うテーマを簡単に説明しています
- シームレスな登録:M3のランディングページには、「今すぐ申し込む」ボタンがあり、簡単に登録できます。この強力なCTAは、ページの中央に配置されているため、オーディエンスが見逃すことはありません
8.Semrush
Semrushは、堅牢なオールインワンのデジタルマーケティング管理ソリューションを提供しています。ランディングページでは、訪問者に対して、プラットフォームを無料で試すことを奨励しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- プラットフォームの概要:Semrushは、ランディングページを整然とした状態に保ちながら、堅牢で動的なデジタルマーケティングソリューションの全機能を詳細に解説しています。SEO、ソーシャルメディア、広告などの機能ごとに個別のタブを配置し、インタラクティブなグラフィックを用いて、わかりやすく説明しています
- ツールキットの分類:Semrushのランディングページには、マーケティングツールキットの詳細な分類も掲載されているほか、注目すべきデータも紹介されています。例えば、Fortune 500企業の30%が、同社の製品を導入していることをアピールしています。 正確なデータで自社の主張を裏付けることは、顧客に納得してもらうための優れた方法です
- 顧客の声:実際の顧客からのレビューは、ランディングページに掲載するのに最適な要素です。Semrushの顧客の声は、優れた社会的証明としての役割を果たし、自社の製品に自信を持っているとことをアピールしています
9.IMPACT Branding & Design
IMPACT Branding & Designは、マーケティングトレーニング向けのランディングページにおいて、アドバイザーへの相談とトレーニングコースへの登録を促しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 解決する課題のリスト:一般的なマーケティングの課題に言及し、自社がそれらを解決できることを主張することは、訪問者を惹きつけるための優れた方法です。IMPACT Branding & Designのランディングページの上部には、いくつかの課題が提示されています。 ただし、解決策を詳細に説明するのではなく、課題の解決を支援することを約束するだけにとどめることで、重要なメッセージを簡潔明瞭に伝えています
- 解説動画:IMPACT Branding & Designのランディングページでは、解説動画を通じて、トレーニングプログラムを紹介しています。この動画は短く、オーディエンスが求めている情報を提供することで、優れた効果を発揮しています
- 顧客の声:IMPACT Branding & Designのランディングページでは、顧客の声がいくつか紹介されています。各顧客が直面した特定の課題について簡単に説明し、自社のサービスを利用している上級管理職やビジネスオーナーから寄せられたレビューを、動画を通じて紹介するという、独自のアプローチを採用しています
10.Codecademy
Codecademyの「Pro」ランディングページでは、訪問者に対して、転職やコーディングの習得を支援するプログラムへの登録を促しています
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- プログラムの比較:「Pro」は、Codecademyの最も広範なプログラムです。また、「Plus」プログラムでは、コースごとにひとつのスキルを学習できます。同社のランディングページでは、各プログラムの価格を直接比較することで、オーディエンスが最適なプログラムを選択できるようにしています
- FAQセクション:Codecademyのランディングページには、優れたFAQセクションが含まれています。他の多くのランディングページとは異なり、同社のFAQは、ページの中央に配置され、よく検索される情報を見つけやすくすることで、顧客体験を強化しています。 また、オーディエンスの関心を惹きつけ、スクロールし続けるよう促しています
- 顧客の声に関する動画:Codecademyは、FAQをフォローアップするために、動画を通じて顧客の声を紹介しています。さまざまなバックグラウンドを持つ、現役の学習者や卒業生からのレビューを紹介することで、年齢、民族、性別などのデモグラフィック属性を問わず、誰もがプログラムからメリット得られることを宣伝しています
11.ExpressVPN
ExpressVPNは、顧客のプライバシーと機密データをオンラインで保護するための、VPN(仮想プライベート ネットワーク)ソリューションです。同社のランディングページでは、訪問者に無料試用版の申し込みを促し、主要な機能の一覧を紹介しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 長期の無料試用版:オーディエンスの注意を引く最善の方法のひとつは、ページの上部で、無料試用版の延長を宣伝することです。ExpressVPNは、無料試用版に申し込むと、無料試用期間をさらに3ヶ月延長できるオファーを提供しています
