DM(ダイレクトメール)
MAツールは、デジタルツールだけでなく、紙媒体のDMとも連携可能です。紙媒体のDMは、インターネットの普及前はもちろん、現在でも頻繁に利用されています。
郵送コストはかかるものの、一度は手に取ってもらえる可能性が高いので、顧客やオファー次第ではデジタルツールより効果的なケースもあります。
MAツールと連携可能な「業務効率化系ツール」
業務効率化系ツールを導入すると、業務の属人化を防いだり、作業時間を短縮したりすることが可能です。具体的には、以下のようなツールが挙げられます。
BI(Business Intelligence)ツール
BIツールは、企業に蓄積されたデータを収集/抽出/加工し、経営上の意思決定などに役立てるためのツールです。
BIツールで膨大なデータを精査し、意思決定の迅速化や高精度化を目指します。
コミュニケーションツール
SlackやChatworkなどのコミュニケーションツールでは、業務連絡やデータのやりとりをチャット形式で行えます。
コミュニケーションのプロセスを追いやすく、検索性にも優れていることから、メールに代わるチームコミュニケーションツールとして多くの企業で導入されています。
MAツールと各種ツールとの連携で得られるメリット
ここまでご紹介したデータベース系、チャネル系、業務効率化系のツールを既に利用している場合、MAツールと連携することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ツールのグループごとに見ていきます。
データベース系ツールとの連携メリット
MAツールとデータベース系ツールの連携には、下記のようなメリットがあります。
- 顧客データを分析し、アプローチする優先順位を明確にできる
- オンライン施策の貢献度をオフラインの売上に紐付けて測定できる
データベース系ツールに蓄積したデータをMAツールで分析することで、マーケティングの効率化が可能です。
チャネル系ツールとの連携メリット
MAツールとチャネル系ツールの連携には、下記のようなメリットがあります。
- メールと他チャネルを組み合わせたマルチチャネルのシナリオ設計ができる
- チャネル上での行動履歴を追い、ブラウザーをまたいでユーザーをトラッキングできる
「メールに反応がない場合は、より到達率の高いSMSでアプローチする」といったように、チャネルを横断したマーケティングが可能です。
また、デジタル広告のプラットフォームと連携できるMAツールもあります。
例えば、Googleと連携してユーザーに合う広告を出稿したり、Facebookと連携して広告から資料請求を受け付ける際に、Facebook上のデータを利用したりすることができます。
業務効率化系ツールとの連携メリット
MAツールと業務効率化系ツールの連携には、下記のようなメリットがあります。
BIツールで把握した改善点をもとにMAツールに施策を実装し、さらにその結果をBIツールで分析するなど、人の手では時間がかかる作業を効率化し、マーケティングの精度を向上させます。
MAツールのスムーズな連携を実現するAPI連携
MAツールと他ツールを連携する方法の一つに「API」があります。APIとは「Application Programming Interface」の略で、異なるツールやwebサービス同士をつなぐインターフェイス(接続部分)のことです。
API連携の具体例は、以下のとおりです。
- Webサイトのログイン認証にSNSのアカウントを使用する
- 顧客とのコミュニケーション情報を異なるツール間で共有する
このように、API連携を活用すれば、新たなアプリを開発することなく、ツール同士を簡単に連携できます。その結果、開発にかかるコストも削減可能です。
ただし、MAツールによってはAPI連携に対応していないものもあるので、事前に確認しておきましょう。
アドビのMA「Adobe Marketo Engage」なら各種ツールと容易に連携可能
アドビが提供する「Adobe Marketo Engage」は、豊富な機能を搭載したMAツールです。他ツールとの連携を前提に構築されており、API連携はもちろん、そのほかの方法での連携も可能です。
例えば、CRMとはネイティブ統合を活用し、マーケティング部門と営業部門のデータをシームレスに同期できます。
これにより、マーケティング担当者が営業担当者に顧客エンゲージメントに関するデータを提供し、パフォーマンスの向上につなげられるでしょう。
【関連記事】
Adobe Marketo Engageと様々なツールとの連携
Adobe Marketo Engageと各種ツールとの連携事例
最後に、MAツールと各種ツールの連携に関する3つの事例を紹介します。
ヤプリ:Salesforceとの連携でリード精査が確実かつスピーディーに
スマートフォン用アプリの開発から運用、分析まで、アプリに関するすべてのサービスを企業向けに提供する株式会社ヤプリ。プログラムの知識がなくても簡単にアプリを開発できる点が評価され、多くの企業が導入し、順調に事業規模を拡大してきました。
一方で、事業拡大と並行して課題として浮上したのが顧客開拓です。同社では、オンラインやオフラインで獲得したリードに、インサイドセールスが営業を行う手法で顧客を開拓してきました。しかし、ナーチャリングの途中で離脱したリードはそのままになっており、マーケティング部門は常に新規のリードを供給し続けなければなりませんでした。
そこで、放置されていた大量のリード(ハウスリード)の再育成に着目します。リードの再育成のためにも、MAツールをSalesforceと連携可能なAdobe Marketo Engageに切り替え、受注までのプロセスを改善することにしたのです。
Adobe Marketo Engageの導入後は、半年足らずでハウスリードをナーチャリングして、商談まで行えるプロセスを構築。
リードをAdobe Marketo Engageに登録すると、企業データベースとの連携で業種と企業規模を判定し、条件を満たす場合に有効リードのフラグを立てる仕組みを作りました。
この仕組みにより、これまで手作業で行っていた受注確度の高い企業へのフラグ設定の自動化にも成功しました。
Wovn Technologies:Zoomとの連携でウェビナーにかかる工数を削減
企業のwebサイトやアプリを多言語化する「WOVN.io」や「WOVN.app」を開発、運営するWovn Technologies株式会社。
当初は別のMAツールを導入していましたが、リード獲得は展示会などオフラインの場に限定され、MAは獲得したリードへのメール配信ツールのような位置付けになっていました。
また、そのMAツールにはファネル構築の定義に制限があったり、LP(ランディングページ)作成時にコーディングが必要だったりと、機能性や拡張性にも課題がありました。
こうした点を改善するため、マーケティングプロセスのステージを自社で定義でき、施策ごとに効果測定ができるAdobe Marketo Engageへの切り替えを決定します。
営業がランダムに入力していたSalesforceのデータを整備して集約し、Salesforceと連携したほか、以下のようなことも行いました。
- ウェビナーツールとの連携:Salesforce上でインサイドセールス向けのToDoを自動発行し、イベントに関わる工数を削減
- コミュニケーションツールとの連携:インサイドセールスがリアルタイムでフォローできる環境を構築
- 企業データベースとの連携:新規リードのデータを整理し、同一人物のデータを統合する名寄せを実現
その結果、月に6、7回ほど開催している自社ウェビナーにおいて、告知コンテンツの作成からサンキューメールの送信までにかかる時間を、約3分の1に短縮することに成功。
外部イベントで獲得した大量のリードリストのインポート作業にかかる時間も、従来の約2分の1となったほか、Salesforce上で作成されるリードのアサインも全自動化されました。
飛躍的な効率化を実現したWovn Technologiesの事例については、下記の記事で詳しく紹介しています。
【導入事例】