マーケティングミックス(4P)とは

新しい製品やサービスを展開する際には、しっかりとしたマーケティング戦略を構築しておく必要がありますが、何から手をつければいいのかわからないこともあります。たとえ過去に成功した戦略でも、マーケティングの状況は日々変化しているため、昨日は機能したことが今日は機能しないかもしれません。

マーケティングミックスは、マーケティングの4Pとも呼ばれ、マーケットの正しい方向性を示す指針となります。4Pから成る基本的な戦略は、あらゆる製品やサービスのマーケティングプランの構築と実施に役立ちます。そして、戦略を実施するためには、適切なツールを見つける必要があります。

ここでは、マーケティングミックスと4Pに関して簡単に解説します。

マーケティングミックスとは

マーケティングミックスとは、製品やサービスを販売するために顧客にアプローチするための一連のツール、戦略、手法のことです。 マーケティングの4Pである製品、価格、流通、プロモーションから始まり、特定の顧客をターゲットにしたさまざまなマーケティングメッセージ、広告プラットフォーム、プロモーション施策に焦点を当てます。

マーケティングミックスは、ひとつの方向に進むのではなく、幅広い選択肢をカバーするものです。製品のライフサイクル全体のプランを明確にし、その過程でより戦略的な意思決定をおこなうのに役立ちます。取り組みを多様化すれば、より多くの人々にリーチすることができます。

企業はマーケティングミックスを利用して、製品が何であり、誰のためのものであるかを定義し、それに応じた価格を設定し、特定の顧客に向けてブランドメッセージを展開し、商品をどこで販売、プロモーションするかを決定します。

マーケティングの4Pは、1950年代にハーバード・ビジネススクールのNeil Borden教授が「The Concept of the Marketing Mix」という論文で初めて紹介したものです。同氏は、1948年に同僚のJames Culliton教授が著した論文からこのアイデアを得ました。その論文では、マーケターのことを、食材を組み合わせて、他の人が真似をすることができる優れたレシピを作成するシェフに例えていました。同氏はこのアイデアを非常に気に入り、「マーケティングミックス」という言葉を生み出し、講義や出版物で使い始めたのです。

1950年代以降、マーケティングは大きく変化しましたが、マーケティングの4Pは、マーケターがマーケティング戦略の立案や構築に用いる定番の手法として、今も利用されています。

マーケティングの4Pとは

マーケティングの4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の4つです。製品やサービスを取り巻く状況に応じて、マーケターがPのうちのひとつまたはふたつに重点を置くこともあります。マーケティングミックスに対しては、さまざまなアプローチをとることができます。

マーケティング部門では、4つのPをフレームワークとして利用し、顧客の立場で製品を捉えるために役立てています。顧客が誰で、どの程度の価格まで受け入れるのかを把握できれば、製品に競争力のある価格を設定し、顧客が購入したい場所で販売することができるようになります。マーケティングミックスは、その具体的な内容をより深く掘り下げるために役立ちます。

製品

まず、製品を明確に定義します。何をするものか、どのように機能するのか、誰のためにあるのか、どのような利点があるのかなどを明確にします。競合他社が同様の製品をどのように定義しているのかを念頭に置き、差別化するべきです。

価格

価格も不可欠の要素です。価格を決め、その価格を設定した理由を明確にし、どのような人々がそれを購入できるのかを考えます。たとえば、競合商品よりもかなり安い価格設定にすることで差別化を図ることができます。また、高級志向の顧客に向けて販売するのであれば、高い価格設定にして高級店で販売することもできます。

流通

流通とは販売する場所のことです。その場所で販売する理由と、それが自社や顧客にどのような利点をもたらすのか、考えてみましょう。デジタルコマースに適した製品やサービスもあれば、実店舗での販売が適していることもあります。その両方における販売が、効果的な場合もあります。多くの場合、顧客は、特定の場所で購入できることを期待しています。

