アドビとSnowflake、パートナーシップを拡大:顧客が企業データを迅速かつ大規模に活用できるように支援

Justin Merickel

03-18-2025

明るい赤色の背景の中央にある、角丸の長方形のフィールドに表示された、アドビとSnowflakeのロゴ下部を横切り、右に向かって曲がるカラフルなストライプ

適切なタイミングで顧客とエンゲージすることは、これまで以上に重要になっています。実際、マーケティングおよびテクノロジー部門の上級管理職の61%が、よりパーソナライズされた体験による顧客エンゲージメントの向上が、2025年の成長に大きく貢献すると回答しています。その一方で、この目標の達成には、いくつかの障壁が立ちはだかっています。具体的には、データのセキュリティ、消費者のプライバシー、統制がとれていない企業データ戦略などが挙げられます。アドビとSnowflakeは共同でイノベーションを追求し、効率的、迅速、シームレスな方法で優れた顧客体験を実現するための重要な機能を開発、統合しています。

アドビとSnowflakeによる最新の共同イノベーションは、次の3つの中核領域に重点を置いています。

  1. 新しいプロファイルエンリッチメント機能により、連合オーディエンス構成のパートナーシップを強化
  2. 安全な双方向ワークフローを通じて、データの構成可能性を拡大
  3. Adobe Experience Platformの新しいデータミラーリング機能により、Adobe Customer Journey AnalyticsとSnowflakeの間でデータを同期可能

双方向のデータアクセスとプロファイルエンリッチメントを連合オーディエンス構成に導入

Adobe Real-Time Customer Data Platform(CDP)およびAdobe Journey Optimizerをお使いのお客様は、連合オーディエンス構成を利用できるようになりました。これにより、マーケターや実務担当者は、より柔軟な方法でデータを管理できます。アドビとSnowflakeのお客様は、次のことが可能になります。

  1. データを移動することなく、Snowflake内の全企業データに容易にアクセスし、Real-Time CDPやJourney Optimizerを含むAdobe Experience Platform上で有望なオーディエンスを作成する。
  2. Snowflake内の豊富な企業データを使用して、Real-Time CDPおよびJourney Optimizerですでに作成されたオーディエンスを、同じワークフローでさらに強化する。
  3. AIおよび機械学習のパイプラインを展開するために、Snowflakeのフルマネージドサービスを使用してモデルを構築およびトレーニングする。これにより、Adob​​e Experience PlatformのAIアシスタントを補完し、ターゲットマーケティングのオーディエンスを強化する。
  4. Snowflakeから連合された企業データとオーディエンスにもとづいて、Adobe Experience PlatformのReal-Time CDPとJourney Optimizerで、オーディエンスをアクティブ化し、エンゲージメントユースケースを強化する。

これらの機能をさらに強化し、最適なテクノロジーを組み合わせて顧客の課題に対応し、新しいユースケースを実現するために、アドビは次のような新しい機能を近日リリースする予定です。

  1. プロファイルのエンリッチメント: マーケターは、Snowflakeのデータセットから、リアルタイムの体験に不可欠な特定の属性や集計を選択できます。これらのデータセットと属性のサブセットや集計を、Real-Time CDPの実用的な顧客プロファイルに保存し、Adobe Journey Optimizerからアクセスできるようになります。これらの強化された属性は、ユーザーのアクションやイベントによってトリガーされると、オーディエンスの作成、強化、エンゲージメントに使用できます。この新しいユースケースとワークフローにより、リアルタイムのセグメンテーションやパーソナライゼーションのために、連合オーディエンスの属性を利用できるようになります。
  2. 双方向のデータ同期: この新しいワークフローを使用して、データを移動することなく、Real-Time CDPおよびJourney Optimizerのリアルタイム顧客プロファイルに保存されているデータにアクセスできます。アドビ製品に保存されている、Edgeおよびストリーミングイベントベースのオーディエンスを、Snowflake内の他のオーディエンスやテーブルと組み合わせて、オーディエンスの分析ワークフローやモデルのトレーニングなどを強化できます。

この堅牢な機能により、特定のユースケースに最適なデータセットの保存場所を決定できます。また、データの不必要な重複を排除できます。セキュリティとガバナンスを最優先に考慮した、シームレスなユーザーエクスペリエンスを提供します。

企業データと顧客インサイトのギャップを埋める

アドビは、Adob​​e Customer Journey AnalyticsとSnowflake間で顧客データを自動的に同期する、強力な新機能をAdobe Experience Platformに導入します。この新しいデータミラーリング機能により、企業のSnowflakeインスタンスとAdob​​e Customer Journey Analytics間で、顧客データをシームレスかつ正確に同期できるようになります。これにより、時間のかかる手作業による同期が不要になり、最新かつ正確な顧客データにアクセスできるようになります。

新機能の主な利点

  1. データの正確性: データの挿入、更新、削除は、SnowflakeからAdob​​e Customer Journey Analyticsに自動的に反映され、最新かつ正確な顧客データを使用してカスタマージャーニー分析を実行できます。
  2. 運用効率の向上: Adob​​e Experience Platformのこの新しい機能により、SnowflakeとAdob​​e Customer Journey Analytics間でデータが自動的に同期されるため、手作業による更新やコードを多用するデータ変換が不要になります。データミラーリング機能により、ヒューマンエラーのリスクを低減し、IT部門やビジネスインテリジェンス部門の作業時間を大幅に短縮できます。
  3. カスタマージャーニーの包括的な可視化: SnowflakeのデータをAdob​​e Customer Journey Analyticsに統合することで、オフラインデータとデジタル行動データをより簡単に統合し、カスタマージャーニー全体を把握できます。顧客体験を包括的に捉えることで、顧客の行動、好み、傾向に関するより深く実用的なインサイトを獲得し、優れた顧客体験を設計して提供できるようになります。

共通の顧客のために価値を向上

アドビとSnowflakeが共同開発したこれらのソリューションにより、より多くの価値を創出し、システムをまたいで効率性を向上させ、ガバナンスとプライバシーを最重要課題として常に考慮できます。  アドビとSnowflakeは、業界の動向を継続的に調査し、顧客中心で関連性の高いエクスペリエンスの安全な提供を妨げる、様々な障壁を排除しています。

Justin Merickelは、アドビの分析およびビジネス開発担当バイスプレジデントです。Adob​​e Customer Journey Analytics、Adob​​e Analytics、Adob​​e Mix Modelerなどのアドビ製品だけでなく、Adobe Experience Cloudのテクノロジーパートナーシップを統括しています。2012年、アドビがEfficient Frontierを買収したことでアドビに入社。Efficient Frontierでは、マーケティングおよび新製品開発担当バイスプレジデントを務めていました。Efficient Frontierに入社する前は、Yahoo!でカテゴリ開発担当マネージングディレクターを務めていました。キャリアの初期段階では、分析およびマーケティング分野でリーダーの役割を担っていました。Justinは、Hamilton Collegeで数学の学士号を取得しています。