MOpsの本質的価値は、マーケティングの生産性/効率性向上:ポッドキャストの聞きどころ
アドビのクラウドサービス「Adobe Experience Cloud」の製品群を活用してCXM(顧客体験管理)に取り組む企業のマーケターをゲストにお招きし、日々のリアルな取り組みなどを聞くアドビのポッドキャスト番組「Marketer’s Talk」。
4回目となる特別編。ゼロワングロース株式会社 取締役 兼 COOの廣崎依久(ひろさき・いく)さんをゲストに招き、「マーケティング業務を統括するMOpsの本質」というテーマでお話をお伺いしました。聞き手は、ニッポン放送の吉田尚記(よしだ ・ひさのり)アナウンサーです。
<ゲスト>
廣崎依久:大学在学中に株式会社マルケト(現アドビ株式会社)にてインターンを経験。その後渡米し、Ed Tech企業のCourseraにてフィールドマーケティングおよびエンタープライズマーケティングオペレーションに従事。アメリカ、シンガポールでマーケティングオペレーションを手掛けた後、ゼロワングロース株式会社に創業メンバーとして参画。同社にて教育サービスの開発、国内外のコンサルティング業務を行っている。2024年9月25日に『レベニューオペレーション(RevOps)の教科書 部門間のデータ連携を図り収益を最大化する米国発の新常識』(MarkeZine BOOKS)を刊行。
<聞き手>
吉田尚記:慶應義塾大学卒業後、1999年に株式会社ニッポン放送入社。以降、アナウンサーのほかにイベント司会などラジオにとどまらず活動。2011年度「第49回ギャラクシー賞」にて「DJパーソナリティ賞」受賞。漫画、アニメ、アイドル、デジタル関係に精通。「マンガ大賞」発起人。現在はメタバースラジオ「ミューコミVR」を担当している。
<パーソナリティ>
小松崎扶美恵(こまつざき・ふみえ):金融機関(投資信託、証券会社、銀行)で一貫してマーケティング業務に携わる、元アドビ製品ユーザー。2018年、アドビ株式会社に入社し、現在はDXインターナショナルマーケティング本部 フィールドマーケティングマネージャーを務めている。
*ポッドキャストの聞きどころは、アドビのポッドキャスト「Marketer's Talk」の内容を抜粋したものです。
第1話:MOpsはマーケティングに欠かせない
廣崎依久さん
廣崎さんは大学在学中に株式会社マルケト(現アドビ株式会社)にてインターンを経験。その後渡米し、シリコンバレーのEd Tech企業でマーケティングオペレーションに従事、2021年からゼロワングロース株式会社に創業メンバーとして参画します。現在は同社にて教育サービスの開発、国内外のコンサルティング業務を担当し、マーケティングオペレーション(MOps)の普及に力を入れています。
そもそもMOpsとは?
廣崎さんは「テクノロジーツールの導入、キャンペーンやデータプロセス管理/運用、組織への教育などを通して、マーケティングが収益にもたらす影響を最大化させる」ことだと語ります。事業活動に関わるセールス部門などを後方支援し、企業の生産性向上や業務効率化につなげることができるといいます。
MOpsの難しさは「こうすべき」という正解がないこと。例えばグローバル企業は、地域ごとのフィールドマーケターが取り扱うデータの種類や運用方法が異なります。グローバルとローカルの間で調整を図りながら、企業の最適解を探っていかなければなりません。
マーケティングに関するテクノロジーツールの数は、約13年間で劇的に増えています。どのツールを導入するか検討するのもひと苦労。多岐にわたる役割のため、欧米ではCMO(最高マーケティング責任者)の「右腕」と見なされ、給与レンジも他マーケターに比べて20〜25%高いそうです。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
『Marketer’s Talk』特別編_#04_01|ゼロワングロース株式会社 廣崎 依久氏、ニッポン放送 吉田 尚記氏|マーケティング業務を統括するMOpsの本質 - CMOの右腕?
・Apple Podcast
・Spotify

第2話:戦略を実現するための「戦術」に目を向けよ
吉田尚記さん
日本国内において、MOpsはどのような位置付けにあるのでしょうか。
廣崎さんがゼロワングロース株式会社に参画した2021年、日本におけるMOpsの認知度は低かったそうです。「ニーズは間違いなくある」と確信し、現在もMOpsの普及に尽力されています。
廣崎さんは日本企業の特徴として「戦略を描いたり施策を立てたりするのは得意だが、結果に効率的につなげるための戦術の設計が弱い」と語ります。ツールを活用して、施策ごとの運用管理を徹底することで、マーケティング効果は飛躍的に高まるといいます。
MOpsに向いている人材について尋ねると、「様々なことに関心を持ち、気に掛けることができる人」と話す廣崎さん。MOpsは万能ではないものの、関係者が求める形を実現しようという他者視点のマインドが欠かせないそうです。
詳しくは、こちらのリンクからポッドキャストでお聴きください。
『Marketer’s Talk』特別編_#04_02|ゼロワングロース株式会社 廣崎 依久氏、ニッポン放送 吉田 尚記氏|マーケティング業務を統括するMOpsの本質 - 日本国内におけるMOps
・Apple Podcast
・Spotify

第3話:MOpsからRevOpsへ
小松崎扶美恵
第3話は再び国外に目を向けて、グローバルにおける次なるトレンドについてお聞きしました。
MOpsのようなオペレーションの改善は、今やマーケティングだけでなくセールスやCS(カスタマーサクセス)にもニーズがあります。そういった背景から、異なる部門間のデータ連携を図り、収益を最大化する「レベニューオペレーション(RevOps)」が注目を集めているそうです。
生成AIなど技術トレンドが日々刷新される環境下で、「どのようにAIを組織に活用するか」「どんなテクノロジーを導入し、組織への浸透を図っていくか」といった問いに、企業は常に対応する必要があります。それゆえ、技術的なバックグラウンドを要するRevOpsは、MOpsよりもさらに高度な人材要件が設定されています。日本でもソフトバンク株式会社がいち早くレベニューオペレーションの部署を立ち上げ、持続的な収益成長を目指していると廣崎さんは語りました。
アフタートークでは、東京大学大学院合格を発表した吉田さんの受験経緯が話題に。これまで聞き役に徹していた吉田さんに、廣崎さんと小松崎が次々と逆質問を。学ぶこと/学び直すことの話に花が咲きました。
『Marketer’s Talk』特別編_#04_03|ゼロワングロース株式会社 廣崎 依久氏、ニッポン放送 吉田 尚記氏|マーケティング業務を統括するMOpsの本質 - オペレーションの未来
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もっと詳しく知りたい方はポッドキャストへ。
そのほか、
- 地域によって異なるMOps事情
- MOps人材に求められる知識と人間性
- MOpsやRevOpsに関する廣崎さんおすすめサービス&カンファレンス
などについて、お話しくださいました。

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ぜひこちらのリンクからポッドキャストをお聴きください。
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