- 利点と機能:VPNは、テクノロジーに精通していない顧客の混乱を招く可能性があります。ExpressVPNは、この課題に対処するために、VPNのさまざまな利点を紹介し、オーディエンスにどのようなサービスと価値を提供するのかを明確にしています
- 複数の登録ボタン:ExpressVPNは、オーディエンスがランディングページのどの部分に関心を示すのかを正確に予測できないため、ページ全体に複数の登録ボタンを配置することで、顧客を逃すリスクを抑制しています。各ボタンには、「ExpressVPNを購入する」や「無料試用版を開始する」など、独自のCTAが配置されています
12.Blue Apron
Blue Apronは、近年人気を博している食材配達サービスのひとつです。同社のランディングページでは、各プランを強調することで、リードジェネレーションとコンバージョンを促進しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- プランの多様化:食事のトレンドは、常に変化しています。Blue Apronは、最新のトレンドを把握し、その波に乗るために、ランディングページに「あらゆるライフスタイルに対応するオプション」を提供していることを明記しています。 低炭水化物ダイエットや菜食主義など、さまざまな食事法についても言及し、自社が多様な食事スタイルに対応できることを強調することで、より多くのオーディエンスにアピールしています
- 価格の明確化:消費者が嫌悪するものをひとつ挙げるとすれば、それは不透明な価格体系です。Blue Apronは、1食あたり7.99ドルという低価格で食事を楽しめることを、全面的にアピールしています。 価格の透明性を確保することで、サイト訪問者との信頼関係を構築し、コンバージョンを向上できます
- プログラムの利点:Blue Apronは、プログラムに関する基本的な情報を提供するだけでなく、食事キットのさまざまな利点を明確に伝えています。このセクションは、ランディングページの下部に配置されており、そこにたどり着いた訪問者を成約につなげることを目的としています
13.Vimeo
Vimeoは、成長中の大企業向けの動画プラットフォームです。同社ランディングページでは、訪問者の登録を促進し、営業部門がカスタム価格を提案できるようにしています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 主要な導入企業の紹介:B2B企業の意思決定者は、他の主要な企業が、特定のソリューションをどのように利用しているのかを把握したいと考えています。Vimeoは、「Trusted by Companies Worldwide(世界中の企業から信頼されています)」という謳い文句とともに、Rite AidやZendeskなど、自社のプラットフォームを導入している主要な企業を紹介しています
- 要点を簡潔に伝える:B2B業界のオーディエンスは、時間を重視します。Vimeoは、メッセージの要点を簡潔に伝え、わかりやすいCTAを配置することで、サイト訪問者の時間を尊重しています。 要点を絞ることで直帰率を減らし、より多くの訪問者がランディングページの最後までたどり着けるように誘導できます
- ソリューションの利点 Vimeoは、自社のプラットフォームの主な利点を挙げ、それぞれについて詳しく説明することで、オーディエンスがこれらの利点をどのように享受できるのかを明確にしています。これにより、訪問者は、自社に最も関連する利点について詳しく把握できます。 例えば、オーディエンスが共同作業を促進したい場合、関連する利点のセクションに直接スクロールして、Vimeoのサービスが自社にどのように役立つのかを把握できます
14.Spotify
Spotifyは、コンテンツライブラリを拡大することで、顧客により多くのサービスを提供することを目指しています。同社は、これを実現するための方法のひとつとして、ポッドキャスター向けのランディングページを活用しています。このページの目的は、ポッドキャスターにインセンティブを提供することで、Spotifyで番組を配信するように促すことです。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 強力な分析ツール:Spotifyは、ポッドキャスターがコンテンツのパフォーマンスを監視および改善するために使用できる、強力なツールを提供しています。この機能により、他の多くのオーディオアプリと差別化し、急成長を遂げている新鋭のポッドキャスターと、経験豊富なポッドキャスターの双方をサポートできます
