成功するデジタルマーケティング施策とは?事例から学ぶ

Successful digital marketing campaign examples

デジタルマーケティング施策は、マーケティング戦略の中核を担うものです。経営陣やマーケターは、ビジネスを成功に導く、優れたデジタルマーケティング施策とは何かを理解している必要があります。

この記事では、デジタルマーケティング施策の概要と成功事例を解説します。優れたデジタルマーケティング施策を展開し、成功を収めている企業の事例から学びましょう。

主な内容:

  1. Airbnb
  2. ユニクロ
  3. American Express
  4. Slack
  5. Dove
  6. Lyft
  7. Red Bull
  8. Sephora
  9. Heineken
  10. JetBlue

デジタルマーケティング施策とは?


デジタルマーケティング施策とは、オンラインで自社を宣伝するための戦略的な取り組みのことです。その目的は、適切なデジタルチャネルを通じてブランド認知度、エンゲージメント、ターゲットオーディエンスのコンバージョンを向上し、ビジネスを成長させることにあります。

デジタルマーケティングでは、ソーシャルメディア、電子メール、動画、ブログ、チャットボット、ディスプレイ広告など、さまざまなチャネルを通じて、オーディエンスとつながります。

ダイレクトメールや屋外看板などの従来のマーケティング手法にもある程度の価値はありますが、多くの企業がデジタルマーケティングに投資しているのは、単純に高い効果が期待できるからです。デジタルマーケティング施策には、次のような利点があります。


デジタルマーケティングなら、ほぼあらゆる方法で消費者にリーチできるようになります。しかし、選択肢が多いため、ターゲットオーディエンスに最適なデジタルマーケティング戦略を判断するのは、容易なことではありません。そのため、既に成功を収めているデジタルマーケティング施策を研究することが重要です。

デジタルマーケティング施策の事例

デジタルマーケティングに先進的に取り組んでいる企業では、さらなる成果を生み出すために努力し、リソースを投入しています。ここでは、デジタルマーケティング施策の成功例を紹介し、世界のビジネスリーダーが、どのように適切なメッセージをタイミングよく配信し、効果的にターゲティングしているのかを解説します。

1.Airbnb

Airbnb campaign example

https://www.youtube.com/watch?v=aA6UaOAaJaI

2021年、Airbnbは「Made Possible By Hosts」という施策を実施し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用した「Forever Young」動画を配信しました。スライドショー形式の動画では、情緒的なサウンドトラックに合わせて旅行写真を紹介し、顧客がAirbnb物件で楽しく過ごしている様子がうかがえます。

この動画では、Airbnbの魅力的な物件やアクティビティをさりげなく紹介するだけでなく、Airbnbで旅行を予約する際の高揚感も強調しています。ナレーションがなくても、「思い出に残る旅に出ませんか」とオーディエンスに訴えかけることに成功しています。

この施策は、世界中で1,700万回という驚異的な再生回数を記録しました。同社のソーシャルメディア施策は、ホストと宿泊客の両方をターゲティングし、物件の掲載と予約を促進することで、大きな成功を収めました。

Airbnbの事例から、次のことを学ぶことができます。

2.ユニクロ

カジュアル衣料品を販売するユニクロは、オーストラリア市場でヒートテック製品の売上を伸ばすための、革新的な方法を求めていました。同社は、オムニチャネル体験を通じて、実店舗とオンラインの両方で顧客にプレゼント企画への参加を促しました。

この施策を実施するにあたり、同社はオーストラリア全土の100か所にデジタル看板を設置し、YouTubeとFacebookで動画を配信しました。これらの看板や動画に表示される一意のコードを撮影し、同社の施策ページにアップロードするように呼びかけました。

同社は、ヒートテックの基本的な情報を拡散しつつ、Tシャツの無料進呈や割引コードなどのオファーを提供しました。さらに、マーケティングニュースレターへの登録を促すことで、リードジェネレーションを強化しました。参加者がソーシャルメディアを通じて友人に共有できるようにすることで、大きな成果を上げました。

実際、同社はこの施策を通じて、130万回の動画再生回数、25,000人のニュースレター登録者、35,000人の新規顧客の獲得に成功しています。

ユニクロの事例から、次のことを学ぶことができます。

3.American Express

American Express campaign example

https://www.youtube.com/watch?v=zSx2p8hQwMs

American Expressは、法人向けクレジットカードの分野をリードする大手クレジットカード企業です。2007年、同社はwebサイトのSEOを改善してより多くのビジネスオーナーを惹きつけ、リーダー企業としての地位を確立したいと考えていました。そこで同社は、OPEN Forumを立ち上げ、さまざまな業界の専門家を招待してゲスト投稿を依頼しました。

このデジタルマーケティング施策では、コラボレーションが不可欠でした。同社は外部パートナーの協力を得ることで、マーケティング、セールス、起業家精神、財務、生産性などに関する高品質なコンテンツを迅速に制作することができました。コンテンツ制作を外部に委託することで、社内のアセット制作に投資する必要がありませんでした。また、外部パートナーは、同社のコンテンツを各ネットワークで拡散し、同社のリーチ拡大に貢献しました。

現在、同施策は「Trends and Insights」という名称で引き続き展開されています。これは、最も効果的なコンテンツマーケティング施策のひとつであり、新規顧客を獲得するための重要なリードソースとなっています。

American Expressの事例から、次のことを学ぶことができます。

4.Slack

Slackは、ビジネス向けのインスタントメッセージとチャットアプリを提供しています。同社は、創業当初から顧客のフィードバックと顧客体験を重視し、効果的な協働プラットフォームを構築しました。他のテック企業も競合ソリューションを提供する中、同社は口コミを通じたプロモーションをマーケティング戦略の主軸に据えました。

