アドビ、ヘルスケア分野のデジタルトランスフォーメーションを加速する「Adobe Experience Cloud for Healthcare」を発表
「Adobe Experience Cloud for Healthcare」により、デジタルトランスフォーメーションを医療サービス体験に拡大
消費者は、ショッピングやオンラインバンキング、旅行の予約など、生活の場面で当たり前となったパーソナライズされたデジタル体験を、ヘルスケア分野でも同様に期待しています。
患者や医療サービス会員にとって信頼できるパートナーとなることを目指すヘルスケア企業は、消費者の個人情報を保護しながら、複数のチャネルで文脈に応じた適切な体験を提供する必要があります。アドビは、「Adobe Experience Cloud for Healthcare(英語)」により、Adobe Experience Cloudの顧客体験管理機能をヘルスケア業界にも拡大します。この、HIPAA(米国の医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)に準拠した包括的なソリューションは、Adobe Experience Cloudアプリケーション群を基盤に構築されており、ヘルスケア企業がケアの質を向上させ、コストを削減し、デジタルケアの変革を加速させることを可能にします。
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安全でパーソナライズされたデジタル体験
今回発表したヘルスケア特化型のソリューションは、2022年初頭に米国での提供開始を予定しており、Adobe Experience Platform、Adobe Real-Time Customer Data Platform(CDP)、Adobe Journey Optimizerなど、HIPAAに準拠(HIPAA-Ready)したAdobe Experience Cloudアプリケーションが含まれます。現時点でHIPAAに対応しているアドビアプリケーションには、Adobe Marketo Engage、Adobe Experience Manager as a Managed Service、Adobe Connect as a Managed Service、Adobe Sign、Adobe Workfrontなどがあります。
Adobe Experience Cloudの機能をヘルスケア向けに拡張することで、保険や医療サービスの支払人、提供者およびライフサイエンスや製薬企業は、個人データを安全なかたちでリアルタイムに反映したオムニチャネル体験を実現し、パーソナライズされたデジタル体験を創造・提供することが可能になります。
「Adobe Experience Cloud for Healthcare」の主な機能
データドリブンな意思決定:Adobe Real-Time CDPにより、アドビは統合されたヘルスケアおよび消費者データを活用して実用的なインサイトを導き出し、患者や会員の体験を向上させます。統合された患者データはリアルタイムに更新されるため、ヘルスケア企業は、個人のニーズに合わせてパーソナライズされた提案やリマインダーを作成し、提供することができます。
業界標準への準拠:Adobe Experience Platformは、ヘルスケア業界の標準に基づいた独自のプライバシー、セキュリティ、およびガバナンスのインフラストラクチャを提供するため、適切な用途に範囲を限定しつつ適切なタイミングでデータを効果的、有意義かつ安全に利用することができます。
ヘルスケアならびにライフサイエンスのエコシステムを統合:Accenture、Deloitte、Microsoft、Veevaなどの業界のデータ、テクノロジー、導入パートナーとのシームレスな統合により、ヘルスケア企業は、重要な営業およびマーケティングのワークフローや、患者・会員データを簡単かつ安全に管理することができます。これにより、アウトカムの改善、コスト削減、顧客ロイヤルティの向上を図れます。
ヘルスケアおよびライフサイエンス分野における業界最高峰の体験を提供するため、業界を牽引するヘルスケア企業が本ソリューションの早期アクセスプログラムに参加しています。また、Pfizer、Mercy Health、Roche Diagnostics、CommonSpirit、Change Healthcareなどの企業は、すでにAdobe Experience Cloudアプリケーションを使用して、デジタルヘルスケア体験を変革しています。
※本記事は、2021年8月10日(米国時間)にアドビのヘルスケア分野の業界ストラテジー&マーケティング部長、トーマス スワンソン(Thomas Swanson)がが投稿したブログの抄訳版です。