- 重要なデータの提示:Spotifyのランディングページでは、世界中の187の市場で、約4億人のリスナーにサービスを提供していることを宣伝しています。具体的なデータを示すことで、リーチを拡大したいと考えているポッドキャスターに効果的に訴求できます
- クリエイターのサポート:Spotifyは、「クリエイターのためのプラットフォーム」であることを全面的にアピールすることで、自社のメッセージをさらに強調しています。これにより、ポッドキャスターがオーディエンスを獲得できるようサポートすることを、効果的に伝えることができます
15.Asana
Asanaは、最も人気のあるプロジェクト管理プラットフォームのひとつです。業界トップクラスのランディングページを展開しているのも、当然であると言えます。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 明確なメッセージ:Asanaのランディングページでは、婉曲な表現を使用していません。魅力的な見出しとサブヘッダーで始まり、CTAボタンでフォローアップしてから、自社のプラットフォームがプロジェクトマネージャーの業務をどのように簡素化するのかを、わかりやすく説明しています
- プラットフォームの機能:Asanaは、ランディングページの中央で、プラットフォームの機能を詳細に説明することで、訪問者がその有用性をすぐに認識できるようにしています。自社のプラットフォームが信頼できる理由を示したうえで、CTAを配置することで、オーディエンスを成約へ導いています
- 強力なビジュアル:Asanaは、ランディングページの下部で、いくつかのユースケースを紹介しています。これらをテキストで説明する代わりに、プラットフォームのさまざまなインターフェイスとメニューの画像を掲載することで、プラットフォームが顧客中心の設計であることを、オーディエンスに実感してもらうことができます
16.Wise
Wiseは、さまざまな国をまたいで送金できるようにする、パラフルな金融テクノロジーツールです。同社のランディングページでは、訪問者に対して、アプリの利用を開始するよう訴求しています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 料金比較ツール:Wiseは、送金手数料を明示し、多くの競合他社よりも低いことをアピールしています。同社は、この主張を裏付けるために、ランディングページで料金を比較するオプションを提供し、オーディエンスがどの程度コストを削減できるのかを明確にしています
- 汎用性の実証:Wiseのランディングページの上部には、対応している通貨と国が一覧表示されています。これらの情報は、テクノロジーの汎用性を実証し、オーディエンスの資金管理のニーズを満たすことができることを示しています
- アプリストアへの直接リンク:Wiseは、主要なアプリストアへの直接リンクを提供することで、訪問者が容易にアクセスできるようにしています。また、ページの上部にはふたつのCTAボタンがあり、ひとつはオーディエンスにアカウントを開設するよう促し、もうひとつはすぐに送金できるようにしています
17.Wag
Wagは、犬の散歩代行者やパートタイムのペット介護者向けのギグエコノミーアプリです。同社のランディングページは、新規顧客を獲得することを目的としています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- 登録が簡単:Wagは、スムーズな登録プロセスを提供しています。犬の散歩代行者として登録するには、ページ上部のフォームに、基本情報を入力します。 同社は、新規登録プロセスを簡素化することで、リードジェネレーションを最大化し、訪問者の登録率を向上させています
- 利点のリスト:Wagは、優れた柔軟性、利便性、安全性を保証しています。ランディングページでは、それらを実現するために、物的損害に対する保護措置を提供し、犬の散歩代行者がモバイルアプリを直観的に操作し、独自のスケジュールを設定できることを明示しています
- ペット愛好家への訴求:Wagは、ランディングページの中央に「Love dogs?Get paid for it!(愛する犬のために、最高のサービスを)」という印象的なキャッチフレーズを挿入し、成約へつなげています。 この絶妙なマーケティングメッセージは、オーディエンスのペットに対する情熱を刺激し、自社サービスへの登録を効果的に後押ししています
18.Udemy Business
Udemy Businessは、従業員のスキルアップとトレーニングをサポートするプラットフォームです。同社のランディングページは、低コストで効果的なトレーニングソリューションを探しているビジネスリーダーをターゲットとしています。
同社のランディングページの重要な要素には、次のようなものがあります。
