LTVとは、ビジネスの指標として使われる概念で、顧客と企業の長期的な関係において、ある顧客が生涯を通じて企業にもたらす価値を示します。LTVは「Life Time Value」の略語で、日本語では「顧客生涯価値」と訳され、用いられています。ここで言う「顧客」は、B2Cの場合にはひとりの消費者、B2Bの場合には1社の取引先と読み替えることができます。そして「生涯」とは、そのひとりの顧客、あるいは1社の顧客が、自社と取引を開始してから終わるまでの期間、すなわち顧客ライフサイクル全体を意味します。そして、顧客ライフサイクル全体のなかで、その顧客との取引からどれだけの利益がもたらされるのか、顧客から得られる利益の総額がLTVとなります。 一般的に、企業やブランド、サービス、製品に対して抱いているロイヤリティ(愛着)が高い顧客ほど、顧客ライフサイクルにおいて、繰り返し商品やサービスを購入してくれる可能性があり、LTVが高いといえます。
対して、既存顧客の場合、良好な関係を維持することさえできれば、リピート購入や紹介による顧客の拡大が期待できます。アメリカのコンサルティング企業であるBain & Companyのフレデリック F ライクヘルド氏は、新規顧客を開拓して利益を得るコストに比べて、既存顧客を維持して利益を得るコストは5分の1で済むと提唱しています。こうしたことから、既存顧客との関係を良好にするマーケティングが重視されるようになり、その関係性を数値として可視化できるLTVに注目が集まるようになりました。
マスマーケティングからOne to Oneマーケティングへ
顧客の嗜好の多様化や、インターネットの普及による購買行動の変化などを受けて、企業のマーケティングは不特定多数に向けたマスマーケティングから、顧客の嗜好に応じたOne to Oneマーケティングへと移行しました。One to Oneマーケティングでは、それぞれの顧客ときめ細やかなコミュニケーションをとり、ロイヤリティを高めてもらうことが重要であるため、必然的にLTVも重視されるようになったと考えられます。
LTVを向上させるには、既存顧客のデータを活用し、それぞれと丁寧に向き合うOne to Oneマーケティングが欠かせません。アップセルやクロスセル、メールマーケティングなどを効率的に、かつ有効に行うには、MA(マーケティングオートメーション)の導入がおすすめです。 MAは、主にリード(見込み顧客)の管理や育成を効率的に行うために活用されています。具体的には、下記のようなシーンで活用することが可能です。