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Content as a Service v3 - thought-leadership - 2025
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AIを活用した製品およびサービスは、日常的なデジタルエクスペリエンスに次々と組み込まれるようになっており、人々が情報を検索し、商品を購入し、意思決定を行う方法を根本的に変えています。定型業務の自動化やレコメンデーションのカスタマイズから、コンテンツ生成、さらには健康に関するニーズの対応に至るまで、AIは顧客にこれまで以上のコントロールと利便性をもたらしています。しかも、そのテクノロジーが稼働していることに顧客自身が気付いていない場合さえあります。
しかし、AI、とりわけエージェント型AIのような新技術に対する顧客行動や嗜好は、従来のデモグラフィックにもとづくペルソナには必ずしも当てはまりません。個人が新しいテクノロジーにどの程度抵抗なく向き合えるかによって変わります。アドビの調査レポートAI and Digital Trends 2026年版のために実施した4,000名の顧客を対象とする世界的な調査では、AIに対する慎重ながらも前向きな姿勢が明らかになりました。顧客は、AIによって生成されるブランドとのやり取りがもたらす利便性やパーソナライゼーションを高く評価する一方で、機密情報や重要な意思決定の主導権をAIに委ねることには慎重です。同時に、顧客の興味を5秒以内に引きつけられない体験や、誤解を招く体験、タイミングが悪い体験、あるいは関連性がないと感じられる体験は、即座に離脱を招きます。AIを活用した体験に対する顧客の受容度のニュアンスを理解している組織ほど、顧客の共感を実際に得られるやり取りを設計できるようになるでしょう。
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顧客は、ブランド企業が関連性が高く、便利で、タイミングが良く、他に類を見ないメッセージやオファーを配信することを期待しています。こうした期待に応えられない体験は、顧客の迅速な離脱につながるリスクがあります。また多くの顧客は、オファーが適切であれば、馴染みのないブランド企業にも目を向ける意向を示します。
一度きりの有意義なやり取りだけで行動を促すことは滅多にありません。ブランドからのパーソナライズされたメッセージ、チャット、またはレコメンデーションを一度受けただけで購入する準備が整うと回答した顧客は、わずか12%でした。転換点は、3〜5回のやり取りにあり、顧客の40%の購入決定に影響を与えています。
同時に、ブランドに許されるミスの余地はほとんどありません。例えば、顧客の69%は、プロモーションメール、広告、ソーシャルメディア投稿において、自分の注意を引きつけるためにブランドに与えられる時間は5秒以内だと述べています。エンゲージメントを促進するのは、必ずしもブランドの信頼性や知名度ではなく、即座に感じられる個人的な関連性、独自のコンテンツ、特別なオファー、真正性などの要因です(図1)。
しかし、カスタマイズされたコンテンツだけではエンゲージメントの確保には十分でなく、これによりブランドには繊細なバランスが求められます。頻度に対する思慮深さが重要です。顧客のほぼ半数(45%)は、コンテンツに関連性があっても、プロモーションを受け取りすぎるとブランドとのやり取りを停止する可能性があると述べています。コンテキストも重要です。半数の顧客は、パーソナライズされた体験が的外れや無関係に感じられるとエンゲージメントを停止し、約40%は、プロモーションが購買ジャーニーでの現段階や予算に合っていない場合に同様の行動を取ります。
こうした傾向は、ブランドロイヤルティに対する考え方の変化によってさらに強まっています。多くの顧客にとって、ブランドへの信頼は実用的に定義されています。価格に対する価値が信頼を形成する最上位の要因であり、顧客の51%に選ばれています。これは、ブランドの評判、体験の一貫性、価値観といった従来の要因を上回っています。しかし、信頼だけではロイヤルティを確保できるとは限りません。より便利で手頃な代替となる選択肢が存在する場合でも、完全に信頼するブランドからのみ購入すると答えたのは、わずか18%です。残りの顧客は、信頼基準を満たさないブランドからでも、より魅力的なオファーがあれば代替案を検討する意欲があります。このような環境でブランドが際立つには、価格面に加え、独自性があり、パーソナライズされ、かつ適切なタイミングで提供される体験を実現する必要があります。