- レビューサイトでの高評価:Udemy Businessは、独立系レビューサイト「G2」において、数多くの好意的なフィードバックを得ています。過去と現在の顧客だけでなく、G2からも高評価を獲得しています。 ランディングページでG2における高評価をアピールすることで、自社の正当性を示し、訪問者に信頼と安心感を与えています
- 導入企業の紹介:Udemy Businessは、「世界中の13,000社を超える企業」から信頼されていることを巧みに伝えることで、自社の実績をさりげなくアピールしています。さらに、Aflac、Fender、Mattel、Volkswagenなど、主要な企業の導入事例を紹介することで、自社のブランドイメージを強化しています
- サービスの必要性:Udemy Businessは、上記の戦略を駆使して訪問者を惹きつけた後、自社のソリューションがビジネスの成長にどのように役立つのかを説明しています。トレンドのバズワードや「将来に向けて人材基盤を構築」などのキャッチフレーズを活用し、サービスのユースケースを詳細に解説することで、オーディエンスの関心をさらにかき立て、 効果的なリードジェネレーションを実現しています
ランディングページのベストプラクティス
ここまで紹介したランディングページの例では、各企業の独自性が反映されています。その一方で、それらはすべて、次のような実証済みのベストプラクティスにもとづいて構築されています。
- シンプルかつわかりやすいUIの作成:UIは、簡潔明瞭で、オーディエンスの注意を惹きつける必要があります。そうでなければ、メッセージが伝わる前に、訪問者の関心を失ってしまう可能性があります
- 魅力的なビジュアルの活用:魅力的なビジュアルをランディングページに組み込むことで、オーディエンスのエンゲージメントを最大化できます。また、CTAボタンなどのビジュアルは、ページの最も重要な側面にオーディエンスの注意を向けるのに役立ちます
- スクロールを最小限に抑えながら重要な情報を提供:ランディングページを作成するときは、スクロールを最小限に抑えるように設計しましょう。訪問者が情報を得るためにページを精査する必要がある場合、不満を感じて離れてしまう可能性があります
- 過剰な説明を避け、オファーを活用:製品やオファーについて過剰に説明するのではなく、オーディエンスに想像の余地を残し、オファーの効果を最大限に発揮させるようにしましょう。 オファーによってコンバージョンを生み出せることを確信できない場合は、セールス戦略を見直す必要があるかもしれません
- ひとつのオファーに焦点を当てる:ひとつのランディングページですべての製品やサービスを紹介するのではなく、オファーごとに個別のランディングページを作成する必要があります。そうすることで、コンテンツを簡潔に保ち、訪問者に過剰な情報を提供するリスクを回避できます
- メインのナビゲーションボタンとバックリンクの削除:バックリンクとメインのナビゲーションボタンを排除することは、訪問者をページに長く留めておくための賢明な方法です。また、ページの端にひとつまたはふたつのCTAを配置することで、ナビゲーションボタンを探している訪問者の注意を惹きつけることができます
- ソーシャルメディアの共有ボタンの配置:ランディングページには、ソーシャルメディアのプロフィールへのリンクを必ず配置しましょう。Facebook、Instagram、Twitter、TikTokの自社ページへのリンクを設置することで、オーディエンスが自社をフォローするよう促進し、自社の認知度を高めるためのチャネルを拡大できます
- テストの実施:ここまで紹介したベストプラクティスを導入したとしても、最初のいくつかのランディングページは、調整が必要になる可能性があります。必要な変更の計画と調整をスムーズにおこなうために、さまざまなテストを実施することが賢明であると言えます。 アドビでは、A/Bテストを実施して、ひとつのページのさまざまなバージョンを検証し、レイアウトやCTAの配置を調整して、コンバージョン率にどの程度影響を与えるのかを確認することを推奨しています
魅力的なランディングページを作成しましょう
適切に設計されたランディングページは、コンバージョンの向上と持続的な成長に役立ちます。準備が整ったら、時間をかけて優れたCTAを作成し、確立されたベストプラクティスに従って、ランディングページを作成しましょう。
優れたランディングページを実現し、ビジネス成果につなげることができるよう、アドビがお手伝いします。Adobe Journey Optimizerを活用すれば、デジタル資産管理を合理化し、顧客プロファイルを作成して、リアルタイムのデータをもとにカスタマージャーニーを追跡および測定できます。
Adobe Journey Optimizerが、効果の高いランディングページの構築にどのように役立つのか、製品ツアーをご覧ください。