Adobe MAX 2023におけるデジタルエクスペリエンス関連の発表
米国・ロサンゼルスでは、2023年10月10日から12日まで、クリエイターの祭典であるAdobe MAX 2023が開催されました。期間中いくつかの新発表がありましたが、本記事ではデジタルエクスペリエンスに関連が深い発表を速報としてピックアップいたします。
※詳細な内容は各リンク先のプレスリリースの原文をご確認ください。
もくじ
- アドビ、「Adobe GenStudio」を公開 Adobe Fireflyモデルのカスタマイズ機能で企業のコンテンツサプライチェーンを加速
- アドビ、Adobe Experience Manager Sitesの最新バージョンで顧客体験を再構築
- Havas、Adobe GenStudioおよびAdobe Fireflyを活用してコンテンツサプライチェーンを促進
アドビ、「Adobe GenStudio」を公開 Adobe Fireflyモデルのカスタマイズ機能で企業のコンテンツサプライチェーンを加速
生成AIテクノロジーであるAdobe Fireflyを中核に、Adobe Creative Cloud、Adobe Express 、Adobe Experience Cloudを統合した、エンドツーエンドの新しい企業向けソリューションが発表されました。急増するコンテンツ需要への対応を支援します。企業はマーケティングおよび制作のワークフローにおいて、ブランドイメージに沿ったコンテンツのスケーラブルな展開が可能になります。
また、Adobe Fireflyをカスタマイズし、自社のブランドガイドラインやニーズに合わせられるようにする一連の新機能も発表されました。例えば、10~20枚の画像があれば、Adobe Fireflyモデルを即座にカスタマイズし、組織内の誰もが商用的にも安心でブランドイメージに沿ったコンテンツを生成できるようになります。
アドビはAdobe GenStudioを自社のデジタルマーケティングやAdobe MAXのようなイベント制作に活用しており、例えばAdobe MAXでは、最大のハイライトとなるメインステージでの基調講演で使われる画像や映像の構想や強化にAdobe Photoshopの生成塗りつぶしが活用されています。
アドビ、「Adobe GenStudio」を公開 Adobe Fireflyモデルのカスタマイズ機能で企業のコンテンツサプライチェーンを加速
アドビ、Adobe Experience Manager Sitesの最新バージョンで顧客体験を再構築
パーソナライズされたコンテンツを今までより素早く展開していくことが求められるエンタープライズ企業のために、Adobe Experience Manager Sitesにおけるメジャーアップデートが発表されました。
Edge Delivery Servicesと呼ばれる新機能により、コンテンツの制作から公開、改善まで、より迅速にかつ効果的に実施できるようになります。
24 Hour Fitness、Hanesbrands、Merative、PGA TOUR、サンスター、Volvo Trucks、WESCO Internationalなどのグローバル企業がすでにAdobe Experience Manager Sitesを導入しています。
新機能のEdge Delivery Servicesにより期待できる効果
- Webサイトパフォーマンスの向上
- Adobe Experience Manager Sitesはサイトのロード時間と応答性を劇的に改善するため、マーケターはSEOランキング、トラフィック、コンバージョンを高めることができます。この製品は、主要なパフォーマンス指標(Core Web VitalsやGoogle Lighthouseスコアなど)を追加開発なしで最大化する機能を備えたCMSです。これにより、企業はより高いランクを獲得し、ページを迅速に公開し、顧客の関心を維持することができます。
- Webコンテンツの最適化
- 新しい組み込みのテストツールでブランド体験を迅速にテストできるため、マーケティング部門はどのコンテンツがエンゲージメントとコンバージョンを促進しているのかを深く理解できます。テストを迅速に実行してインサイトを取得、webページやモバイルアプリの要素を微調整・最適化することで、エンゲージメントとコンバージョンを高めることができます。
- オーサリングの簡易化
- ドキュメントベースのオーサリングの実現により、コンテンツ管理はすべてのマーケターにとって迅速でアクセスしやすいものに生まれ変わりました。Adobe Experience Managerは、Microsoft WordやGoogle Docsのような使い慣れた生産性ツールを活用し、あらゆるマーケターがwebページをすばやく作成・編集できる唯一のCMSです。webやモバイルアプリの顧客体験のレイアウトやページ構造の調整も、ドラッグ&ドロップの簡単操作で行なえます。
アドビ、Adobe Experience Manager Sitesの最新バージョンで顧客体験を再構築
Havas、Adobe GenStudioおよびAdobe Fireflyを活用してコンテンツサプライチェーンを促進
フランス・パリに本社を置く総合広告代理店のHavasとアドビはパートナーシップの拡大を発表し、エージェンシーのコンテンツワークフローをエンドツーエンドで変革し、よりスマートで効果的なコンテンツサプライチェーンを実現していきます。この提携により、Havasのすべてのエージェンシーが、アドビの生成AIを活用してより効率的にパーソナライズされた顧客体験を提供できるようになります。
HavasはAdobe GenStudioを採用することで、アドビの生成AIモデルであるAdobe Fireflyに直接アクセスできるようになるため、商用利用しても安全なコンテンツを生成することができます。Adobe GenStudioのシームレスなコラボレーション機能により、部門を超えて、チームがリアルタイムでコンテンツを作成、編集、配信できるようになります。
なお、Adobe Creative Cloudなどデジタルメディア領域の発表に関しては、弊社製品担当による解説動画をご覧ください。Adobe Fireflyのアップデートをはじめ、数多くのイノベーションが発表されています。
【CC道場 #457】Adobe MAX 2023 爆速レポート | アドビ公式
Adobe GenStudioやコンテンツサプライチェーン、Adobe Experience Managerに関することはぜひアドビ プロフェッショナルサービスにご相談ください。
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