フォームは、デジタルエクスペリエンスの重要な要素であり、サイト訪問者を顧客に変えることでコンバージョンを促進します。しかし、webテクノロジーやAIがどれほど進歩しても、インターネット上のフォームの平均的なコンバージョン率は5%未満です。これは、リードの創出や新規顧客の獲得を目的としたマーケティングフォームから、顧客の登録や顧客対応を目的とした事業部門フォームまで、あらゆる種類のフォームに共通して見られる傾向です。
企業は、ブランドに即したフォームの作成に苦労するだけでなく、高い離脱率を克服することにも課題を抱えており、これがコンバージョン率に直接影響を与えています。Webサイトでパーソナライズされたコンテンツによる魅力的な体験を提供しても、フォームが効果的に顧客を惹きつけてコンバージョンにつなげられなければ、その価値は失われてしまいます。
フォームの作成、配信、処理を合理化して、効率性、コンバージョン、自動化を最大限に高めるチャンスがあります。しかし、このチャンスを活かすには、企業が直面する3つの主要な問題があります。
- 作成が遅く断片化されている: チームをまたいで使用される断片化されたテクノロジー(DIYアプローチを含む)により、開発とオーサリングのサイクルが長期化し、ブランドに即していない、分断したフォームになるという結果を招いています。また、開発チームやITチームへの過剰な依存も問題です。
- コンバージョン率の低さ: 効果的でないフォームは、高い放棄率と低いコンバージョン率につながります。
- 複雑な自動化: フォーム処理とデータ処理を自動化するエンドツーエンドの統合ソリューションを構築するのは複雑なプロセスです。
適切な戦略とテクノロジーソリューションにより、組織は俊敏性、効率性、コンバージョンを向上させることができます。Adobe Summitにご参加ください。アドビ製品のエキスパートや顧客が、次の3つのフォーム戦略を活用して、成果重視のエクスペリエンスを構築する方法をご紹介します。
1. あらゆるニーズを満たすアジャイルソリューションを選択する
組織は、複数の製品やサービス、キャンペーンに関する幅広いフォームを管理しています。各フォームには、固有のデータ収集要件、ワークフロー、作成者、スタイルが存在します。適切なフォームソリューションがなければ、こうした多様なニーズが複雑さを増し、分断したフォームを一貫性のあるブランドに即したエクスペリエンスに変えることが妨げられることになります。
ここでフォームソリューションの俊敏性と適応性が重要になります。複数のユースケース、部門、進化するビジネスニーズをサポートする柔軟性を提供する必要があります。Adobe Experience Manager Formsは、複雑な事業部門フォームの作成を支援するIT部門や、よりシンプルなリード創出フォームを作成するマーケティング部門など、組織の様々なニーズに適応します。Experience Manager Formsは、直感的なドラッグ&ドロップのユーザーインターフェイスや、ドキュメントベースのオーサリングなど、複数のフォーム作成方法を提供します。
エージェント型AIを活用した新しいフォーム生成機能により、プロンプトを使用するだけで、作成者の意図にもとづいて、提出オプションやビジネスロジック用にフォームを作成、設定できます。これらの機能により、IT部門は再利用可能なカスタムコンポーネント、テーマ、テンプレート、統合の構築に集中し、それらを様々な部門の作成者が複数のフォームで使用できるようになります。
生成AIやその他のExperience Manager Formsのイノベーションが貴社にもたらす影響について詳しくは、Adobe Summitのセッション、Adobe Experience Manager Forms: Top Innovationsでご確認ください。
2. 魅力的で最適化されたフォームを使用して、チャネルをまたいでコンバージョンを向上させる
魅力的なコンテンツに多額の投資を行っているにもかかわらず、企業はコンバージョン率の向上や、そのエンゲージメントをROIに転換することに苦労しています。大きな障害のひとつは、顧客がフォームの入力時に直面する問題です。入力項目が多すぎたり、webページの意図に一致する明確な行動喚起につながるボタンがなかったり、ロード時間が遅かったりすることなどが考えられます。これらはすべて、コンバージョンプロセスを妨げる要因となります。
企業は、これらのフォームを、記入しやすく、ガイド付きで、パーソナライズされたエクスペリエンスに変える必要があります。また、web、モバイル、チャットなど、複数のチャネルやデバイスを使用して完了できるものにすることで、顧客がどこにいても対応できます。
Experience Manager Formsは、この問題を次のような機能で解決します。
- ヘッドレスアダプティブフォーム: ヘッドレステクノロジーを使用してオムニチャネルフォームを作成し、信頼できる唯一の情報源からチャネルをまたいでフォームを提供できます。
