【イベントレポート】第6回| Adobe Experience Manager ユーザー会

2026年2月5日に第6回となるAdobe Experience Managerのユーザーイベントを、東京海上日動火災保険株式会社にて実施。

テーマは「社内調整、みんな苦労してます x 2025年AEMトピック総ざらい」の2本立てです。花王株式会社 高嶋智也氏と、東京海上日動火災保険株式会社 古川智大氏に、自社の事例を紹介いただくとともに、アドビ 古賀圭一郎と友野直喜が、Adobe Experience ManagerのAdobe Experience Platform AIエージェントの一部を中心としたアップデート情報を共有しました。

社内の承認プロセスをスムーズに進めるためにできる6つのこと

前半は、まず花王の高嶋智也氏が登壇。花王では2015年から約10年にわたり、Adobe Experience Managerをオンプレミス環境で利用されてきましたが、クラウド移行を承認してもらうためのハードルや説得に向けた課題もあり、なかなかクラウドへの切り替えに踏み切れていなかったと言います。

本セッションでは、同社が直面していた課題とともに、社内で承認を得るために実施した具体的な動きを紹介。

「結果だけを見ると順調に見えるかもしれませんが、実際は丁寧にコミュニケーションを重ねてきました。稟議にかける段になってから説明を始めるのではなく、『導入したい』と思い始めた段階から、関係者へ少しずつ情報共有していくことが重要です」と高嶋氏は語り、「2026年末にはクラウド利用の開始を目標に進めています」と述べました。

花王株式会社

デジタル戦略部門 情報システムセンター

カスタマーリレーションシップマネジメント部

高嶋 智也氏

Adobe Experience Managerの活用拡大における社内調整術

続いては、東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)の古川智大氏が登壇。東京海上日動ではAdobe Experience Manager as a Cloud Serviceを導入してから約5年が経ちます。

本セッションでは、東京海上日動だけでなく東京海上グループ全体でのAdobe Experience Manager活用を検討していく中で、法務/経理を含む関係部門と行った交渉や、そのプロセスを通じて得られた知見について、古川氏より詳しくご紹介いただきました。

東京海上日動火災保険株式会社

ビジネスデザイン部 デジタルマーケティンググループ ユニットリーダー

古川 智大氏

今回の経験から、「社内調整を成功させるためには、プランBを持ちながら、相手の立場になって語ることの重要性を学びました」と言う古川氏。専門性の異なる他部署の人や外部の専門家と交渉する際に大切にしたいポイントなど、明日から使える有益なTipsを共有いただきました。

Adobe Experience Managerをさらに進化させる5つのAIエージェント

後半のセッションは、アドビからAdobe Experience Managerの最新技術とAI関連機能について、古賀圭一郎と友野直喜が紹介。

以下はAdobe Experience Cloudの構成図。Adobe Experience Managerは左のコンテンツ領域に属しています。そして、すべてのプロダクトの共通基盤として位置づけられているのが、赤枠で囲まれたAI機能群『Adobe Experience Platformエージェント』となります。

「このAdobe Experience Platformエージェントは日々アップデートされています。今回、紹介する内容は、すでに利用可能なものと、今後提供予定のものが含まれますので、将来的な活用イメージの参考にしていただければと思います」と古賀は語ります。

アドビ株式会社

ACS Senior Account Executive

古賀 圭一郎

続いて登壇した友野は、Adobeが発表しているAdobe Experience Managerの5つのAIエージェントを紹介しました。

  1. Experience Modernization Agent……ページやフォームの更新からサイト全体の移行まで、webサイト上の体験やコンテンツ制作を支援。
  2. Governance Agent ……権限を管理するほか、期限切れのアセット検出や、すべてのコンテンツがブランドガイドラインと法的要件に準拠していることを、自動で確認。
  3. Content Advisor Agent ……ユーザーの意図を解釈し、Adobe Experience Manager全体から最も関連性が高い、承認済みコンテンツを検索し、再利用可能な形で提示。適切なアセットを適切なタイミングで提供。
  4. Content Optimization ……画像や動画などのコンテンツについて、エンゲージメントとコンバージョンを向上させるために、各チャネルに合わせた最適化を支援。
  5. Development Agent ……トラブルシューティング、ビルド自動化、デプロイメントガイダンスなどを通じて、開発者をサポート。

「これらのエージェントを体験していただけるPlayground環境もご用意しています。誰でも申請可能ですので、興味のある方はぜひこちらからアクセスしてください」と友野は語りました。

アドビ株式会社

Solution Architect

友野 直喜

本イベント終了後には、ネットワーキングを実施。「今年もAdobe Experience Managerの契約更新に向けて、数か月前から資料の準備に追われている」「稟議を通すためにROIを算出したり役員に根回ししたり、毎回大変」といった声が聞かれるなど、同じ立場/悩みを持つユーザー同士が率直に情報交換を行う様子が見られました。

アドビのイベントでは、自社だけではなかなか見えづらい他社の取り組みや意思決定のプロセス、現場ならではの工夫について、ユーザー同士で直接、相談/情報交換をできる場が用意されています。これらのイベントはクローズドで開催しているため、参加をご希望の方は、担当のアドビ営業などを通じて、お気軽にご相談ください。

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ユーザー事例:東京海上日動火災保険株式会社

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