セクション2
顧客による情報収集は購入プロセスの重要な要素であり、従来の広告手法と比較して、AIがその経験に与える影響力は今や大きくなっています。顧客は購入決定の際に、圧倒されたり無関係と感じたりするプロモーションコンテンツよりも、自身で収集した情報に頼る傾向があります。
購入時の確信を得るのは簡単ではありません。約半数の顧客が、最終的には自身の購入判断に高い確信を持っていると回答している一方で、39%は製品やサービスの購入を決める前に、徹底した情報収集や比較検討を行う必要があると答えています。このことは、プロモーション単体での影響力が限定的であることを説明しているかもしれません。オンラインで宣伝されている製品やサービスを頻繁に購入すると回答した顧客はわずか29%です。また、買い物とは関係のないオンライン操作中に興味を引く広告を見て購入すると回答した顧客も、同程度の割合にとどまります。量だけでは効果は得られません。実際、多くの顧客(39%)は、1つのブランドから受け取るプロモーションコンテンツの量にしばしば圧倒されています。プロモーションは一時的に注目を集めますが、エンゲージメントを維持するためには、タイムリーかつ関連性があり、さらに独自性も必要です。
調査に関して言えば、従来の検索エンジンが依然として主流です。約半数の顧客は、情報調査、購入決定、レコメンデーション取得の主要ソースとして検索エンジンを利用しており、これはソーシャルメディアや口コミなどのアプローチを上回ります(図2)。しかし、AIを活用したプラットフォームが、カスタマージャーニーのこの側面を変え始めています。
現在、約4分の1の顧客が、ChatGPTなどのAIを活用したプラットフォームを最上位の調査ツールとして挙げています。こうした新サービスは、ブランドwebサイトやオンラインレビュー・評価を含む他のソースよりも人気があります(図2)。既にAIを活用したプラットフォームを調査に使用している顧客の間では、依存度が高い傾向です。42%が、アドバイス、買い物、トラブルシューティングの主要ソースとして、AIを活用したアシスタント、対話型プラットフォーム、AIを活用した検索を 常にまたは頻繁に 利用すると回答しています。
セクション3
利便性は、AIが関与する場合を含め、顧客がブランドとのやり取りを評価する中心的要素です。半数以上(58%)は、ブランドに個人情報を提供するかどうかを判断する際に、利便性が大きな影響を与えると回答しています。また、ブランドのAIエージェントに対して、人間の担当者よりも個人情報の共有に強い抵抗を感じる顧客は約3分の1にとどまります。顧客は、これらのやり取りに伴うトレードオフを認識しています。半数をやや上回る54%は、ブランドに個人情報を提供した後、よりお得な提案や、より関連性の高いレコメンデーションを受け取り、自身の体験が向上したとしばしば実感すると回答しています。
全体的に、AIを取り入れたブランド体験に対する顧客の反応は肯定的です。顧客体験の向上(56%対17%)、節約効果(49%対20%)、そして他のソースよりも関連性の高いレコメンデーションの提供(46%対25%)という予測について、顧客は否定的な見解よりもはるかに肯定的な見解を示す傾向があります。
多くの場合、AIがもたらすメリットが依然として懸念を上回っています。約半数が、AIを活用したブランド体験により、時間の節約、利便性の向上、そして自分のことをよりよく理解してもらえているという実感が、常にまたは頻繁にもたらされると回答しています。AIが生成したブランドコンテンツとの接触において、苛立ちや不安感、プライバシーへの懸念を定期的に感じるという報告は少数にとどまります(図3)。
顧客体験の改善
コストの削減
より適切なレコメンデーションを提供
セクション4
顧客は、AIにどこまで役割を担わせるかという点に、明確な境界線を持っています。特に、単なる利便性の向上を超えて、プライバシーや意思決定に関わる領域へ踏み込む場合、その傾向は顕著です。顧客の受容度が最も高いのは、ライブカスタマーサービス、パーソナライズされたレコメンデーション、定型業務の自動化、パーソナライズされたプロモーション、さらにはカスタマイズされた画像や動画コンテンツといった、日常的でリスクの低い用途です。しかし、この受容度は一様ではなく、状況に大きく左右されます。大多数の顧客は「非常に快適」ではなく、「ある程度快適」と回答しています。AIが、機密性の高い健康情報や金融情報に適用される場合、受け入れ状況は大きく低下します。