プロモーション

プロモーションとは、顧客に製品について知らせ、購買意欲を高めるためにおこなう、あらゆる活動を指します。これには、広告、コンテンツマーケティング、メール施策、ソーシャルメディアマーケティングなどがあります。プロモーションとは、製品やサービスを宣伝する方法と場所を意味しています。

マーケティングミックスのその他の概念

マーケティングミックスという考え方は、固定的なものではありません。製品やサービスの市場が時間の経過とともに変化する中で、更新され、進化し続けています。そのため、マーケターの中には、4Pを拡張してビジネスの新たな側面を含めている人もいれば、完全に変更している人もいます。

従来のマーケティングの4Pは有用なツールですが、他にも考慮すべき概念がマーケティングミックスにはあります。

7P

4Pのマーケティングミックスは、特に製品に向いています。サービスを販売する企業が増えるにつれ、サービスのマーケティングの柔軟性を高めるためのPが追加されました。7Pの他の3つのPは、次のとおりです。

8P

マーケターの中には、さらに8つ目のPとして Partner(パートナー) を加える人もいます。パートナーとは、顧客に製品やサービスを提供する代理店など、販売やロジスティクスに関する関係者を意味しています。このアプローチでは、製品に関わる最初から最後まであらゆる範囲をカバーすることができます。

9P

9つ目のPは、Passion(情熱)で、 売り手の製品に対する熱意のことです。たとえば、携帯電話ショップの店員が、自分たちが販売している新しい携帯電話を気に入っていれば、それをプロモーションするのはずっと簡単です。店員の情熱が、顧客の購買意欲を刺激することもあります。

4C

デジタルの製品やサービスを販売する場合、マーケティングに4Cアプローチを利用することができます。4Cは、4Pをデジタル市場向けに再構築したものです。4つのCは次のとおりです。

マーケティングミックスのどの形を取り入れるかに関わらず、明確な構造から始めることで、あらゆる製品やサービスに関する効果的なマーケティング戦略を構築することができます。

マーケティングミックスを活用した戦略の構築

マーケティングミックスは、短期や長期を問わず、あらゆるマーケティングプランに不可欠なものです。マーケティングミックスは、製品やサービスのターゲットとなるオーディセンスを絞り込むための道しるべとなり、市場調査のガイドとなります。また、優れたマーケティングミックスは、ブランドアイデンティティを強化し、顧客の行動に迅速に対応するための柔軟性をもたらします。

マーケティングプランを強化する理由

4Cであれ何であれ、マーケティングミックスをマーケティング戦略の基礎にすることができます。より多くの要素を考慮すればするほど、マーケティングプランはより強固なものになります。自社に適したマーケティングミックスを使用してコンテンツマーケティング戦略を構築する方法を学ぶことが不可欠です。

1.顧客のニーズを把握する

最初のステップは、人々が何を必要としているかを調査することです。これをおこなうための効果的な方法には、次のようなものがあります。

2.マーケティングミックスへのインサイトの活用

データを収集したら、回答やインサイトを4つのPに当てはめて分析します。次のことを明らかにしましょう。

3.戦略の調整

受け取ったフィードバックをもとに、マーケティング戦略を調整することができます。たとえば、価格を下げる、他の小売企業で販売する、オンラインで販売するなど、顧客がより購入しやすいようにする必要があるかもしれません。

マーケティングミックスを取り入れる

マーケティングミックスの内容は、業界、コマースモデル、顧客層に合わせて拡張、調整して最適化することができます。しかし、使用する P が 4 つであろうと 9 つであろうと、マーケティングミックスは何十年にもわたって効果的なツールであり続けています。

次のマーケティング施策を、4つのPまたはCにもとづいて構築することから始めましょう。自社の製品やサービスにとって、Pを追加する必要があるかどうかは、取り組みを進めるうちにわかります。

Adobe Marketing Cloudは、コンテンツの管理、メッセージのパーソナライズ、マーケティング施策の実施、緊密な顧客関係の構築に役立ち、B2CおよびB2Bの見込み客を顧客に転換するのを支えます。Adobe Campaignがどのように顧客データを活用し、魅力的なマーケティング施策を生み出すのか、製品ツアーでご確認ください