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用語集:用語

コンテンツ管理システム:Content management system(CMS)

クイック定義

コンテンツ管理システム(CMS)とは、コンテンツを作成して、管理し、デジタルチャネルを通じて提供することのできるソフトウェアアプリケーションおよび一連のツールと機能のことです。

重要ポイント

 

CMSは、コンテンツを作成、編集、公開するプロセスを効率化し、マーケターが詳細に制御できるようにします。 

優れたCMSはコンテンツを提供するだけはありません。ワークフロー管理機能、アセットを容易に保存したり取得したりする機能、他のシステムと容易に統合できる機能、パーソナライズされた顧客体験を提供する機能を備えています。

従来のCMSプラットフォームはHTMLベースのweb体験を提供する目的で構築されていましたが、現在はチャネルの急増に合わせて進化しています。

企業はWordPressやJoomla、Drupalなどの無料のオープンソースCMSシステムを利用することも、有料ソフトウェアを購入することもできます。


コンテンツ管理に関する様々な疑問に、Karthik Muralidharanが回答します。Karthikは、アドビのコンテンツ管理システムであるAdobe Experience Manager Sitesのプロダクトマーケティングチームに所属しています。以前は管理コンサルタントとして、顧客関係管理やチャネルの有効性、顧客インサイト、顧客ロイヤルティといった分野で経験を積んできました。Adobe Experience Manager Sitesチームでは、セールスチームと協力して製品メッセージの作成を支援しています。

質問:CMSとは何ですか?

回答:CMSとは、デジタルコンテンツを作成、提供するためのソフトウェアアプリケーションです。CMSを利用すれば、デジタル体験を容易に編集し、webやその他のデジタルチャネルに公開できます。基本的には、企業と顧客体験の間にあるレイヤーであり、この仕組みを通じてデジタルコンテンツを調整し、サイト訪問者に提供します。

質問:CMSはどのように機能しますか?

回答:CMSはアプリケーションです。コンテンツを提供するためにCMSが必要なわけではありません。HTMLコードを記述すると、それが顧客体験に変換されて公開されます。しかし、webサイトの構造からユーザーがクリックできるコンテンツまで、コードを記述してあらゆる要素のスタイルを指定する必要があります。また、顧客体験を定期的に更新することも課題となります。つまり、CMSは、ユーザーインターフェイスを提供し、コンテンツの提供プロセスを効率化するソフトウェアとして機能します。

CMSは、必要なあらゆる作業の上に重ねられるレイヤーとなります。コンテンツを非常に容易に提供、更新できるツールや機能がまとめられており、手作業であらゆるコードを記述する必要はありません。  CMSでは、タイトルやテキスト、ヘッダー、ナビゲーションバーなど、webサイトのあらゆる一般的な機能のコンポーネントを構築できます。これらのコンポーネントは再利用可能なので、大量の開発作業をおこなわなくても、容易に新しいページを作成したり既存のページを更新したりできます。

CMSを使用していない場合は、そうした作業のたびにハードコーディングをおこなわなければなりません。CMSでは、webサイトの構成要素となるコンポーネントを作成してから、コンテンツを顧客体験に組み込みます。公開済みや提供済みのコンポーネントを追加、編集する場合は、CMS内で直接作業が可能です。

質問:CMSの主な機能は何ですか?

回答:CMSには使いやすさが求められます。マーケターがドラッグ&ドロップでコンポーネントを操作し、ページや顧客体験を容易に設計、編集できるツールが必要です。厳密にはコンテンツの提供にCMSが必要なわけではないので、使いやすさがCMSの主要な条件になります。それらの作業はすべて、コードを記述することで実行できます。しかし、CMSを利用すれば、マーケティングチームがコンテンツを容易かつ直観的に作成、公開、利用できるようになります。

CMSには、ワークフローツールなどの機能も求められます。100名の担当者がコンテンツの提供に関わっている場合もあります。コンテンツ作成に特化した担当者や、コンテンツを承認する必要があるビジネスマネージャーがいる場合があります。コンテンツによっては、法務チームによる審査が必要な場合もあるでしょう。

公開前に適切な担当者がコンテンツを確実に承認、確認できるように、こうしたワークフローをすべて設定しておく必要があります。CMSは、あらゆる作業がスケジュールどおりに管理され、完了していることや、コンテンツが適切な担当者によって確認されていること、古いコンテンツが削除されていることを確かめるための個別のゲートチェックとして機能することが求められます。

また、CMSの主な機能としては、他のシステムと容易に統合できることも必要です。CMSにwebサイトやweb体験を提供する機能があっても、コマース企業や小売企業の場合は、決済ボタンや在庫情報など、web体験と連携するコマースシステムも利用しています。CMSには、コマースシステムやCRM、ドキュメント管理システムのほか、web体験と統合する必要があるその他のシステムと連携する機能が求められます。

また、コンテンツ管理システムは、コンテンツだけを扱うものではなくなっています。現在では進化して、一定レベルの分析機能とパーソナライゼーション機能が追加されています。こうした機能は、CMS自体に組み込まれているケースと、他のシステムとの統合によって追加されるケースがあります。コンテンツを提供するだけでは不十分で、コンテンツのパフォーマンスや、コンテンツのターゲットオーディエンスを設定する方法を把握することも重要です。CMSには、こうした機能がネイティブで組み込まれていることが求められます。最低でも、そうした情報を提供するシステムと容易に連携できる機能が必要です。