同社は、デジタルマーケティング施策「The Wall of Love」を立ち上げ、専用のTwitterアカウント(@SlackLoveTweets)を作成し、自社に関する肯定的なコメントを投稿しているユーザーをリツイートしました。

同社はこの施策以外にも、さまざまなデジタルマーケティング施策で成功を収めています。今回の施策により、同社は社会的証明を容易に確保することができ、毎日800万人を超えるアクティブユーザーが利用するプラットフォームへと成長しました。

Slackの事例から、次のことを学ぶことができます。

5.Dove

Dove campaign example

スキンケアブランドのDoveは、女性の日常生活に焦点を当てたデジタルマーケティング施策を展開したいと考えていました。女性の70%が広告に親近感を感じていないことに気が付いた同社は、2019年、「Project #ShowUs」という施策を実施しました。

この施策では、女性クリエイターと企業をつなぐプラットフォーム「Girlgaze」を通じてクリエイターと提携し、ストック画像などのさまざまなコンテンツを調達しました。また、コンテンツを通じて、クリエイター自身の個性を表現できるようにしました。

現在、この施策は、女性によって構築された世界最大級のストックフォトライブラリに成長しました。Getty Imagesでは10,000点以上の画像が公開されており、売上の10%が、同施策の運営資金として使用されています。Doveは、この施策を通じて100%のブランドセンチメントを獲得しました。この施策は同社に成功をもたらしただけでなく、表現の自由という社会的な課題にも貢献したのです。

Doveの事例から、次のことを学ぶことができます。

6.Lyft

Lyftは、米国に拠点を置くライドシェア企業です。Uberとの熾烈な競争に直面した同社は、利用者をロイヤル顧客に転換する必要がありました。同社の目標は、利用者による口コミを促進することで、コストを抑えながら自社のプラットフォームを拡大することでした。

Lyftのリファラル施策では、顧客はアプリケーション、電子メール、SMSを通じて、新規の顧客やドライバーを招待できます。同社は、紹介報酬として1週間あたり最大2,000ドルの無料乗車を提供することで、利用者やドライバーの紹介を促しました。

Lyftの事例から、次のことを学ぶことができます。

7.Red Bull

Red Bull campaign example

Red Bullは、アドベンチャースポーツやエクストリームスポーツのスポンサーを通じたマーケティングで知られています。しかし2012年、同社は「Stratos」というデジタルマーケティング施策を展開し、大きな注目を集めました。

この施策では、ある男性が成層圏からのフリーフォールスカイダイビングに挑戦し、ギネス世界記録を破るまでの様子をライブストリーミングしました。この施策の目的は、人間の限界に挑戦することでしたが、世界記録を達成しただけでなく、同社の予想を上回る反響を獲得しました。実際、YouTubeで680万回もの再生回数を記録したのです。

Red Bullの事例から、次のことを学ぶことができます。

8.Sephora

実店舗を展開する多くの企業がデジタル化への移行に苦慮する中、化粧品ブランドのSephoraは急成長を遂げています。同社が成功している理由のひとつは、オムニチャネル体験に重点を置いたデジタルマーケティング施策を展開していることです。

例えば、同社のアプリは、実店舗のショッピング体験を模しています。AI(人工知能)とAR(拡張現実)により、顧客は自宅にいながら化粧品を試すことができます。このアプリは同社のコマースプラットフォームと連携しているため、顧客は数回タップするだけで簡単に決済できます。同社は、アプリのエンゲージメントデータと位置情報データをもとにアプリ内での提案をカスタマイズし、コンバージョン率を向上しています。

Sephoraの事例から、次のことを学ぶことができます。

9.Heineken

Heineken campaign example

ビールメーカーのHeinekenは、性別に関する固定観念を払拭するために、Doveと同様のアプローチで「Cheers to All」という施策を展開しました。この施策では、「男性もカクテルを」というスローガンを掲げ、男性がカクテルを、そして女性がビールを楽しむ様子をアピールし、性別と飲酒に関する従来のイメージを打ち破りました。

同社はこの施策を通じて、ビール業界の固定観念を打破しながら、性別を問わず、幅広いオーディエンスに自社のビールをさりげなくアピールしました。同社の動画は大きな反響を呼び、YouTubeで80万近く回再生されました。

Heinekenの事例から、次のことを学ぶことができます。

10.JetBlue

航空会社であるJetBlueは、カスタマーサービスを簡素化することで低コストを実現しているLCCとの差別化を図りたいと考えていました。同社は、カスタマーサービスとマーケティング活動の拠点として、Twitterを活用することにしました。

同社は、顧客の課題に即座に対処し、一人ひとりと良好な関係を築くために、Twitterを通じて顧客からのツイートに迅速に対応するよう努めています。同社の最終目標は、顧客との信頼関係を強化し、迅速に支援が必要な旅行者にポジティブな体験を提供することです。

JetBlueの事例から、次のことを学ぶことができます。

デジタルマーケティング施策を成功に導く方法

デジタルマーケティング施策を展開する方法は、数多くあります。これまで紹介した成功事例をもとに、競合他社を圧倒し、顧客の関心を惹きつけるための方法を見つけましょう。

デジタルマーケティング施策に取り組もうとしている場合であれ、既存の施策を見直す場合であれ、施策管理ソリューションを検証し、ワークフロー制御、データ管理、パーソナライゼーションなど、魅力的な施策の構築に必要な機能が揃っているかどうかを確認することが重要です。

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