- パフォーマンスの高いフォーム:Edge Delivery Servicesを使用して、パフォーマンスの高いフォームを配信およびレンダリングし、Core Web Vitalsを完璧に達成することで、バウンス率を低減し、コンバージョン率を向上させます。
- フォームの最適化: Experience Manager Formsは、フォームのコンバージョン率を高める機会を自動的に検出し、フォームのレイアウトやデザインの改善に関する提案を行います。
- ユーザーインタラクション分析: フォーム上のユーザーインタラクション分析をモニタリングし、インサイトを提供することで、コンバージョン率を高めるためにフォームを継続的に最適化します。
- マルチモーダルフォーム: フォームの入力には、webフィールド、会話型チャットボット、画像とのやり取り、スキャンしたドキュメントを使用できます。
- アドビ製品との連携: Adobe Experience PlatformおよびAdobe Experience Cloudとの計画的な統合により、企業はカスタマージャーニーをまたいでフォームをパーソナライズされたエクスペリエンスとして提供できるようになります。
これらのイノベーションにより、顧客は好みの方法でフォームを記入できるようになり、あらゆる課題が解消され、コンバージョン率が向上します。このアプローチにより、エンゲージメントが強化され、放棄率が低下し、インタラクティブでパーソナライズされた体験を提供でき、ビジネスのコンバージョン率が向上します。
Experience Manager Formsを使用して成果重視の体験を迅速に構築する方法に興味はありますか?Adobe Summitで開催されるThe Future of Forms: Experience Success Across The Enrollment Journeyにお申し込みください。
3. 統合ソリューションで業務効率を向上させる
フォームは目的を達成するための手段です。フォームは、リード創出、アカウント登録、ビジネスプロセスの自動化、その他多くの顧客向けセルフサービスユースケースのデータ収集を目的としています。こうしたユースケースで成功を収めるためには、エンドツーエンドの統合ソリューションを構築する必要があります。貴社のチームは、これらの統合ソリューションを構築するために複雑なカスタムコードに頼っている可能性が高いでしょう。Experience Manager Formsには、すぐに使えるコネクタや機能が数多く用意されており、これらのユースケースに対応する統合ソリューションをより迅速に構築できます。
- ブランディング:Experience Manager FormsとAdobe Experience Manager Sitesとの統合により、統一されたコンポジションを使用して、webページとスタイルに一貫性のある、ブランドに即したフォームを簡単に作成、配信できます。
- セキュリティ:複数のプロバイダーによるCAPTCHA機能を使用した、ボットからの保護を提供しています。また、エラーを防止するだけでなく、セキュリティを強化するために、データに対してクライアント側とサーバー側の両方で検証を行っています。
- 自動化:Adobe Experience Managerのワークフローをビルトインで提供するほか、Adobe Workfront Fusion、Microsoft Power Automate、Adobe Marketo Engageとの統合により、ビジネスプロセスやマーケティング活動を自動化します。
- データ処理:柔軟性を確保するためにRESTエンドポイントに送信するなど、Microsoft Dynamics、Salesforce、その他の記録システムなどのCRMにフォームデータを保存できる、すぐに使えるコネクタを用意しています。Experience Manager Formsには、データエンドポイントと統合して、再訪問者のデータを記録システムから事前入力する機能も備わっています。
- ビジネスロジック:ユーザー入力にもとづく動的な入力補助をはじめ、フォームにビジネスロジックを追加できる視覚的なルールエディターが用意されています。また、webのAPIと統合して、ドロップダウンリストなどのオプションをフォームに追加することもできます。
- 最適化とパーソナライゼーション:Adobe AnalyticsをはじめとするExperience Cloudとの統合により、ユーザーエクスペリエンスを継続的に改善し、コンバージョン率を高めるパーソナライゼーションを実現できます。
これらの機能により、マーケティングやビジネスにおけるユースケースに効果的な統合ソリューションを構築する際の開発作業を大幅に削減できます。
当社の顧客が直接紹介するセッション「General MotorsがExperience Manager Formsでエンゲージメントを再定義」にご参加ください。また、当社ブースにも立ち寄って、特別なインサイトをご確認ください。