投資会社のVanguardは、その設立方法からして異なっていいます。同社はメンバーであるファンドによって所有されています、つまり、すべての投資家がオーナーでもあるということです。この投資家重視の姿勢が、同社が資産運用の分野で世界的なリーダーである理由です。
同社は、個人、プロのファイナンシャルアドバイザー、大規模な投資を管理する機関投資家など、さまざまなタイプの投資家と協力し、退職プラン、529大学貯蓄プラン、一般投資口座、ファイナンシャルアドバイスサービスなど、さまざまな口座タイプを通じて、多様なミューチュアルファンドとETFを提供しています。しかし、どのようなタイプの投資家であっても、新しい投資商品について知識を深め、口座を開設および管理し、将来に投資するために、同社のwebサイトを利用しています。
「デジタルプラットフォームは、世界中の投資家とリアルタイムで関わることができるため、Vanguardのビジネスにとって非常に重要です。課題は、webサイトが当社の革新的な戦略や投資家を第一に考える姿勢を反映していないことでした」と、同社のマーテックプラットフォーム、エンジニアリング責任者のTherron Hofsetz氏は述べています。
同社のマーテクチームが直面していた最大の課題のひとつは、コンテンツの乱立でした。各事業部門がそれぞれ独自のデジタルプレゼンスを管理する中で、長年にわたり世界的な成長を続けてきた結果、webサイトは管理しきれなくなっていました。同社は、顧客が必要とする場所とタイミングに必要な情報を提供するという、現代の顧客の期待に応える必要がありました。