こうした境界線は、AIエージェントが自律的にタスクを実行するケースにも及び、信頼が大きな障壁となっています。顧客の5人に1人は、自分専用のAIエージェントを作成することに前向きではなく、40%近くは、そのようなアイデアを検討したことすらありません。具体的なシナリオについて尋ねると、顧客は人が関与する形を明確に好む傾向を示しています。顧客の約半数は、自身のAIエージェントがブランドの人の担当者と連携することに抵抗がないと回答しています。一方で、自身のAIエージェントがブランド側のAIエージェントと連携すること、旅行を予約すること、個人情報を引き渡すこと、あるいは最終的な購入決定を下すことについては、受容する顧客の割合は大幅に低くなります(図4)。
セクション5
テクノロジーへの慣れ親しみが、顧客のAIに対する認識と導入に大きく影響します。アドビは、新しいデジタルツールやテクノロジーの導入アプローチについて顧客に質問し、独自の選好と行動を持つ3つのペルソナを特定しました。
アーリーアダプターは調査対象の22%を占め、新しいツールやテクノロジーを真っ先に試す傾向があり、実験的に活用することに自信を持っています。このグループの3分の2がAIを日常的に利用していると回答しており、これは調査全体の平均を2倍以上上回ります。また、AIを完全に避けている人は皆無でした。約4分の1は、既に自分専用のAIエージェントを所有しており、約半数が作成に関心を示しています。このグループは、AIの影響に対しても非常に前向きです。73%がAIによって顧客体験全体が向上すると考えており、62%はAIが他のソースよりも関連性の高いレコメンデーションを提供すると期待しています。
セカンダリーアダプターは調査対象の大半(61%)を占めます。この層は、新しいテクノロジーが有用であると確認できれば受け入れる一方で、広く普及するまでは様子を見る傾向があります。AIを日常的に利用していると回答したのは約4分の1で、3分の1はAIをまったく使わない、あるいはほとんど使わないと回答しています。AIエージェントへの関心も控えめで、7%が既に所有しており、33%が作成を検討すると回答しています。
ホールドアウトは調査対象の17%を占め、新しいテクノロジーの利用をできる限り避ける、あるいは必要最低限の場合にのみ利用する人々です。このグループでは、AIを日常的に利用している人は一人もおらず、大多数がAIエージェントの作成に反対(56%)か、検討したことがない(36%)と回答しています。また、カスタマーサービス、定型業務、パーソナライズされたレコメンデーションといった一般的な用途においても、ブランドによるAI活用への受容度は低くなっています。アーリーアダプターと比較すると、懐疑的な姿勢が顕著です。AIによって顧客体験全体が向上すると考えるホールドアウト層は37%にとどまり、AIが他のソースよりも関連性の高いレコメンデーションを行うと考える人も30%にすぎません。
しかし、アーリーアダプターとホールドアウト層が同じような割合でAIに対して慎重さを表明していることは、顧客のテクノロジーに対する受容度が複雑であることを物語っています。両グループともに3分の1強が、AIを利用するブランドに対して厳しい評価を下すようになる、あるいはAIにより情報への信頼が低下すると回答しています。
受容度の違いは、AIとのやりとりを見抜く能力への自信に関連します。大多数の顧客は、ブランドとのやり取りにAIが関与しているかどうかを確実に判断することができません。この傾向は特にホールドアウト層で顕著です(図5)。
セクション6
顧客は、AIに対して実用的な視点で向き合っています。AIを活用したブランド体験が、自分にとって関連性が高く、適切なタイミングで提供される場合には好意的に受け止めますが、そうでない場合にはすぐに離脱します。今回の調査から、顧客のAI体験について以下のことが明らかになりました。
アドビの16回目となる年次調査 AI and Digital Trends の実施にあたり、Oxford Economicsがアドビと連携して、3,000名の経営陣と実務担当者、および4,000名の顧客を対象としたグローバル調査を実施しました。この調査は、企業がどのようにAIを活用して顧客の関心を獲得し、ブランドロイヤルティを構築し、CXワークフローを強化しているのか、そして顧客がこれらの変化にどのように反応しているのかをより深く理解することを目的としています。調査は2025年10月から11月にかけて、オンラインおよびコンピュータ支援電話インタビュー(CATI)により実施されました。本レポートでは、顧客調査から得られた主要な知見に焦点を当てています。
企業調査から得られたインサイトについて詳しくは、AI and Digital Trendsレポートをご覧ください。