実際、一部のCMSには、コンテンツを保存できるコンテンツライブラリやアセットライブラリが組み込まれています。そうしたライブラリがない場合は、USBメモリやDropboxにコンテンツを保存するかもしれません。しかし現在では、デジタルアセット管理(DAM)システム内に一定レベルのコンテンツストレージがあることが、CMSの主要機能のひとつになっています。

CMSに求められる最後の重要な機能は、複数のチャネルにコンテンツを提供できる機能です。多くのCMSでは、当初、webチャネルへのコンテンツ提供のみを想定していました。しかし現在では、モバイルアプリや音声アシスタント、IoTデバイスシングルページアプリケーションなどの最新のアプリ体験があります。こうした様々な顧客体験にもコンテンツが必要なことに変わりはありませんが、当初のCMSは、それを想定した作りになっていませんでした。そのため、最新のCMSには、webだけでなくあらゆるチャネルにコンテンツを提供できる機能が必要です。

多くの企業が、モバイル体験用のコンテンツが必要な場合に、CMSでは対応できないという考え方から依然として脱却できていないので、モバイル体験用のコンテンツを別に作成しています。しかし、あらゆるコンテンツをひとつのCMS内で作成してから、あらゆるチャネルに同じ顧客体験を提供する方が効果的です。

質問:CMSを使用する利点は何ですか?

回答:CMSでは、顧客体験の構造を構築するだけでなく、そこに画像やテキストなどのアセットを組み込むこともできます。ワークフロー機能があるので、チームの他のメンバーと迅速なコミュニケーションを図り、様々なチームメンバーに作業を割り当てることができます。CMSはコンテンツ作成プロセスを効率化し、関与する様々な担当者やチームを管理するのに役立つほか、webページや顧客体験にコンテンツを提供できます。CMSでは、顧客体験の構造とコンテンツをHTMLコードに変換する処理をおこないます。このコードは、webで読み込み、最終的なフォーマットや、他のチャネルで使用できる別のフォーマットで表示できます。

この処理は、開発者が手作業でおこなうこともできますが、長い時間と多大なリソースが必要となります。CMSを使用する利点は効率を高めるだけではありません。使いやすいので、マーケターが顧客体験のデザインをより詳細に管理し、必要な編集作業をすばやく行えるようになります。デジタル体験は、企業のマーケティング戦略において非常に重要ですが、デジタルの世界は複雑です。マーケターはコンテンツを作成、共有する必要がありますが、webサイトを一から作成するのに必要なスキルセットを備えていない場合もあります。マーケティングチームがコードの記述方法を知らなくても、顧客のニーズに合ったコンテンツを継続的に作成、共有するという本来の業務にCMSが役立ちます。

質問:通常は独自のCMSを構築しますか?それともサードパーティのシステムを使用しますか?

回答:大規模な企業のほとんどが、CMSを利用しています。小規模な企業では、自社のニーズに合わせて思い通りに機能するソリューションが必要なため、システムを構築する場合もあります。しかし、独自のシステムを構築する場合は、それを保守、管理しなければならないうえに、ニーズの変化に合わせて更新する必要があります。デメリットは、他社が管理するソフトウェアを使用する場合もある中で、システムを継続的に稼動させるための作業に多大な時間がかかるという点です。

企業は特に初期段階で独自のCMSを構築します。そうした企業は自社のニーズに特化したものが必要であり、多額の予算を割くのは避けたいと考えています。または、WordPressのようなソリューションを使用します。これはごく基本的ですがコストが低く、作業を遂行できる様々なプラグインが用意されているソリューションです。しかし、そうした企業は、CMSで重要なのはコンテンツを作成、公開する機能だけではないことをやがて理解します。そこで、コンテンツを大規模に提供する際に必要となるワークフロー管理やその他のツールを検討することになります。

質問:CMSを活用するうえで、どのような課題に直面しますか?

回答:従来のCMSはwebコンテンツ管理向けで、どれもがwebにコンテンツを提供することを想定した作りになっていました。しかし現在では、モバイル音声アシスタント、IoTなどのチャネルが急増しています。マーケターは、webサイトだけでなく、スマートフォンアプリやAmazon Echoデバイスにもコンテンツを提供する方法を把握する必要があります。こうした新しいチャネルが増え続けていることで、それらのチャネルに合わせてシステムを再構築したり、新しいシステムを構築したりすることが困難で、機能の拡張が難しくなっています。

また、企業がカスタマイズ項目を増やしすぎて課題が生じる場合もあります。カスタムコンポーネントを多く構築すれば、エラーが生じる可能性が高くなり、テストや管理に要する時間も長くなります。ある程度のカスタマイズは常に必要ですが、過度なカスタマイズをおこなうと、将来問題が発生する可能性が高くなります。CMSの管理は多大な手間とリソースを要します。継続的なメンテナンス、テスト、セキュリティが必要なことや、ソフトウェア更新時にコストのかかるアップグレードプロセスが必要になることなどがその一因です。